寺嫁な日々

嫁・妻・母・坊守として日々感じた事、大きな声じゃ言えない本音の所・・・お話しします

物忌み

2008-01-15 01:21:31 | ちょっと感じたこと
49日の法事依頼の電話がありました

真宗ではそのような事は言いませんが
『三月にかかる』と言って
亡くなられた月から三ヶ月をまたいで49日を勤めると
49(しじゅうくるしむ=始終苦しむ)が
三月(みつき=身付き=身に付く)
と言って嫌がられる方がおられます

今日の電話も
あたりの三月では三ヶ月にかかるから
二月のうちにしてほしいと言う事でした

喪主の方はそれ程気にはしてらっしゃらない様子でしたが
『親戚のおばさんが・・・』
と言う事・・・・・
一般的にこういうとき『親戚のおばさん』と言うのは
『世間様』とか『それぐらい常識でしょ』ってのとほぼ同義語で
かなり威圧力のある、手ごわい人です・・・。
『葬儀が友引にかかる』時なんかにもよく登場します(^_^;)


『真宗のご法事では、気にしなくていいのですよ』
とお話しして
『ではもう一度みんなに話してみます』ということで電話を切ったのですが


真宗門徒である喪主の方は
『三月にかかると言う事は問題にならない』って事を
自分の意見として持つ事が出来たでしょうか?
そうであれば
『親戚のおばさん』という世間様にはっきり伝える事が出来たでしょうか?
難しいだろうなァ~
状況は容易に想像が出来る



追記
夕方再び電話
『やっぱり三月にかからない日でお願いします』という事でした
喪主の方が気にしてるのが
「おばさん」なのか、「みつき」という物忌みなのかは判らない
電話口で住職が再び説明をしていましたが
なかなか電話が終わりません
『理屈はわかるんだけど・・・・でも・・・』と言う事なんでしょう
結局、再び『相談してみます』ということでした


追追記
夜、再び電話
『当たり前に49日目に、3月にご法事を・・・』ということでした

実を言うと私の中にも物忌みの感覚が全く無いとは言えないような気がしてます
でも、だからこそそういうものに囚われない生き方をしたいと願っています
喪主の方はどう思っていらっしゃるのでしょうか?
今回のご法事をご縁に一緒に考えていけるといいですね
親戚のおばさんはいらっしゃるでしょうか?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿