カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

くいしんぼー山中

2011年03月10日 | 京都
「普段使いのすゝめ。」

洋食といえば、定番はハンバーグ、それに倣って、此処、山中のランチ・メニューのメインと言っていい料理、それがハンバーグ・ランチであるその事に、異論はない。
一食2,940円、一般的なランチとしては、実際、破格ではあるが、結局は肉質的に妥当な価格なのであろうその事に、異議もない。
ただ、庶民感覚的には、日常のランチとして度々戴ける、そんな生易しい価格でもない、それは、事実であろう。
おそらくは、ハンバーグとしては、あまりに良い肉質、それ故、あまりにナチュラル、違和感がなさ過ぎて、その有難味を噛み締め、味わう間もなく、パクリパクリと口中に消え入ってしまう、それが、贅沢ながらも、残念でならない。

そんな無念も予想の内という訳でもないけれど、ふたりで行って、同じメニューではつまらない、そう思い、吟味しつつも、とりあえずと注文したBランチ、一食1,890円、これが、個人的には、しっくり来る出来栄え、量、そして価格であった事、その事を、あえて、恥ずかしながらも実感として、告白せざるを得まい。

「B」、それは、一般的には、ビフカツと呼ばれる料理がメインのランチであり、その内容、そして意味的にも、ほとんどそれが、全てである。
親切に、ご丁寧にも、一口大に食べ易く切り分けられた3枚もの牛カツレツに、デミグラス・ソースたっぷり、芥子もたっぷり、そして、つけ合わせの野菜、さらに、銀紙に包まれたポテトと球状のバターである。
それを、ご飯、そして、お漬物と共に、お箸で戴く。

ステーキ・ハウスと言えば、そこそこのお値段で、ちょっと良いお肉を少々、というイメージも、無きにしも非ずなのであるが、このビフカツに関しては、こんもりと言っていいボリューム、食べて儚くなくなってしまう、そんな事を気にかけずとも、パクパクと戴いて、お腹いっぱいになり、まだ余りある印象である事実、それが素晴らしい。
味も価格も違うので、一概には比較できないが、個人的にはトータルとして、芦屋の某店以上の満足度であるかも知れない。

そしてさらに、出色であったのは、他店で戴くものと比較すると、かなり酸味の効いた食後のコーヒーで、これもまた、個人的嗜好に合う、相性の良い出来栄えに、満足、満腹、納得、ご馳走さまでした。