てつまろの気儘な日常

日常生活での出来事や趣味のことなど気儘に書いております。
09年に開設、22年6月にこちらへ引っ越しました。

2020年夏の旅-5-

2020-09-13 15:23:00 | 鐵道部
続いては、未だ見ていない坑道を見学します。
資料館脇の坂道を登り、郷谷川にかかった橋を渡ったところが入り口


坑道に入ると、センサーによって照明が点灯します。

岩盤が硬いところは素掘りのまま。

外の暑さはどこへやら、とても涼しい空間が広がっていました。
レンズが曇ったので、しばらく撮影はお預けです。

坑道の構造についても説明があります。

ここは丸太で補強したタイプ。

鉱山といえばトロッコです。当然ながら鉱車とセットで展示してあります。

ニチユのバテロコですね。別子銅山の筏津抗跡に展示されていたのと同型でしょうか。

こちらは採掘作業の再現


十分涼んだら外へ。
出口には熊避けのラジヲが鳴っていました。

ちょうどお昼になりました。
尾小屋の集落、商店どころか自販機すらありません。
小松で購入してきたお弁当と麦茶でお昼にします。
ポッポ広場のホームに腰掛け、キハを眺めながらのお昼ごはん。
見学会の参加者はワタシを除いて皆クルマですので、あらかた帰ってしまって閑散としています。

お昼を食べたら、かつてのメインストリートを通って尾小屋駅跡へ向かうことに。
途中、首筋に何かあたったので、「小枝でも落ちてきたか?」と払い落としたら、妙に柔らかい感覚。「イモムシ?」か?と地面に落ちたモノをみて驚愕!長さ10cmほどのムカデでした。首筋を噛まれなくてホントに良かった。
一体どこから来たんでしょうか。

尾小屋駅はバス停向かいの、藪に覆われた橋を渡ったところですが、とても行けそうにありません。国道側から回り込むと、保存車の庫の扉が開いてました。

近づいてみたら、土砂に埋もれたレールが数本。

見るところは見てしまったんで、あとは帰りのバスを待つだけ。

1時間ほど待ち、帰りのバスに乗り込みます。

小松駅到着は15時前、宿のチェックインにはまだ早いので、駅界隈を散策。それにしても暑い!
線路沿いを金沢方へ歩いていくと・・・

ありゃ、クハ489じゃぁないですか。保存車が居たんですね。

車内も見学可能です。グッズ類も販売していましたが、明日以降の行程を考えると荷物は増やしたくないですね。
ピンズのガチャをしましたが、狙っていた”白山”ではなく、JR後の”はくたか”でした。

小松駅に戻り、コインロッカーの登山装備を回収して宿へ。
今回の宿は、所謂「駅前旅館」です。一泊2食で6,800円也。
チェックインしてからお風呂に入って汗を流し、汗だくのウェアを洗濯しました。

2020年夏の旅-4-

2020-09-12 09:48:00 | 旅行記
ポッポ広場前の駐車場まで降りると、老若男女が集まっていました。
飛び入り参加ですが、一応参加名簿に名前を記します。

スタッフから頂いた資料がこちら。

古の鉱山町の概略図です。

どうやら、昨年が尾小屋鉄道開業100年だったので、それを契機に、かつての尾小屋鉱山町を再発見しようということになったよう。
明治中期に作られた、唯一無二のカラミ煉瓦構造物をPRしようということのようです。
藪に覆われた街跡が発掘されていました。

館長さんの案内でかつてのメインストリートを歩きます。
といっても、両側はカラミ煉瓦の基礎だけが残る空き地ばかり。

尾小屋川への斜面の土留め


商店の地下倉庫跡


こちらは矩形のカラミ煉瓦で組んだ蔵。屋根は近年の大雪で抜けてしまったそう。

先の大戦中も稼働していた鉱山ですから、当然こんな施設もあります。

防空壕跡。

かつて650軒もの建物があったそうですが、残る民家は数件。
高齢の参加者からは、「ここは〇〇さんとこやったねぇ。」との声が聞こえてきます。
幼少期をこの街で過ごした方でしょうか。

更に進んでいくと、郷谷川に突き当りました。
正面に通行禁止となった階段橋、右手に鉱山事務所の基礎が見えます。


城壁のような鉱山事務所の基礎


朽ちつつある鉱山橋。コンクリート橋としては県内屈指の古さらしい。
かつては多くの鉱夫がここを通りました。

あらかた説明が終わるころ、ポツポツと雨粒が落ちてきました。
急ぎ足でポッポ汽車の展示館へ戻ります。
アンケートに回答していると、いきなりキハのエンジンが起動しました。

なんと、保存会の方々の協力で、キハに乗車できるとのこと。
ほんの僅かな距離ですが、一往復は乗車して、

2往復目は外で撮影しました。

尾小屋鉱山資料館についての情報はこちら↓
https://www.city.komatsu.lg.jp/soshiki/ogoya/index.html


2020年夏の旅-3-

2020-09-06 17:17:00 | 鐵道部
坂を登った先にある尾小屋鉱山資料館へ。

COVID-19対策のため、受付で住所と連絡先を記入。この規模の資料館には珍しく、事務所には5,6名の方が居て談笑中。
受付わきにチラシがあり、それを見ると、ちょうど今日、カラミ煉瓦の遺構を巡る見学会がある模様。
事前予約制とのことでしたが、受付のオバちゃんによると空きがあるので大丈夫とのこと。

見学会が始まるまでの小一時間、資料館を見ることに。

鉱石や鉱床、歴史の展示がありますが、予習?としてカラミについて展示を見ておきます。


当然、尾小屋鉄道に関する展示もあります。


新小松駅のジオラマもありました。


ここまではよくある展示ですが、更に驚くべきものがありました。
前前館長が撮りためた、尾小屋鉄道の写真です。

A4クリアファイルに2冊。春夏秋冬、”汽車”が生活を支えていた時代の貴重な記録がありました。
ネット等への公開はされていないとのことですので、コレを見るためには資料館へ行く必要があります。
軽便鉄道ファンであれば、琴線に触れること確実です。

1冊目をさらっと見たところで見学会の時間になりました。
一旦資料館を出て、集合場所へ向かいました。

2020年夏の旅-2-

2020-09-05 13:25:00 | 鐵道部
まずはハフ1の下回りから。

超~シンプル。ブレーキシリンダすら見当たりません。
続いて室内を。デッキの窓越しに撮影

グローブつきの室内灯がありますが、床下には蓄電池は見当たらず。
椅子の下にでもあるのでしょうか。

続いてはキハ3を
駆動側台車

当然ながら1軸駆動。よく整備されていると思いました。
山麓までの路線なのに、砂箱が着いていなかったのには驚き。

反対の台車はシンプル

軽便鉄道だけあって、台車枠もスリムです。

機関廻り

エンジンとブレーキシリンダくらいしか写っていない。
こっちもシンプルな構造です。

車内へ。こちらは動態なので、ドアを開けて室内をしっかり見ることができます。

軽便気動車のお決まりで、エンジン部の床が高くなってます。

運転台も見てみましょう。

4速マニュアル車ですね。

広場から坂をちょいと上れば鉱山資料館。
薄日が差してきて蒸し暑いので、資料館へ向かうことにしましょう。