徒然草Ⅱ

「アッ!」「イイねえ!」「ウッソー!」「エーッ!」「オおぉ!」ということを書きたい!?
(読書日記備忘録を中心として)

技術空洞 Lost Technical Capabilities

2014年06月30日 | ノンジャンル

書名   技術空洞 Lost Technical Capabilities
著者   宮崎 琢磨
発行社 光文社
発行年 2006年4月  日
頁数   289頁
価格   952円+税

いまやソニーは昔のソニーではない。この現実を著者はVAIO開発に携わってつぶさに体験し、絶望して退社した。
現在、薄型液晶テレビBRAVIAが好調で、「ソニー復活」とまで言われているが、それは木を見て森を見ないメディアの勝手な判断である。
なぜなら、BRAVIAのパネルは韓国サムスン製だからだ。独自のブラウン管技術で市場を疾駆したかつての姿は、見る影もない。
同じように、携帯音楽プレーヤーの代名詞だったウォークマンは、現在iPodに完膚なきまでに叩かれている。
つまり、今のソニーには誇るべき独自の技術がほぼなくなってしまった。
新CEOハワード・ストリンガーが立て直そうとしているソニーは、ソニーという一流ブランドを持った三流企業でしかない。
数字至上主義、歪んだ成果主義、社内の派閥争い…これらが、ソニーから企業存立の根幹である技術を奪い去ってしまったからだ。


恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容

2014年06月30日 | ノンジャンル

書名   恋愛の社会学―「遊び」とロマンティック・ラブの変容
著者   谷本 奈穂
発行社 青弓社
発行年 2008年4月23日
頁数   243頁
価格   1,600円+税

「彼氏いないのなら何をしに学校にきてるの?って感じ」―雑誌やテレビ、マンガのなかの恋にふれ、学校やバイト先、職場で恋する相手を探し、2人で愛を楽しもうとする若者たち。
現代の恋愛事情を、雑誌記事やアンケート調査をもとに、人間関係、魅力ある異性像、アプローチの仕方、別れの理由などの視点から読み解く。
そこから見えてくるのは、恋愛が曖昧さや不確定性を味わう「遊び」の感覚を内包していること=恋愛の遊戯化である。
それと同時に、結婚や別れの決断を先送りし、曖昧な関係性を享受して2人の世界に自閉する恋愛の実相も垣間見えてくる。
恋愛=結婚という規範を支えたロマンティック・ラブ・イデオロギーが変容し、むしろ結婚が恋愛的なるものに従属している状況をも照らし出し、恋愛とそれを追求する欲望の臨界点を見定める。

<脱・恋愛>論―「純愛」「モテ」を超えて

2014年06月28日 | ノンジャンル

書名   <脱・恋愛>論―「純愛」「モテ」を超えて
著者   草柳 千早
発行社 平凡社
発行年 2006年2月20日
頁数   215頁
価格   760円+税

人と人のつながりの大切さが明らかになった今こそ、改めて“恋愛”というつながり方を考えてみよう。
純愛に憧れ、モテるかどうかを気にする人もいるだろうし、相手に対して「キャラ」を演じている人もいるだろう。
しかしそのことが、かえって他者との関係を息苦しく不自由なものにしていないだろうか。
自分の身体と感覚を大切にしつつ、「共にいる喜び」を手にするための道を探る。

・どんな能力も普段使わなければ鈍ってくる。磨かなければ曇ってくる。


「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス

2014年06月28日 | ノンジャンル

書名   「あたりまえ」を疑う社会学 質的調査のセンス
著者   好井 裕明
発行社 光文社
発行年 2006年2月20日
頁数   259頁
価格   740円+税


浦島太郎の知られざる顔

2014年06月22日 | ノンジャンル

書名   浦島太郎の知られざる顔
著者   桐山士朗
発行社 ミネルヴァ書房
発行年 2014年4月10日
頁数   238頁
価格   1,800円+税

昔話でおなじみの浦島太郎。
彼は実在の人物だったのか?はたまた何者なのか?
本書は、古事記、日本書紀をはじめとした史料を読み解き、また浦島伝説のルーツを丹念にたどることで浦島太郎とその一族の真相、さらに卑弥呼やその宗女、壹興らとの関係をもあぶり出す。


違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待

2014年06月21日 | ノンジャンル

書名   違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待
著者   好井 裕明
発行社 光文社
発行年 2014年4月20日
頁数   277頁
価格   820円+税

私たちは、普段、さまざまな機会で違和感を覚えることがある。そして
その違和感に対してどのように向き合うのか――つまり、違和感を無視してしまうのか、
それともまっすぐに向き合い、なぜ違和感を覚えてしまったのかをじっくり見直していくのか。
このことによって、その後の自分の日常生活の方向性や質などが大きく変わってしまうことがある。
違和感を覚えた瞬間――それがまさに日常性のフィールドワークという営みにとって、
重要な入口であり原点なのである。


デジタル・ワビサビのすすめ 「大人の文化」を取り戻せ

2014年06月16日 | ノンジャンル

書名   デジタル・ワビサビのすすめ 「大人の文化」を取り戻せ
著者   たくき よしみつ
発行社 講談社
発行年 2014年4月20日
頁数   238頁
価格   760円+税

・電池は使えば使うほど弱っていくが、人間は時間と共に経験を積むことで力をつけていく。
 つまり、人生は「経験という電池」を一つひとつつないでいく直列つなぎの様なもので多くの経験を積み、苦労を重ねることで強くなる。

・両極端の対比の中で美しさを見出すこと。2つの対照的なものの間にある美学




 

神去なあなあ日常

2014年06月13日 | ノンジャンル

書名   神去なあなあ日常
著者   三浦 しをん
発行社 徳間書店
発行年 2009年5月31日
頁数   290頁
価格   1,500円+税

美人の産地・神去村でチェーンソー片手に山仕事。
先輩の鉄拳、ダニやヒルの襲来。しかも村には秘密があって…!?林業っておもしれ~!高校卒業と同時に平野勇気が放り込まれたのは三重県の山奥にある神去村。
林業に従事し、自然を相手に生きてきた人々に出会う。

傍らにあること: 老いと介護の倫理学

2014年06月06日 | ノンジャンル

書名   傍らにあること: 老いと介護の倫理学
著者   池上 哲司
発行社 筑摩書房
発行年 2014年4月15日
頁数   254頁
価格   1,600円+税

老いは死へ近づいてゆく生の下降である。
老いを生きるとは、衰退と喪失、不安と理不尽を体験することである。
長い歳月をかけてつくり上げた自己像の変更を余儀なくされ、私たちは自問する。
老いの価値はどこにあるのか、と。
それは、ひとの傍らにあり、ひとと共にあって、移ろう時のなかで互いの存在を肯定し合う関係を紡いでゆくことにほかならない。
いのちへの思いに立ち返り、老いのあり方を考える思索の書。


男子の貞操: 僕らの性は、僕らが語る

2014年06月03日 | ノンジャンル

書名   男子の貞操: 僕らの性は、僕らが語る
著者   坂爪 真吾
発行社 筑摩書房
発行年 2014年4月10日
頁数   249頁
価格   800円+税

「男の性」は、エロやモテるモテないといった言葉で消費され、真剣に語られることはなかった。
そのせいか、性欲は尽きない、セックスしたくてたまらないとか思われているが、本当に男は皆そんなにエロいのだろうか。
そういった疑問に答えるべく、「射精」「自慰」「童貞」「初体験」「恋愛」「性風俗」「結婚」といった誰もが気になるテーマを根本的な部分から考えなおす。
性問題でこじらせてしまう前に読みたい一冊。
女性もこれで男の本音がわかる!


キュンとしちゃだめですか?

2014年06月01日 | エッセー

書名   キュンとしちゃだめですか?
著者   益田 ミリ
発行社 文藝春秋
発行年 2013年7月30日
頁数   181頁
価格   1,200円+税

男性は気づかない、女子の甘酸っぱいトキメキ…
実はオンナって意外な場所で意外な人にときめいているんです! 生まれ消えゆくさまざまな「キュン」をエッセイ&1コママンガに。



悶える職場―あなたの職場に潜む「狂気」を抉る

2014年06月01日 | ノンジャンル

書名   悶える職場―あなたの職場に潜む「狂気」を抉る
著者   吉田 典史
発行社 光文社
発行年 2014年2月20日
頁数   293頁
価格   1,300円+税