昨年度の高校サッカー選手権県予選準決勝と同じ対戦カード「日大-東海」、「山中央-羽黒」になった今年度の県総体準決勝が本日行われ、明日の決勝、3位決定戦のカードが決まりました。これまた奇しくも、昨年度の選手権県予選と同一となりました。応援していただいた皆さんありがとうございました。
前回の記事にも載せましたが、日大さんとの対戦は、大きい、小さいに関わらずどの場面でも、互いのプライドがぶつかり合う壮絶な試合になります。またこれまで何度も練習試合でお世話になり、その厳しさに何もできずに課題を突き付けられ、その克服のために練習に励むことで逞しく成長できたと思っています。その恩返しができるよう全力でぶつかろうと試合前に話をして臨みました。
まずは、1stDFの決定を素早くし、きっちり競り合う。遅れると日大さんの選手をトリッピングしてしまいリスタートを与えるために、そのリスク回避としてはきっちり、正当に撥ね返しを行う。周囲は、ボールの質、競り合っている状況から予測してセカンドボールを拾う。そして少ないタッチで展開。手数をかけずにゴールに迫る。これを70分間継続させようと打ち合わせをして臨みました。
豊富な運動量を誇る日大2FWをきっちり抑えるためにも、ボールの出所と、動き出しの速さを封じ込めるよう準備をすることが勝負の分かれ目になるだろうと予想していました。
入りはなかなか良く、相手DFラインの裏を突くことができました。守備でも、きちんと競りにいっているため不用意なリスタートも無くゲームは進みました。しかし、セカンドボールを東海が拾えているという状況ではなく、逆にロングボールや、リバウンドを東海DFラインとGKとの間に入れられると、その処理に間誤付くというよりは、それをしたたかに狙っている日大攻撃陣が優っていると言ったほうがいいと思いますが、もう少しで決定機を与えてしまう場面も何回かありました。予断を許しません。
東海も、なんとか相手陣内で右サイドから、左サイドに斜めにボールを運ぶなど、縦をついて、斜めに運んで相手を揺さぶろうとしましたが、突破したといった風でもなく、お互いやりきらずに消化不良しているといった展開が続きました。そんななか、DFラインで右から左に運んでいる間に、2列目から飛び出したボランチへのロングフィードがCKを誘い、それをしぶとく決めきることができました。
後半は、拾ったセカンドボールをサイドに展開して広角な縦パスを入れたり、平行を入れてサイドチェンジしよう、FWにあてて状況のいい選手に落として縦を突こうという意識が高まったプレーが随所に見られました。しかし、奪われるとすぐさま動き出しのいいFWによるショートカウンターを喰らいます。大事に、大胆にボールを動かす必要があります。そんななか、左サイドでボールを拾ってから一旦、縦を突いて、くさびを入れて落としたボールをボランチから右サイドにフィード。右ウイングが抜ききらずに
センタリング、2列目から飛び出してきた選手が、ダイレクトで流し込み追加点を上げました。
終盤、日大さんは身長の高い選手を投入しパワープレーできました。ただでさえ迫力ある空中戦がもっと大変なことになってしまいましたが。全員が声をかけ、アラートな状態を持続することができ撥ね返すことができました。
果たして、タイムアップを向かえ、明日の決勝に駒を進めることが決定しました。予断の許さない展開で、局面局面が激しく改めて「サッカーはボールを奪って、ゴールにボールを入れる競技である」ということを認識しました。
両チーム走り切り、会場中から惜しみない拍手が鳴り響きました。
明日の決勝は、11:00 羽黒高校 飯森山多目的グラウンド になります。明日も、チーム一丸全力でぶつかります!
チーム一丸と言えば…
昨日は、準々決勝2試合分を見てから帰ってきた応援隊は、山形着が17:00でした。そこから、エントリーに入れず応援隊に回った選手が、1,2,3年生問わずグラウンドに集まって自主練習をしていました。
こういう選手に支えられて、チームが成り立ち、エントリーメンバーはピッチ内で献身的に走れるのだなと思いました。なぜかしら、涙が出るほど嬉しかったです。
今年の3月に卒業し福島大学に進学したOBも駆けつけてくれたので、久しぶりにフリーキック合戦を行い、私のキックの質を現役選手に見せ付けてやりました…(勝負の行方は聞かないでください)
今現在、M山形対鳥取のゲームを観戦に行っている者もいれば、グラウンドで自主練習、教室で勉強している者がいます。私は職員室でブログアップ。やっていることはそれぞれ違いますが、想いは同じ! もちろん、明日決勝戦での勝利です!
チャンピオンチーム羽黒さんに果敢にチャレンジしてきます!!