ANATAeⅢ「共有」
僕の書くもので
誰がどんな触媒反応を起こしているかは
全くの想像外だけれど
もしかしたら
その大方の言葉片は
anataの網膜の面を
砂のように
さらさらと滑り去ってしまうのかも知れないけれど
それでも
一向に不思議ではない
少なくとも
一期一会の邂逅のように
anataの眸に映ったことには
間違いないのだから
僕は片時の触れ合いをanataと共有したと
実感できる
生きていること
生き続けることが
そもそも
刹那のpuzzleのようなのだから
その束の間のひとつのpieceだと
結像の瞬間を得られれば
それでいい!!
それで僕の書く行為は成就される