ザ☆シュビドゥヴァーズの日記

中都会の片隅で活動する8~10人組コーラスグループ、ザ☆シュビドゥヴァーズの日常。
あと告知とか色々。

夜行バス選定基準に一番必要なのは"3列シート"なのか

2017-03-04 23:20:53 | さら
こんばんは、さらです。
世間がnintendo switchの発売に沸き立つ中、私は夜勤に勤しんでいたのでした。


長距離移動手段の一つに、
夜行バス
というものがありますね。
夜行バスは、新幹線や飛行機よりも低価格で、かつ夜間帯に睡眠時間を兼ねて移動できるため、
お金と時間が節約できるとても効率的な手段と言えますね。
理論上は。

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とりわけツアーバス会社の夜行バスにはランクがあります。
分かりやすいのが、一台のバスに収容される席数です。

安いオーソドックスなものなら、横に4列のシートが並んでいますが、
ちょっと良い物だとこれが3列とか2列とかになり、シート一つあたりの横幅が広くなったり、横の乗客との間に通路が追加されて独立した空間になったりします。

あとは、リクライニングの角度なんかも変わります。
安いバスだと、新幹線の椅子程度に軽く倒れる程度ですが、
ちょっと良い物に乗ると、140度程度倒れるシートなどになります。ものによってはほぼ完全に横になることができます。


夜行バスできちんと寝るためには、ある程度ランクを意識してバスを選ぶことが重要です。
ということで、4列シートの夜行バスというのは、基本的に「値段以外で選ぶ価値のないもの」と(一部界隈で)扱われてきました。
基本的に4列シートというのは最下層のランクであり、当然席幅は狭く、隣の乗客(=他人)と物理的に近く、座席のリクライニングなども上等なものは付いていないことが予想できるためです。
私自身、いつからか4列シートの夜行バスには一切乗っていません。
とはいえ2列シートは大抵高すぎるので、基本的に3列シートのバスに乗っていました。

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さて、3列シートを選べばストレスフリーであるかと聞かれれば、当然ながらそんなことはありません。
とりわけ運要素の強いものが「真後ろの乗客」です。
上等な夜行バスに乗る大きなモチベーションは「客席をフルフラットに近いところまで倒せる」ことにあるわけですが、
ここまで席を倒すと、真後ろの席の足元に座席がかなり干渉することになります。
そんなわけで夜行バスにおいては、席を倒す前に真後ろの人に
「席倒してもいいでしょうか?」
みたいなことを聞いて了承を取るのが一つのエチケットみたいになっていますが、
たまに「わざわざ了承を取ったはずなのに席を目一杯倒すとマジギレしてキックしてくる」よく分からない人がいます。
それならなぜ自分から140度リクライニングのバスに乗っているのかよく分かりませんが、
こういう人が真後ろに来てしまうと、残りの時間は理不尽なイライラを覚えつつ、満足にリクライニングできない状態で頑張るしかありません。

正直なところ、夜行バスの大きなストレスは、
座席が狭いとかそういうところよりも、
他の乗客に気を使いながら寝なくてはならないという点にあると感じます。
3列シートに変わったところで、自分の座席の幅は広くなりますが、
「周りの乗客との干渉」という根本的な課題についてはあまり変わらないわけです。

この問題にはいくつか解決策がありますが、
例えばバックシェル型シートを採用した車両に乗るという方法が考えられます。

(引用元:https://vipliner.biz/bus_list/grancia_first/)
「背もたれが倒れる」のではなく、「座席全体が前にスライドする」機構にすることによって、
後ろの乗客に一切影響を与えることなくリクライニングができるというものです。
とはいえ、これは3列および2列シートの中でも最上位のバスにのみ採用されているもので、私のような庶民が乗るものではありません。




そんなふうに考えていた時期が私にもありました。
「4列シート」で「バックシェル型」というバスが、いつの間に登場していたようです。
価格は、バックシェル型でない3列シートよりちょっとだけ安い、くらいです。
これはもしかして、ある程度夜行バスに慣れていて、痩せ型な(席幅がなくとも隣に干渉しない
)方にとっては、普通の3列シートよりストレスが少ないのでは?
もしかして、今後は「4列シートでない」よりも「バックシェル型である」ことが、
最重要な選定基準になるのでは?

えっ、大柄な方は……
新幹線に乗って下さい。

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以上、長らく考えていた選定基準がゆらいでしまい、ちょっと衝撃だったという話でした。
最近は殆ど遠征していないため、久しく高速バスには乗っていませんでしたが、
もしかしたら何年かぶりに4列シートの夜行バスに乗ってしまうかもしれません。
低価格帯においても、今でも新しい要素が色々と現れていて、高速バス業界からは目が離せませんね!