降って来るもの

写真と散文とぽえむ

老いの考察~手応え~

2024-08-06 05:31:37 | 詩 31

     老いの考察~手応え~

 

浴槽から立ち上がる時に

今まで、如何に

水の浮力に支えられていたのか!を知る

 

小さな段差に躓いて

何処かの、誰かに

笑われている錯覚

 

大地を踏み締めている!筈の

ふわふわ感の

怪しい所在なさ

 

誰の記憶からも

薄れてゆく影の慄き

結ばれ、交じり合い、行き交った

友人知人恋人

掻き消えてゆく哀しみ

 

断片が散り散りに

脳内を飛翔する哀れ

勝手気ままに紡ぎ出す物語の

架空の切なさ

 

つまり、不変ではない変遷の

遣る瀬無い自堕落

 

全ての欲が

削り取られてゆく喪失感

 

僕は次第に

inochiの手応えを見失って・・

 

僕らは一様に

老いの路頭に迷いながら

そんな風に、様々な形態で

万人が辿る生老の末路を行く

 

それでも、刮目の

健全な老いは、彼方此方に実在する!!

 

万甫

我が行体や、如何?

     R62024 08/06 05:30

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする