少しユーモアなこのマーク、京都の鞍馬寺の寺紋です。天狗の故郷、鞍馬寺には天狗の先祖さんに当る護法魔王尊がお祀りされています。しかし天狗は人から嫌われていたのか、妖怪なのか、それとも守り神なのか。残念な事にNHK時代劇「鞍馬天狗」も終った、彼の登場で幕末の世は動いたのか、何時の時代も混沌とした時にはヒーロを望む、多度山の天狗さんも頑張らないと。
鞍馬寺には毘沙門天(太陽の精霊、光の象徴)、千手観音菩薩像(月の精霊、愛の象徴)、護法魔王尊(大地の霊王、力の象徴)の三尊が秘仏としてお祀りされています。魔王尊の存在は謎につつまれており、室町時代の絵師、狩野法眼元信が、奥の院にこもって霊示を受け、そのお姿を描いたと伝えられています。しかし不思議なことに鞍馬寺のホームページにはこの護法魔王尊の写真は出てきません。そしてこのお像は昭和時代に作られたそうです像高81cm。この三尊は60年に一度丙寅の年に御開帳だそうです。
このお像は千手観音菩薩像です。木造 像高98cm、江戸時代
この像が毘沙門天像です。木造 像高147cm 江戸時代
このブログの資料は小学館の「古寺を巡る」(2007年6月発行) 17号 鞍馬寺より戴きました。
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