徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

古典印画技法 / アルビューメンプリント(鶏卵紙)2

2021年11月24日 | 古典印画技法講座




古典印画技法シリーズ
アルビューメンプリント実習
2日目の報告です。



まずは
デジタルネガフィルムを
新たに出力・・・



次に印画紙作り・・・
卵白液と硝酸銀水溶液を
紙に塗布して乾燥。



ブラックライトを装着した
プリンターで露光・・・



仮水洗
定着
調色
本水洗
乾燥



以下
この日の成果です。









卵白液と感光液
2段階の塗布作業が難しい
アルビューメンプリントですが
今回は
多少のムラはあるものの
画像として認識できる
仕上がりとなりました。



卵白は画面に柔らかな光沢を与え
観る者の心をつかむ魅力となっています。
また
調色(今回はセレン)の濃度を変え
画面の色味を変化させることも可能です。

この物質的魅力を伴う印画法を
どのように用いるか?
“ 古典な写真 ” にとどまらない展開が
できるといいなと思います。





上の写真は19世紀の
アルビューメンプリントです。

1世紀半ほど前の時間が
そこにあるように感じます。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。 

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