ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

「人間」と「ヒト」

2017-03-23 23:48:00 | ヨン様
こんばんは、ヨン様です。


どうやら姉が妊娠したようです。
出産予定はもう少し先ですが、先日膨らんだお腹を見せてもらいました。
生命の神秘というやつです。

映像で見たり話には聞いたりしていたのですが、身内のお腹が膨らんでいるのを目の当たりにすると、何と言いますか、姉も哺乳類なんだなぁと実感いたします。
いやね、普段身の回りにいる人って、生物種の「ヒト」というよりは、理性を持った「人間」として見ていますよね。
だから、あんまり動物としての生々しさというのは、想像していないし想像するのも変な話です。

しかし、私たちは紛れもなく地球の生物種の一つであり、一匹の哺乳動物に過ぎないのです。
だから卵を産んで温めたりしないし、空を飛んだりもしないし、触ればいつも温かい。
普段はそんな当たり前のことを改めて考えたりしないのですが、妊娠という生物種としての生々しい営みを目の当たりにして、改めてそのことを実感いたしました。

人間というのは、いつもは「人間」らしく振舞っているんですけれど、唐突に「ヒト」になることがありますよね。
まず、生まれたばかりの赤ちゃんは「ヒト」であるとは断言できますが、言葉もなければ社会性もないわけですから、「人間」であるとは言い切れないところがあります。
むしろこれから「人間」らしくなる「ヒト」というのが正確な捉え方ということになるでしょう。
あるいは、睡眠や食事といった生命活動に不可欠な行動を行っているときも、「人間」が「ヒト」に近づく瞬間だと言えます。
以前三大欲求の話をしたことがありますけれども、それらの欲求が取り立てて問題にされるのは、三大欲求が「人間」が持つ「ヒト」性を問題にしていることとも無関係ではないように思われます。

ただ、やはりと言いますか、妊娠というものの生々しさというのは、食事や睡眠のそれとは比べ物になりません。
新しい命が宿っているわけですからね。
出産というのは、私たちが「ヒト」に近づく瞬間の中でも、とりわけ大きなものとして位置づけられるでしょう。


みなさんは、どういったときに「人間」の中に「ヒト」を見出すでしょうか。
「人間」でいることに疲れたら、ときおり「ヒト」になってみるのもいいかもしれません。

それでは!