*日時:6月11日(火)19:00~21:00
**参加人数:24人(発表者、ネットでの参加者含む)
*場所:さくらcafé
*報告者:宇野真介(環境=文化NGOナマケモノ倶楽部理事・法政大学兼任講師)
テーマ:「コーヒーから考えるナマケモノ流国際協力」
今回の地球人カレッジの講師は、「
ナマケモノ倶楽部」の理事、宇野真介さんをお招きし、
コーヒーを通して国際協力について考えてみました。
「ナマケモノ倶楽部」と聞いて、ナマケモノを保護する団体かな
と思われた方も
いらっしゃるかもしれませんが、そうではないのです。また、TICOのような国際協力事業を
している団体というわけでもありません。
「ナマケモノ倶楽部」は、環境、経済、文化それぞれの専門家が共同で立ち上げ、ナマケモノ
のような「スロー」な生き方を提案しているNGO団体なのです
そして、宇野さんは生物生態学がご専門
生産性だけを重視する農業ではなく、多種多様な生物
が共存できる農法を紹介していただきました。
その一つは、森の中でコーヒーを育てる「森林農法」です。上手くすれば、生産性も保ちつつ、生物
多様性も持続できるそうです。コーヒーの主な生産地(コーヒーベルト)と、生物多様性のホットスポット
は重なり合う所が多いそうで、生物多様性を保つためにも、コーヒーの生産方法は重要なんだそうです。
今、世の中は安いコーヒーがたくさん出回っています。なんと
コーヒーの取引価格は、原油についで世界第2位
しかし、生産者へ渡る利益は全体の数パーセントにしか過ぎません。さらに、お金を得るためには、森を切り開き、農地を広げ、
もしかすると児童労働の問題もはらんでいるかもしれません。
一方で、フェアトレードコーヒーも存在しています。生産者へ適切な利益がもたらされるもの、環境に配慮して生産されているもの
是非、お店や専門店で探してみてください
「スロー」とは、つながりなおし と宇野さんはおっしゃいます。
私たちが日々飲んでいるコーヒー
そのコーヒーから始められる国際協力もあります。
たまには、ナマケモノのように過ごしてみるのはいかがでしょうか
最後に「ナマケモノ倶楽部」からご提案
6月21日は夏至の日です
電気の明かりを消して、キャンドルナイトをしてみませんか
地球人カレッジの様子は
こちらでご覧いただけます
文責:事務局(近森)