徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

絶望社会―痛憤の現場を歩く

2014年03月30日 | 伝えたい思い

書名  絶望社会―痛憤の現場を歩く
著者   鎌田 慧
発行社 金曜日
発行年 2007年9月10日
頁数   313頁
価格   2,000円+税

「絶望社会」からの脱出は、抵抗と連帯によるしかない。
弱者を食い尽くし使い捨てるシステム。
弾圧と管理の日常化。軍事化社会。
この惨澹たる「絶望社会」にあって、生きるためのギリギリの叛乱が始まる。



早春スケッチブック

2014年03月30日 | 小説

書名  早春スケッチブック
著者   山田 太一
発行社 大和書房
発行年 1983年3月15日
頁数   319頁
価格   1,300円+税

「ありきたりなことをいうな。お前らは、骨の髄までありきたりだ」平和な一家を脅かす1人の男の声。ホームドラマの到達点を示す長篇傑作。


海を感じる時

2014年03月30日 | 小説

書名  海を感じる時
著者   中沢けい
発行社 講談社
発行年 1978年6月20日
頁数   155頁
価格   750円+税

<…「抱いて下さい」……私は高野にむかって、りんとした声でいいきった。
「ここに退部届けがあります。来週から部はやめます。だから今日、抱いて下さい」……>
(『海を感じる時』)あれは愛だったのだろうか、それとも―。
不安定で多感な少女期の異性体験と母と娘の対立をみずみずしい完成で鮮やかにとらえた、中沢けい18歳のデビュー作。
群像新人賞受賞作品。


からだ言葉・こころ言葉

2014年03月29日 | 言葉

書名  からだ言葉・こころ言葉
著者   秦 恒平
発行社 三省堂
発行年 2002年10月30日
頁数   212頁
価格   1,400円+税

「からだ」と「こころ」にまつわる言葉-熟語・ことわざ・慣用句等について、著者ならではの含蓄に富む解説と奇抜なさし絵(下谷二助氏)でたどる興趣あふれる本。

散り椿

2014年03月28日 | 小説

書名  散り椿
著者   葉室 麟
発行社 角川書店
発行年 2012年3月3日
頁数   355頁
価格   1,700円+税

かつて一刀流道場の四天王の一人と謳われた瓜生新兵衛が、山間の小藩に帰ってきた。
18年前、勘定方だった新兵衛は、上役の不正を訴えたが認められず、藩を追われた。
なぜ、今になって帰郷したのか?新兵衛を居候として迎えることになった甥の若き藩士、坂下藤吾は、迷惑なことと眉をひそめる。
藤吾もまた、一年前に、勘定方であった父・源之進を切腹により失っていた。
おりしも藩主代替わりをめぐり、側用人・榊原采女と家老・石田玄蕃の対立が先鋭化する中、新兵衛の帰郷は、澱のように淀んだ藩内の秘密を、白日のもとに曝そうとしていた―。

・「散る椿はな、残る椿があると思えばこそ、見事に散っていけるのだ。」

・「家で待つひとがいるというのは、まことによいものでござるな」

・いとしく思えば思うほど、裏腹な言葉を投げかけてしまうということは、誰の心にも潜んでいるものではないだろうか

いのちなりけり

2014年03月28日 | 小説

書名  いのちなりけり
著者   葉室 麟
発行社 文藝春秋
発行年 2008年8月10日
頁数   255頁
価格   1,500円+税

あの時桜の下で出会った少年は一体誰だったのか―鍋島と龍造寺の因縁がひと組の夫婦を数奇な運命へと導く。
“天地に仕える”と次期藩主に衒いもなく言う好漢・雨宮蔵人と咲弥は、一つの和歌をめぐり、命をかけて再会を期すのだが、幕府・朝廷が絡んだ大きな渦に巻き込まれていってしまう。
その結末は…。

・「伝えたいことがあり、聞きたいことがあるのを恋というのでしょう」

・いのちとは、--出会い ではなかろうか
 ひとは生きているからこそ、何ものかと出会っていく。


今語るあの時あの歌 小椋佳 (CD BOOK series)

2014年03月23日 | ノンフィクション

書名   今語るあの時あの歌 小椋佳 (CD BOOK series)
著者   前山 聿志
発行社 アートデイズ
発行年 2006年7月1日
頁数   165頁
価格   1,905円+税

・人間誰もが本来持っているはずの五つの力
 感じる力
 考える力
 夢見る力
 愛する力
 行動する力

・どれほど幸せそうな家族にも、長い年月の間には、何らかの試練が訪れる。
 経済的危機
 夫婦間の亀裂
 家庭の誰かの病気
 子供が道を逸れる

YOUTUBE 小椋 佳 「あなたが美しいのは」

・回避し難く訪れる多くの幸不幸に、その時々、懸命にそして賢明に対峙することで、人生を深く味わうことを望みたい。

・「小さな希望を持ち続ける---これが<上手な生き方>なんです」  日野原先生のことば

・振る舞い = 行動


正義の偽装

2014年03月23日 | ノンジャンル

書名   正義の偽装
著者   佐伯 啓思
発行社 新潮社
発行年 2014年1月20日
頁数   237頁
価格   740円+税


あの一瞬―アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか

2014年03月20日 | ノンフィクション

書名   あの一瞬―アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか
著者   門田 隆将
発行社 新潮社
発行年 2010年7月15日
頁数   286頁
価格   1,500円+税

・失敗をする練習
  練習とは、失敗を自分の(感覚の)範囲に入れてしまうこと。
  どこでどうやったら失敗し、どうすれば失敗しないかが身体でわかる。
  あらゆる角度で失敗して、その感覚を自分のものにしておくことが大切。

解夏

2014年03月10日 | 小説

書名   解夏
著者   さだ まさし
発行社 幻冬舎
発行年 2003年12月5日
頁数   499頁
価格   648円+税

東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。
そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。
この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。
ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。
表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。

目次

解夏
秋桜
水底の村
サクラサク

・遠くにいても届くものは届き、近くにいても届かぬものは永遠に届かない。

・今日を生きる僕たちの胸に刻まれている「過去」、それを「想い出」と名づけよう。

・今日を生きる僕たちの胸にほのかに浮かぶ「未来」、それを「希望」と名付けよう。

・ひとの数だけ、縁があり、出会いがあり別れがある。

・ふるさとの定義・・・思い出の刻まれた町。

映画「サクラサク」公式サイト


伝え方が9割

2014年03月08日 | How to 本

書名   伝え方が9割
著者   佐々木 圭一
発行社 ダイヤモンド社
発行年 2013年2月28日
頁数   208頁
価格   1,400円+税

・「考えるな、感じろ」・・・・燃えよドラゴン
           


いつやるか? 今でしょ!

2014年03月07日 | 伝えたい思い

書名   いつやるか? 今でしょ!
著者   林 修
発行社 宝島社
発行年 2012年3月24日
頁数   191頁
価格   1,200円+税



続・失敗百選 - リコールと事故を防ぐ60のポイント

2014年03月07日 | 技術書

書名   続・失敗百選 - リコールと事故を防ぐ60のポイント
著者   中尾 政之
発行社 森北出版
発行年 2010年12月1日
頁数   369頁
価格   3,600円+税

増え続ける製品事故とリコール問題―それは、複雑化する要求機能が生み出した“現代病”である。
家電製品やソフトウェアなど、対象分野をさらに拡大。
新たに集録した全191事例を徹底分析し、その原因と対策を探る。

目次

はじめに
第1部 「失敗百選」のその後と,「続・失敗百選」での新たな展開
I 失敗学の評価―「人の振り見て我が振り直せ」は誰にでもできるか―
II 失敗学の拡大―失敗シナリオの適用分野を広げよう―
III 失敗学の展開―自分の「火の用心」の仕事の要求機能を考えよう―
IV 失敗しない設計方法―しかし,要求機能が干渉し,設計は複雑になる―
第2部 失敗事例を学ぼう
V 技術的で要求機能未達の失敗
脆性破壊/疲労破壊/腐食/応力腐食割れ/高分子材料劣化/絶縁劣化/緩み発生/バランス不良/基礎不良/座屈/共振/流体振動/キャビテーション/衝撃/強風
VI 技術的で要求機能干渉の失敗
異常摩擦/特殊使用/落下物・付着物/逆流/塵埃・動物/誤差蓄積/脆弱構造/フィードバック系暴走/フェイルセーフ不良/待機系不良/自動制御ミス/流用設計/過負荷見過ごし/冷却不足・過熱/誤操作発生/隠れ機能に干渉/改良が裏目
VII 技術的で要求機能複雑の失敗
化学反応暴走/細菌繁殖/システムダウン
VIII 組織的で要求機能未達の失敗
油脂引火/火災避難/入力ミス/配線作業ミス/配管作業(設計)ミス/安全装置解除/軽率作業/マニュアル無視/無思考状態/天災避難/共感不足/ビジネス環境変化
IX 組織的で要求機能干渉の失敗
だまし運転/コミュニケーション不足/組織間の齟齬
X 組織的で要求機能複雑の失敗
産業連関/違法行為/企画変更の不作為/倫理問題/テロ/想定外の顧客反応/要件定義不足/新技術への挑戦が裏目/社会構造の疲労/事故訓練不足




失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する

2014年03月07日 | 技術書

書名   失敗百選 41の原因から未来の失敗を予測する
著者   中尾 政之
発行社 森北出版株式会社
発行年 2005年10月20日
頁数   382頁
価格   3,600円+税

東京大学大学院の工学教授である著者は“失敗のしくみ”に着目し、それらのパターン化を試みた。
タイタニック号の沈没やチェルノブイリ原子力発電所の爆発、まだ記憶に新しい米国の9.11テロ事件などの歴史的事件・事故から、国内で相次いでいる企業の不祥事に至るまで、200近い事例を徹底的に精査してその教訓を整理していく。 失敗を分類していくと41のパターンに集約できると言う。我々が犯しがちな日常生活の失敗も、そのいずれかに当てはまるはずだと説く。
こうした失敗を招くのは、ポツポツと発生する似たような小さなミスの連鎖であり、それを看過した体制にあると指摘。
ミスには装置の「疲労破壊」「腐食」など、エンジニアが関わる技術的なものが多いが、「コミュニケーション不足」「倫理問題」などの組織的原因もあるとして、それぞれ実例を挙げる。
例えば2000年に起きたコンコルド墜落事件のケースなら、「別の普通旅客機の金属片落下」「それによるコンコルドのパンク」「タイヤ破片による燃料タンクの損傷」などと、因果関係をシナリオ形式で整理してから解析を行う。企業経営者に対しては、文書化できない暗黙知を持つ人材の安易な入れ替えが失敗の一因になり得ると警鐘を鳴らす。
待望の続編「続・失敗百選」が2010年12月に発行されました。 ソフトウェアや家電製品など,より身近な分野における失敗を集録し,その原因と共通点を探ります。

目次

第1部 「失敗百選」とは何か(なぜ「失敗百選」を作ろうと思ったのか―なぜ「失敗ライブラリー」だけでは不十分なのか
「失敗百選」をどうやって作ったか、その知識の特徴は何か、そして利用効果があったのか)
第2部 「失敗百選」を学ぶ(技術的な要因で、しかも機械分野のエンジニアが少なくとも最初に考えるべき力学的な設計要因
技術的な要因だが、普通は副次的に考えている使用時の設計要因
技術的な要因だが、人間や組織との関係が強い設計要因
技術だけではどうしようもない組織的な要因)




雨あがる―山本周五郎短篇傑作選

2014年03月06日 | 小説

書名   雨あがる―山本周五郎短篇傑作選
著者   山本 周五郎
発行社 角川書店
発行年 1999年8月30日
頁数   218頁
価格   1,600円+税

「日日平安」「つゆのひぬま」「なんの花か薫る」と、黒沢明遺稿脚本・映画『雨あがる』の原作「雨あがる」の4篇を収録。