歴歩

歴歩 歴史は歩く。ゆっくりと歩く。それを追いかける。

大田市・石見銀山遺跡 江戸初期のマンガン採掘跡が初めて見つかる

2011年11月19日 | Weblog
 島根県教委が18日、石見銀山世界遺産センター(大田市大森町)で開かれた石見銀山遺跡調査活用委で、同遺跡で江戸時代初期のマンガン採掘跡が初めて見つかったと明らかにした。 石見銀山ではマンガンを使った銀製錬が行われていたことが文献資料により知られているが、初めて現地で裏付けることができたとする。
 遺跡中心部の仙ノ山地区を今年5月から調査し、マンガンを採掘した露頭堀り跡と、採掘のための「間歩(まぶ)」(坑道のこと、直径1m、長さ数m)3か所を確認した。 周辺からマンガン鉱石を砕いた破片が大量に見つかった。 砕いた破片は、良質のマンガンだけを製錬に使っていた様子がうかがえるとしている。
 江戸時代、マンガンは「錬(こわり)」と呼ばれ銀鉱石を溶かしやすくするために使用された。 江戸時代中期の銀山の古地図には、マンガン鉱床を示す「三石錬山(さんごくこわりやま)」の地名があり、今回の採掘跡がこの錬山とみられるという。
 江戸時代に編纂された「銀山旧記」には、石見銀山でマンガンを使った独特の銀製錬が行われてきたことが紹介されている。
[参考:読売新聞、朝日新聞]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高知市・御手洗遺跡 鎌倉~室町時代の屋敷跡と龍泉窯製青磁などが出土

2011年11月19日 | Weblog
 高知市教育委員会が17日、高知市神田で鎌倉~室町時代の溝や柱穴などが多数出土し、屋敷跡を含む遺構が見つかったと発表した。 「御手洗遺跡(みたらいいせき)」と名付けられた。
 同遺跡は3月に発見され、10月から本格的な調査が始まった。これまでに、主に中世の溝7本、土坑13個、柱穴などの穴約190個が見つかっている。
 柱穴は、東西に掘られた3本の溝をはさんで北側と南側の計2カ所にかたまって発見されており、少なくとも2棟の屋敷があったとみられる。 常滑(愛知県)、備前(岡山県)などの甕や鉢のほか、中国「龍泉窯(りゅうせんよう)」で生産されたとみられる青磁の碗などが出土しており、当時経済的に裕福な人物が住んでいたとみられる。
 神田地域で中世の屋敷跡は2例目となる。
 現地説明会は、20日(日)午後1時半~2時半に開かれる。
[参考:読売新聞、朝日新聞、NHK高知]
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする