降って来るもの

写真と散文とぽえむ

緘黙

2024-08-02 21:48:02 | 詩 31

     緘黙

 

夜の終わりの

ようよう闇が解けようとする

薄墨の寅の刻

 

夢と現の混迷から

脱け出そうとする意識を

抱卵する雌鶏のように

しずかに

緘黙して抱える

 

何が生まれるのか

何を生み出せるのか

 

今はまだ

無の薄闇のものだが

きっと、待てば

そう、waitingできれば

長々と緘黙の無を突き抜けて

きっと、必ず

そう、間違いなく

有の鼓動が聴こえてくる

 

東空に現出する

ラピスラズリの兆しの

その蒼の、鮮烈な可能性のように

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八月のUta

2024-08-02 08:20:09 | 詩 31

 僕は38年前の八月に父を、18年前には母を失った。祖母も、一人の叔父も同じ月に命日がある。幾つもの永遠の別れを経験してきた八月。それだから、今でも八月、葉月、Augustは、僕にとって”鎮魂”と”祷り”の日々でもある。

 もう一人、恩師の事も・・。

 

 

       八月のUta~アナタへ~

 

気怠い暑さが続く、彼の八月の或る日、

突然届いた訃報の葉書

 

言葉も声も想いも届かない彼岸へと

アナタは旅立ってしまわれたと・・

その事を知って

呆然自失の日日を過ごしたあの日から

もう何度目の夏かもわからない

炎暑の中に居ます

 

トキは非情ですよね

胸の一処に穿たれた空洞を

埋められぬまま抱えて

それでも生者は

トキを追ってゆくしかありません

アナタが居なくなったその年から

僕の八月はいつでも

鎮魂と祷りの夏なのです

 

何とか書く事で

アナタが褒めてくれた書ける事に

気持ちを委ねることで

幸いにも

その長い時間を亘ってきました

もしも

彼方に居るアナタの心情に

届くのならと

今も僕は、多作の才能を拠り所に

こうしてペン握っています

きっと、倦まず弛まず

書くことを続けていれば

アナタと繋がっていられるという

自分の想いを信じて・・

 

完成の度に

ワクワクする気持ちと一緒に贈る筈だった詩集も

あれから十数冊を出版しました

いつでも、読んでくれるヒト限定の分と

アナタへの一冊と

僕の手許に残してゆく一冊をplusして

製本しています

 

アナタのsoulが

彼岸と此岸を自由に往来できるのなら

いつでも

抽斗に仕舞ってあるそれを

読みに来て下さい

 

アナタのお墨付きのお陰で

僕は如何やら

僕らしい今生を全う出来そうです

有難うございました!!

inochiの旅の途中で

アナタに巡り逢えたことを

改めて感謝しながら

今年も

この炎暑の夏を乗り切ってゆきます

何時か、アナタに再会できる日まで・・

  R62024 8/2  アナタへ 万甫

 

 

さて、今日も、又、酷暑の試練が・・ι(´Д`υ)アツィー

起床午前四時前

山の上に

  

極細の🌙

   

それから20分

ギリギリ写せる🌙

   

それから又、50分を経過。刻々と景色は変わる・・。

 

  

      穏やかな金曜日が送れますように 08/02 08:20 まんぼ

  

 

 

 

 

コメント (2)
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