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豊橋市・内田貝塚 弥生時代後半の大溝を発見、環濠集落の可能性も

2011年11月21日 | Weblog
 豊橋市教委は16日、同市牟呂町若宮の「内田貝塚」で、段丘下から弥生時代後半の大溝が、段丘斜面から中世に作られた非常に厚い貝層が発見されたと発表した。
 大溝は長さ約20mで途切れ、別の大溝が隣に連なるように掘られている。 周囲では祭祀行為をしていたような痕跡も見つかっている。 昨年度調査した若宮遺跡では、長さ30mの大溝が見つかり、集落を取り囲む「環濠」と断定された。 今回の大溝が昨年発見された環濠の一部とすれば、弥生時代に大規模な環濠集落があった可能性が考えられる。
 また、12世紀末から16世紀初めにかけての貝殻の堆積も確認された。貝の層は最大2mあり、ほとんどがハマグリだった。
 内田貝塚は長さ約3km、幅約1kmの段丘の先端にあり、東海地方屈指の規模。また、縄文時代以降も貝塚が形成され続けた、全国的に珍しい遺跡として知られる。
 現地説明会が、23日(水・祝)午前10時半と午後2時の2回開かれる。
[参考:2011.11.17 東愛知新聞、2011.11.21読売新聞、豊橋市HP]

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