テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

タパス

2010-06-06 10:11:25 | 洋食
 松山市はお城の南側が栄えているわけですが、それも高島屋のあたりまでで、伊予鉄の線路を超えると、とたんにさびれた感じになります。そんな高島屋の裏手のうらぶれた街の中にぽつんと存在している「タパス」にいってみました。「タパス」といっても、別にスペイン料理のお店でもなんでもなくて、喫茶店兼の洋食屋さんです。



 ランチメニュー(700円)は、オムライス、スパゲティ、パスタの3種類がありました。この主要3品のどれかに、ハンバーグやエビフライの中からもう1品を組み合すという仕組みになっています。アマアマカレーが広く受容されている松山でカレーを選ぶのは危険な行為です。やわやわ麺が主流派を形成している松山ではパスタの選択は勇気のいる行為です。ということで最も無難なオムライスにしました。このようなとき、信頼できる飲食店ガイドがあったら便利だなと、切実に思います。



 店内です。場所が場所なので、基本は常連さん相手の商いのようでした。店主の奥さんらしき人が、お客さんとなごやかに会話をかわしていました。



 オムライスの卵は、ケッチャプ味のチキンライスを半円型に蔽う型でした。全体をくるんでいないかわりに、かなり厚手に焼かれていました。ハンバーグは、小型で薄型だったので、肉汁が出るというわけにはいきませんでした。でも、「キートン」だとか「ふらり亭」だとかのような、ひどいものではありません。真ん中に、喫茶店でよくおみみえする全くコシのないケチャップ味のスパゲティが添えられています。福神漬けまで、お出ましになるのがなんともいえません。カレーの延長線ですかねえ。



 洋食店ででてきても、別に驚かなくなった自分がコワい白味噌汁。



 ということで、「古き良き」かどうかはわからないですが、地方の伝統的な洋食屋さんという感じのお店でした。