ごきげんようでござる!
日本産商品は商品本体を守る為に過剰梱包(包装)されていると言われるでござるが、海外の箱とて過剰すぎるパッケージもあり、店頭ディスプレーを重視しすぎてパッケージの意味を無くしているものもあり、イロイロとお国事情が見られたりするでござる。
今宵は、展示性を重視しすぎだと思われる劇場版「トランスフォーマー / ダークサイド・ムーン」より、ステルスフォース版オプティマスプライム(TF3 ステルスフォース・DXオートチェンジ・ビークル、5040円)の登場でござる!
本品は2011年にハスブロより販売された電動変形(単三電池×3使用)で、日本販売では他の商品と同じく海外パッケージに日本語表記のシールを貼りつけ、日本語説明書とメックテックカードを1枚封入して、映画公開前の5月に販売されたでござるな。
トランスフォーマー商品では珍しくプラスチック製のパッケージだったりするでござるが、他のステルスフォース商品と同じく、変形ギミックお試し仕様(TRY ME)である為に、作動スイッチ(ファンクションシンボル)を押す為の穴が設けられているので、通気性が良く、埃よけのケースとしては機能していないでござる?
しかも、日本版はパッケージ正面部分にメックテックカード封入表記のシールを貼ったものでござるから、自動変形ギミックが見えにくい欠点があるでござる。
折角の店頭ディスプレーも見せたい部分が見えにくいのでは意味が無いでござる・・・
しかも、メックテックカードはランダムで封入されているらしく、拙者のカードはレッカーアイアンハイドだったでござる?
なお、パッケージ内側の中台紙は専用パーツで本体に固定されており、そのまま飾る事が可能でござる。
さて、肝心の本体は、ロボットモードに変形できないヴィークルモードからヴィークルアタックモードにのみ自動変形する商品でござる。
全長約23センチのボディに販売価格5040円の完成度としては大味で、大人向け商品ぽい感じなのでござるが、本品は対象年齢4歳以上と云う、日本の販売戦略とは全く異なる事情で販売された商品でござる。
如何しても日本市場だと劇場版トランスフォーマーは高年齢層向き(?)なイメージで、対象年齢4歳以上向きの商品じゃないのでござるよ?
そう、反対に米国だと高年齢層(対象年齢15歳以上)は少なく、低年齢層向きの商品に重点がおかれているでござる。 コレは、お国事情を考えれば仕方がなく、如何に日本人の子供が玩具を買わないかを示す実例でもあるでござる。
本品の箱は高年齢層向きにも作られている理由は、高年齢層向き商品が無い故に、低年齢層向き商品でも高年齢層が買いやすい配慮なのでござろうな?
さて、本品のヴィークルアタックモードへの変形ギミックは、天井部分のオートボットのエンブレム(ファンクションシンボル)を押す事で、変形音と共にキャビン内部が発光し自動変形するでござる。
本品のヴィークルモードでは手動での転がし走行と、ファンクションシンボルの後ろにあるスイッチを押す事で、劇中のセリフ及びミサイル発射・エンジン音・ブレーキ音が再生しさせるでござる。
ヴィークルアタックモードでは、ファンクションシンボル後ろのボタンを押す事で、キャビン内部及びエンジン部のライトが点滅し、劇中セリフやミサイル発射音・ブレーキ音が再生され、再び、ファンクションシンボルを押す事で、ヴィークルアタックモードよりヴィークルモードに自動変形する仕様は流石に見応えのある一品でござる。
なお、本品底面の電源スイッチは、ON / TRY ME / OFFが有り、ONではファンクションシンボル(変形)と後ろのボタン(効果音)が別々に作動するでござるが、TRY MEだとどちらのボタンでも変形と効果音が作動するでござる。
パッケージ収納状態では常にTRY ME状態であり、最初からお試しモード全開の商品でござる。 本品は電池付でござるが、店頭に並んだ状態で電池を消費しており、お試し機能で更に消費してしまうでござるから、後に成ればなるほど品が落ちる・・・
本品最大のセールスポイントである自動変形も、購入せずに、お試しで体感できるのでござるから、販売価格と相談すれば・・・ 購入意欲が下がってしまうでござる。
悪く言えば、店頭に並んだ時点で中古扱いという困った商品でござるな? (笑)
しかし・・・
本品のミサイル発射ギミック(×2)だけは、購入して開封しないと試せないギミックでござる! (笑)
スプリング式ミサイル発射ギミックは手動操作なので、購入して試すほどの価値は無いので、セールスポイントにはならないでござるが、購入者だけが体感できるギミックとして誇れるモノでござる。 (笑)
更に、購入しなければ試さないギミックの一つが、パッケージ側面のプラスチック製パーツを組み合わせてディスプレー台として使えるギミックでござる。
台座自体にはジョイントが無いので、オプティマスプライムを載せているだけでござる。
欧米のフィギュアの場合は台座が必須アイテムだった事も有りハスブロ企画である本品も分からない訳でもないでござるが、ディスプレー状態を多様に飾れる仕様はやりすぎだと思うのでござるよな?
もっと普通の箱にしておけばよいのに、何故にこんなパッケージに成ったのか謎の一品でござるよ?
少なくとも、日本じゃ受けない部類の玩具であり、何故に日本販売したのか謎な商品でござる。
しかもトランスフォーマーなのに変形できないという、いやこれも広義での変形なのでしょうか。「変形とはなんぞや?」という根底から疑問を投げかけてくれる好商品でもありますね。
ところで世界的に見てお行儀の良い国民性と言われる日本でも「TRY ME」のお陰で結構雑に店頭で扱われていた感がありますが、海外ではどうだったのでしょうか個人的に気になります。