テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

中越周遊⑦~新潟のラーメン(「東横」のみそラーメン)

2012-06-14 14:34:13 | 国内旅行ー関東・甲信越
 無頼派の作家・坂口安吾は新潟市出身だそうで、海辺の近くに碑が立っていました。郷土出身作家を顕彰するために故郷に建てられて碑の銘文が「ふるさとは語ることなし」っていうんだから、安吾らしくっていいですね。安吾が新潟での講演に際して語った言葉とのことでしたが、これを銘文に選んだ新潟市民のセンスにも脱帽です。



 ひさしぶりに日本海を見ました。だからって、どうだというわけではないのですが。



 海辺から市街に戻ってくる途中にどっぺり坂があります。かつて旧制新潟高校の寮がこの坂の上にあり、この坂を下って夜の街に遊びに行きすぎると、留年するということで名づけられたとのことです。ドイツ語の「ドッペル」からきているそうです。北杜夫先生の『どくとるマンボウ青春記』にも、旧制高校生が日常的にエッセンだとかメッチェンだとかのドイツ語をつかって会話をしている様子が描かれています。旧制高校生のドイツ語趣味というのも、今から考えると不思議ですね。



 そして、この階段の数は59段なのだそうです。合格点60点(段)に足りないという遊び心です。やるね、新潟市民。



 さらに市街地に向かうとオギノ通りに行き当たります。オギノ式という避妊法を考案した荻野博士にちなんだ通りです。



 荻野博士の銅像もあります。この博士のおかげで、全国のオギノ少年が同級生にからかわれたのではないでしょうか。少なくとも私はからかいました。



 さて、新潟の有名ラーメン店「東横」です。



 店内はかなり広いです。有名店なので、有名人の色紙も飾られています。



 「東横」を有名店の仲間入りさせたのが、このみそラーメン(650円)です。スープを薄めるための割りスープが別のお椀に入れられて出てくるのが大きな特徴です。



 具のキャベツやもやしは、かなりシャキシャキ感が残っています。



 そしてかなり濃いスープ。こちらのスープで割って、お好みの濃さにするという方式です。



 麺は太めのコシのあるもので、スープの濃さに負けないようになっています。



 丼鉢には、なぜか擂鉢が用いられています。



 濃いスープを飲み干したので、また塩分をとりすぎたかなあと、ふと思いました。