全2日で完結する
ヴァン・ダイクブラウンプリント講座
初日のレポートです。
サイアノタイププリント講座と同様に
既成の感光液を使用せず
薬品を調合する事から始めます。
ブラウンプリントという名の通り
茶色に発色しますが
宮廷画家アンソニー・ヴァン・ダイクが描く
格調高い絵画世界と似ているため
ヴァン・ダイクブラウンプリントと呼ばれているとの事。
故に
格調高い写真が仕上がるはずです。
(?)
本技法に関係する
資料やサンプルを紹介。
その後
作業工程を説明し
実作業に取り組みました。
ヴァン・ダイクブラウンプリントは
硝酸銀
クエン酸鉄アンモニウム
酒石酸
3種の薬品を調合して感光液を作ります。
サイアノでは1グラム単位の
はかりで計量しましたが
今回は小数点以下の数値も測れる
精密はかりを用いました。
また
本技法は感光性が高いため
薄暗い環境での作業となり
小数点以下を計量する際は
息を止め、目を凝らしての作業となります。
紙に薬品を塗布し乾燥。
この日は
20段階のグレースケールを
露光機で焼き付けしました。
露光直後は
黄色味の強い飴色ですが
定着後は茶系に変化します。
講座後半は
完成したデータチャートの発色を参照しながら
デジタルネガフィルム作りに取り組みました。
次回はネガフィルムの出力
そして
8×10インチサイズ程度の大きさの
ヴァン・ダイクブラウンプリントを完成させます。
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて
写真・写真表現・シルクスクリーンetc.
表現の研究活動をおこなっています。
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