ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

最初に火星に降り立つのは優秀なキモオタかもしれない

2017-03-09 22:57:16 | ヨン様
こんばんは、ヨン様です。


最近の宇宙開発のトレンドの一つは火星探査である、といっても間違いはないでしょう。
私は宇宙開発の専門家ではありませんが、「火星探査に向けて○○という実験をした」というような話を聞く機会が増えてきたように思います。
ちょっと前までは相当な夢物語だった火星探査も、技術の進歩により現実味のあるものとなってきたようです。

さて、問題となるのは、最近話題になっているのが火星探査の中でも有人の探査である、という点です。
有人探査と言うのは技術的にもいろいろな問題があり、例えば機会を着陸させるみたいにあまりアクロバティックなことはできないでしょうし、燃料や食料など、宇宙船への積載物が無人の場合に比べて圧倒的に多くなってしまうことが考えられます。
その中でもさらに深刻であると想定されるのは、私たち自身のの問題、すなわち、人間の心の問題でしょう。

地球から火星まではおよそ10ヶ月程度の期間が必要とされています。
これはつまり、10ヶ月もの間、外部とまともに連絡の取り合えない閉鎖空間に少人数のクルーで閉じ込められるということを意味しています。
そのような環境がどれほど精神的に過酷なものであるか、想像に難くないでしょう。

まずは、人間関係の問題が真っ先に挙げられます。
私たちは、一日数時間、あるいは数カ月に一度しか会わないような人との間でもケンカをしてしまうような生き物です。
一年近くもの間、他人と閉鎖空間で他人と共同生活が行えるのでしょうか。
愛を誓い合った夫婦ですら同居したとたんにトラブルが生じることもあるのに、愛もへったくれもない他人といさかいが生じないという保証などできるはずもないでしょう。

そのほかの問題として、より内面的な問題、例えば、画一的な生活やミッション遂行に対するプレッシャーから生じるストレスなども問題になるでしょう。
多少リフレッシュできるような環境が用意されるとはいえ、何もない宇宙空間を淡々と漂う日々が続くうえ、ミッションにあたって失敗は許されません。
そんな過剰なストレスの中で長時間生活していれば、ノイローゼや鬱を発症するのも時間の問題です。
火星探査を想定して実際に行われたMars-500という実験においても、睡眠障害に見舞われた被験者がいたようです。

さて、ここまで有人火星探査にあたっての人間のこころの問題を見てきました。
これらをクリアするためにはどのようなことをすればよいのでしょうか。
ここで、私なりの提案をしてみたいと思います。
火星に向かうにあたっては、長期間の閉鎖的な生活と孤独感にも耐えうる精神の持ち主が必要です。
そのためには、必ずしも外向的で積極性のある人間ではなく、むしろ内向的で自己完結できるような人材に適性があるのではないでしょうか。
具体的には、ひたすら一日家に引きこもって日夜ゲームに打ち込んでいるキモオタなどが、適性のある人材として取り上げられてもいいのではないでしょうか。
もちろん、ただ家に引きこもっているだけの無能なオタクでは、複雑なミッションをこなせるとは思えませんし、船内では最低限の英語でのコミュニケーション能力が求められることでしょう。
したがって、ただキモいだけでなく、ある程度学才にも恵まれた、優秀なキモオタであることが望ましいように思われます。

かくして、はからずも人類の火星第一歩は優秀なキモオタに白羽の矢が立つ可能性が俄然高まってまいりました。
コミュ充な人間、例えば「フェス大好き♡」とか「休日は渋谷とか池袋行ってま~す☆」な人間と言うのは、例え学才に恵まれていたとしても、往々にして孤独に耐えられないものです。
閉鎖的な宇宙船内で無用なトラブルを抑止するためにも、内向的で自己完結的な人間の搭乗望ましいと言えるでしょう。

以上、最初に火星の大地を踏みしめる人間が、どのような人物であるのか想像を巡らせてみました。
ここで取り上げたのは人間のこころの問題ですが、長期間の宇宙航行に当たっては、筋力の衰えなどと言ったからだの問題も当然あります。
運動不足の問題をどのように解消するのかは、また別の視点から考えなければならないでしょう。


私が生きているうちに実現するかはまだわかりませんが、火星への有人飛行ってけっこうロマンですよね。
みなさまも、夜空に輝くあの赤い星に、想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

それでは!