徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

■ シルクスクリーン講座 7日目 作品制作を進める3・講評・まとめ

2012年07月14日 | シルクスクリーンプリント講座


本日、最終日。

講評が始まるまでの数時間
集中して残る作業に取り組みました。





シルクスクリーンプリント技法に対する
興味を具現化していく過程は
皆さんそれぞれ。
自分自身の目標を掲げ
制作に取り組みました。

では
講評の様子を紹介します。



まず最初は本講座を複数年
継続して受講されている方の作品です。



パソコン上で配色の計画を立ててから
刷り作業に着手するスタイルでの制作です。
色の濃淡、刷り順、インクの種類を変えるなど
たくさんの実験をされました。



最終的に上の図版が仕上がりました。
モニターを通しては微細な魅力が見えませんが
丁寧に作り込まれた作品です。



後に続く取り組みは
初受講の皆さんによる作品です。



グラデーションの魅力に挑戦した制作です。
上段・犬の図版は1版のみですが
豊かな色味に仕上がりました。
下段・パンジーの図版は
カッティング技法と写真製版法との併用。
花の図をどのように分版するべきか
試行錯誤した跡が見受けられます。



オプション制作として
直筆のイラストをTシャツに刷りました。
かわゆく仕上がっています。





猫をモチーフとして
何が仕上がるのだろうと思っていたところ





ボックスフレームに入れる形で完成。
ダンボールの素材感を活かした仕上がりとなりました。
コラージュ的魅力も付加された作品です。



こちらは
写真での作品制作を専門とする方の
初めてのシルク作品です。



写真をシルクスクリーンプリント技法を通して
どのように展開できるか?
その可能性を意欲的に探った取り組みでした。



コンセプトと画面の魅力との兼ね合いが
次の課題となります。
この後が
本当の意味での作品制作です。



多忙かつ諸事情にて
刷り作業に着手できなかった方の製版原稿です。



作品の意図を示唆する記号が散りばめられています。
原稿を見るだけでも
制作に対する情熱が伝わります。
講座中には
シルク作品として完成しませんでしたが
環境が整った段階で
ぜひ、刷り上げていただきたいと思います。






講評後は
講師・清田もえ子さんによる
まとめのレクチャー。
今回の講座では紹介できなかった
シルクスクリーンプリント技法の魅力を
幾つかのサンプル作品を見ながら
語って下さいました。

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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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