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SMAG(安全なお産支援グループ)リフレッシュ研修の1日を追跡!

2013年03月18日 | 地球人カレッジ
ザンビア事務所田村です

今日は、先日お伝えしたSMAG(スマッグ:安全なお産支援グループ)の研修1日を追跡してみたいと思います。
普段会報ではお伝えしきれない研修時のSMAG達をご紹介します。

研修当日は本当にいい天気。
朝9時からリフレッシュ研修が始まります。講師が村に出向いて研修をするのですが、中には1時間ほど歩いて研修会場に来るメンバーも。
こんながたがた道も雨季であれば普通の光景。雨季の終わりとともに雨量が減ってきたため、ぬかるんでいたり洪水でふさがれていた道もずいぶん乾燥して歩きやすくなってきています。それにしても素敵なブルースカイ

研修会場であるカリミナ公立小学校に着きました。「元気?」「家族も問題ない?」とみなが握手と共に挨拶をしてくれます。
ばっちりカメラ目線の女性陣!学ぶ気満々です☆
まずは「施設分娩の重要性」というトピック。妊婦の約半数が未だに家族や友人の介助により自宅出産をしているザンビアでは、非常に重要な問題です。自宅分娩、施設分娩それぞれの利点欠点を通し、議論は白熱しました。
中でも「村長をもっと巻き込んでいこう」という意見はとても印象的でした。村という単位の中で村長の持つ権威や影響力は計り知れないもの。村長のマネージメント力によって村のまとまりの良し悪しが露呈することがたびたびあります。
彼らの活動が地域にもっと浸透し当たり前のこととして受け入れられるには、これまで以上に村全体を巻き込んでいくことが必要です。まだまだやるべきことがたくさんあるのだな、と私も考えさせられました。

そして・・・やっぱり集中力は何時間も持たないもの。お決まりの休憩タイムです。休憩にはザンビアのソフトドリンクといえばこれ、「マヘウ」を飲むおちゃめなチロコタさん。白トウモロコシが原料のこのドリンク。日本人にはあまりなじみのない味ですが、癖になる美味しさです!そしてすぐお腹に溜まるのでザンビア人にとって効率のよいドリンクといえるのでしょうね


休憩後は分娩時の危険兆候を学びます。学校の校庭にでて円になります。
ジェスチャーを交えながら危険兆候を覚え、村での啓発活動にすぐに取り入れられるように学んでいきます。

お昼休みはみんなワイワイガヤガヤ。もちろん食事はシマ。みなで分け合いながら食事をします。手でこねこねしながら食べるのが美味なんですね~。本当に!
  

お昼ごはん前の手洗い風景。こんな風に手を洗っています。
バケツに入ったキレイな水をコップですくい、相手の手に少しずつかけてあげます。水道の蛇口はありませんので、こうして皆で助け合って洗うのですね

昼からは「新生児の育児」「産婦健診の重要性」について質問やグループ討議を交えながら講義は16時まで続きました。

知識を得ることは研修に参加すればできることかもしれません。しかし、知識が行動となり根付くには一人ひとりがその重要性を身をもって感じ、気付きがなければ変容には結びつかないことが多いですよね。私たちの身の回りの生活を思い返しても同じことが言えると思います。自分の生活習慣を変えることは並大抵のことではありません。


研修の最後にSMAGたちへ私から「今日学んだ知識を自分の中に留めてしまうのではなく、まず家に帰ったら1つ(本心はもっと欲張りたいところですが・・・)自分たちの家族、親戚、友人に伝えてください」とお願いをしました。


そして、研修の終わりと共に陽が落ちる前にそれぞれの帰路に着くのでした。家に着くまでが研修です


文責:ザンビア事務所(田村)

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