降って来るもの

写真と散文とぽえむ

老いの感慨~滞留~

2024-08-20 21:19:45 | 詩 31

 

     老いの滞留~感慨~

 

僕は随分長く、此処に留まっている

 立ち止まったまま

動けないで居るのだ

 

その瞬間にも

時は変わり、時間は移り、時代は進み

 壽命は

短縮の一途を辿るというのに

 

もう、依然として

僕が想う僕でない僕が・・

 

変化そのものに

 価値云云とは

必ずしも言い切れないけれど

 変動は確かに

停滞を突破する

一つの動機にはなる

 

僕はもう、随分長く

 滞留の

悲哀を舐めている

 

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器量も気量も

2024-08-20 04:52:50 | 詩 31

 

     器量も気量も

 

自前の器量の多少で

住む世界や、見る景色は

確かに変容してゆく

 或いは

自恃の強弱で

生きる場所や、生活の質も

著しく変貌する

 加えて

己がじし、持ち合わせの気量で

世の中の情の愛しさや

切なさや、揺らぎを知る

 

ときどき想うのだ

 

器量も気量も

何時でも満ち足りた、humanで有りたい!と

そのような矜恃を抱えて

自虐無い日日を生きたいと

 

到底無理な、凡人の極みだが・・

 

コメント (3)
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