5月25日 21時を過ぎた頃
一本の電話が入る
ご門徒のおばあちゃんが亡くなられた
22時過ぎには家に戻られるということだったので
衣に着替えて枕勤めに伺う
住職が不在のため、実は、坊守初めての枕勤め
住職が泊まりがけで不在なんて、1年に1度有るか無いかのことなのに・・・。
どうしても抜き差しならぬ事が起らない限り
法務で新しい事にチャレンジはしないんだけど
どうしてもの事が次々と起こる
葬儀のキン打ち、法事、そして枕経・・・・。
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そしておばあちゃんのお家へ到着
初めての空気、段取り、やり取り・・・・・
住職不在の時に枕が入るなんてそうそう無いだろう
とぼんやり思っていたので心の準備が出来てない
葬儀一連の作法、荘厳についても、
頭の中で屁理屈こねまくって
住職に「いちゃもん」ばかりつけてたくせに
現場の知識が殆ど無い
一応、『真宗の葬儀』みたいなアンチョコ携えてはきたものの
聞かれる事は
「送り団子の数はいくつにしたらいいのか」
「ご飯に箸は立てるのか?」
「神棚は白い紙で覆えばいいのか」
・・・・・みたいな
真宗の「教科書」には載っていないことばかりことばかり
「お尋ねになられたことは、真宗門徒の葬儀では必要ないのですよ」
と答えるのは簡単だが
あの場で、伝えるのは難しい
一連の葬儀式は、
世間が大事にしている風習に対する真宗門徒としての立ち位置
そして僧侶としての対応が問われる、稀な現場なんだなぁ・・・・と・・・・。
言葉を慎重に選びながら対応したつもりだったけど
先ほど、ご本山御遠忌団体参拝から帰って来た住職に報告したら
「う・・・・・ん」となにやらご不満のようだした(汗)