書名 夜中の電話 父・井上ひさし最後の言葉
著者 井上 麻矢 発行社 角川書店
発行年 2015年11月26日
頁数 196頁
価格 1,200円+税
2009年がんで療養中の父から夜中に電話がかかるようになった。
井上ひさしが三女麻矢に語った言葉。
・一見、短所に見えるが、長所である部分を大切にしなさい。
・離婚は、ある日を境に夫婦は、一番遠い他人になってしまう。
・人生は、なるべくシンプルに生きる。複雑にしては、いけない。
・自分という作品を創っていると思って生きなさい。
・いつも何故?と問い続けていること--->問題提起、解決力
・むずかしいことを やさしく
やさしいことを ふかく
ふかいことを ゆかいに
ゆかいなことを まじめに
・ものごとには、常に 表と裏がある。
・言葉は、お金と同じ。一度、出したらもとに戻せない。
・「食べることと出すこと」が生きることの基本。
・決定的なことは、最後まで口から言わない。
・逃げ道は、作らない。
・真のバランス感覚は、その両極端をきちんと体験したかどうかだ。
・次の人のために何ができるかを考えることが社会性だ。
・大切なことは、想像力と企画力、何よりも前向きの熱意だ。
・たった一つの言葉を言ったばかりに、人の心の裏側まで見えてしまうこともある。
・人を悲しませることは、簡単だけど、人を笑わせるのは、難しい。
・子育ては、大変だ。生身の人間が、生身の人間を育てるのだから。
・種を蒔くこと。たとえ今、芽が出なくても、ひょんなことで花を咲かせる。
・どんな仕事も一つ一つ 片付けていけばいい。
・「言葉で言葉を押さえようとすればするほど、尾ひれがつく。
何もしゃべらず、弁解せず、聞かれたら正直に話す、これを貫き、あとは黙々と仕事で返す」
・人間は、本能的にご飯を食べ合った人とは、すでに距離が近づいている。
・人は皆そうやって、自分を奮い立たせて社会に出て行くからこそ、病気にならないのかも知れない。
・新しいものは、必ず 古いものの良さを孕むものだ。