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降って来るもの

写真と散文とぽえむ

心言蒐Ⅻ

2020-09-25 22:00:02 | 詩22

心言蒐Ⅻ 増減

 

(私に残っている月日はもう多くはない

(私にはまだ多くの年月が残っている

 

人生の道程の距離の如何は

もう残っていない

まだ残っている

数え方の二通りの相違で、その選択の有り様で

獲得できる年月は間違いなく増減する

 

TOKIは正確無比に日日を刻んで

誰にも平等に附与されているが

どの様に思惟するかで

時間は確かに伸縮する

 

自由な恣意の恩恵は

人類の数多の福音は

もっとも単純なふた言の

”もう”と”まだ”との意識に起因して授与される

 

賢愚も幸不幸も運不運も

其処から派生して

それぞれのinochiの濃淡に作用し

それぞれのinochiの長短を左右する

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Loneliness

2020-09-25 06:08:30 | 詩22

Loneliness

 

涼風のヴェールが爽快な筈なのに

赤蜻蛉が群れ飛んで賑やかな空の筈なのに

anataに宛てて”お元気ですか?”の手紙を

 軽やかな筆致で書ける筈なのに

静寂の極みで太宰の諧謔を

 しみじみと味わえる筈なのに

新しい僕のポエム集をukiukiと贈れる筈なのに

大切なものの在処が思い出せないような

大事な想いが霞んでゆくような

哀楽の文字から情感が抜け出してゆくような

書き手と読み手の

 紙一重の一喜一憂に翻弄されそうな

長短,深浅,濃淡,etc

 もの想う芳醇の移ろいの筈なのに

この季節の始まりの

 何故?のmelancholyよ

この憂愁の昼夜の

 何故?の循環のlonelinessよ

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