百日で
令和2年5月半ばにペンを置いた詩20「ココロの間」から、凡そ百日の今日で詩21「INKUのSIZUKU」の、予定の文字数40,000、頁枚数140に到達した。
早いのか遅いのか、それが良いのか悪いのか、その巧拙の評価はともかく、アノ人が認証を呉れた僕の書く能力は今も健在の様ではある。
一冊の詩集を編み上げる度に、辿ってきた有耶無耶の、有象無象の、暗がりの果てしもない過去に一個の標識が立つ。
それは僕のinochiの長い旅路の夢現の物語に挟まれてゆくプラチナの栞。そのお陰で僕は、来し方の混沌を抜け出し或いは脱出し、幾つかの標に依って其処に帰還できるのだ。
膨大な泡沫の日々の、それは確かな足跡として残存してゆく。僕は与えられたLIFEを、間違いなく生き抜いてきたのだという自負が、少なくとも、未来に残されて有る道程を生きてゆく幾許の力添えになる。
書ける間は弛まずに書く。巡ってくるinochiの歳月が、或る日、途切れるその日までを。
2020 09/03 万甫