太古を抱えて
どんなに弄っても
如何に策を弄しても
点火しない導火線もある
三千年の続きを眠るように
微動だにしない表情もある
太古を抱えて
頑なに物言わぬ一個の実の儘に
暗がりに深々と閉じ込める泥濘がある
影とも出会わぬ夕暮れには
切り立ってゆく孤高の危うさを噛み締めて立つのだ
そうして
そんな遣り切れない狭間には
千年の攪乱を紐解き
其処に在る百年の定理の
優しい漣に聞き耳を委ねるのだ
もしかして
幾許の憂いと優しさが寄せていないかと・・
11/04 15:36 万甫