歴歩

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八幡市・石清水八幡宮 左甚五郎作瑞籬の彫刻を含む欄間彫刻の修復完了、3月一般公開

2009年02月20日 | Weblog
 「平成の大修造」を行っている石清水八幡宮で、本殿などを飾る欄間彫刻の修復作業がこのほど完了し、急ピッチで取り付け作業を進めている。18日には、本殿や幣殿の欄間に極彩色の鮮やかな彫刻が次々に取り付けられ、美しい姿がよみがえった。
 同八幡宮は、2005年3月から本殿の大修復工事を始めた。工事は今月完了の予定で、4月25日に本殿遷座祭を控える。
 この日は、本殿の瑞籬(みずがき)や幣殿の欄間彫刻の取り付けが行われた。幣殿の東西には、孔雀、極楽鳥、牡丹、麒麟などが鮮やかに描かれた幅約3m、高さ約1m、重さ約50kgの大彫刻2枚が設置された。
 また、本殿の周りを囲う瑞籬(25m四方)には、極彩色で花鳥風月を表した欄間(横1・5m、縦0・3m)が次々とはめ込まれた。欄間彫刻としては珍しいカマキリやオシドリ、キツツキなどが生き生きと描かれている。同宮によると、瑞籬の彫刻計59枚(重文)は江戸時代の名工左甚五郎の作と伝わるという。
 同宮によると、1634年に石清水八幡宮の本殿が徳川家光によって現代の姿に改築された時、左甚五郎が社殿や回廊の彫刻約200点(全て重文)を手がけたとの言い伝えがあるという。
 欄間彫刻は、3月14日~4月12日の「未公開文化財特別拝観」で、他の神宝とともに一般公開される。本殿内も一部公開され、織田信長が奉納した「黄金の樋(とい)」が観れる。
[参考:京都新聞、朝日新聞、毎日新聞]

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