徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

◎写真表現の可能性を研究しませんか!(その2)

2010年03月19日 | お知らせ


徳永写真美術研究所からのお知らせ第二弾です。

今回は“非銀塩写真の可能性を探る”という主旨の講座
【表現研究講座1】についてご紹介します。



本講座は「写真表現とは何か」を考えることからはじめます。
既成の印画紙や出力紙にプリントする写真だけでなく
支持体の研究や版表現の展開も体験します。
物質的魅力を付加する研究を通して
写真メディアの存在について共に考えましょう。

写真表現のひきだしを増やすカリキュラムを用意しています。

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まず
そもそも「写真」とは何なのか?
英語で「Photography」
言葉の語源は「光が画像を作ること、光の図」
*photographはギリシャ語を起源とすることばで, photos(光)とgraphein(書く)から成り立ちます。


語源通りに実践してみようという切り口から
講座をスタートします。

具体的には、光があたると白くなり
熱で現像する感光紙を用いて「光の図」を描くことに取り組みます。



屋外で露光した感光紙をアイロンで熱現像。



感光紙を予めシワシワにし、その上に桜の花を置いた図です。





虫メガネのレンズを用いてカメラを作ります。
このカメラの内部に前述の感光紙を設置して撮影。



手作りカメラながらも、像を捉えることができます。





コラージュをおこないます。
既に完成された図版を解体して
自分の表現世界を再構築する体験です。



次に
手作業で完成させたコラージュをデータ化して
パソコン上で更にコラージュするという
二段階コラージュに取り組みます。



暗室作業で独自のプリント技法を研究するように
デジタル出力でも、様々な出力法を研究します。



後半は
既成の支持体を使わない表現を試みます。



好みの紙に転写したり



プラスティックや木片、石など
様々な素材を支持体とし、転写に挑戦します。



感光紙を作る事にも取り組みます。

サイアノタイプというプリント技法は
紙・布を支持体に魅力的な青の世界作り出すことができます。



太陽の光を利用して露光







写真表現の延長として
写真を原稿にしたシルクスクリーン技法も体験します。







本講座は
従来の写真技法に制約されず
独自の視点で
写真の魅力を発見することを目的としています。


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講座開催要項

2010年4月~7月
隔週日曜日13:00~17:00(放課後20:00まで制作可)

全8回 受講料54000円
「表現研究講座2」とまとめてのお申込みは受講料89000円(5000円割引)

定員:8名

会場:徳永写真美術研究所大阪市生野区鶴橋4-4-1 

詳しい授業スケジュールについては
TIPA写真塾にてご確認下さい。

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なお、
表現研究講座1・2を修了された方には
引き続き作品制作を継続して頂けるよう
徳永写真美術研究所の設備を
ご利用頂ける体制にしております。
(使用規定に従い使用料が必要です。)


以上
表現研究講座1の概要でした。

ご興味を持たれた方は
i@tokunaga-photo.com

ご連絡下さい。

お待ちしております!

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徳永写真美術研究所
〒544-0031大阪市生野区鶴橋4-4-1
Phone 06-7504-6784
 URL http://www.tokunaga-photo.com

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