天皇陛下の靖国神社御親拝を希望する会会長

日本人の歴史認識は間違っています。皇紀2675年こんなに続いた国は世界の何処を探しても日本しかありません。

 アナン 8.15

2021-08-14 05:15:00 | 歴史



一死以テ大罪ヲ謝シ奉ル

昭和二十年八月十四日夜

陸軍大臣阿南惟幾(花押)

神州不滅ヲ確信シツヽ


大君の深き惠に

あみし身は

言ひ遺こすへき

片言もなし

昭和二十年八月十四日夜

陸軍大臣 惟幾(花押)



陸軍大臣として自決した阿南惟幾の絶筆であるが、血痕から壮絶さが伝わってくる。




阿南惟幾 アナミ コレチカであるが、侍従武官として昭和天皇と親交があり、陛下から「アナン」と呼ばれていたことでタイトルとした。
戦争継続を主張する陸軍将校と終戦へ向かおうとする内閣の板挟み状態から宮城事件を経て15日の終戦と自決を同時にむかえたのだ。半藤一利の言う"日本のいちばん長い日"である。


『大罪ヲ謝シ』とあるが、彼にとっての大罪とはなんだったのだろうか。

それは本土決戦を前にポツダム宣言受諾を決定すること、つまり戦争を途中で投げ出すことにほかならず、勿論負けを受け入れることだろう。

仮に阿南が本気で徹底抗戦を貫くならば
陸海軍大臣現役武官制を利用して大臣職を辞任して代わりの陸相を出さなければ、鈴木内閣は総辞職となり継続することも出来たのである。

『私自身はいかになろうと、国民の生命を助けたいと思う。私が国民に呼び掛けることがよければいつでもマイクの前に立つ。内閣は至急に終戦に関する詔書を用意して欲しい』

『あなん、あなん、お前の気持ちはよくわかっている。しかし、私には国体を護れる確信がある』

御前会議の昭和天皇の発言と阿南に直接向けた言葉であるが、この時阿南は15日正午の玉音放送を前に自決することを決していたように思われる。


昭和天皇から拝領した白いシャツを身につけ、「これは陛下から拝領したもので、お上が肌につけておられたものだ。これを着て自分は逝こうと思う。武人としてこの上ない名誉だよ」とももらしている。

将兵の無念と、国民のことも思い、御聖断に従うことは軍人としては矛盾している。

大御心とは「私の体がいかになろうとも国民を助けたい」であり、軍人がそれに応えることは陛下、つまり國體を護持するため戦って死ぬことこそが本義であるからだ。

自決の直前宮城事件の報を聞き、その責任も取って自決することを吐露しており、
アナンは全てを叶えて中国の地で戦死した息子の元に向かったのだ。

昭和天皇にとっての國體は国民の事であり、国民にとっての國體は天皇そのものなのである。

したがってアナンの大罪は昭和天皇だけにに國體護持を確信させてしまったことであったと本人も気付いていたようにすら感じられる。

仮にアナンでなければ本土決戦に突入していた可能性もかなり高い。彼のお陰で今の日本がある。

8月15日万歳 天皇陛下万歳




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