4月25日は島原のホテルで朝を迎えました。旧友のUさんに長崎県の島原から雲仙を案内して頂く。
今から20年前の平成3年5月20日から5年間に渡り溶岩の噴出で出来た普賢岳の平成新山です。
凄まじい火砕流が普賢岳から時速100Kmで流れ出し家屋を飲み込み、その勢いは海まで達したそうです。この天災も20年近くなると忘れ去られようとしています。
普賢岳の噴火は江戸時代にも有り、今回と同じ様に火砕流が流れ出し、多大な被害が有ったことが古文書に残されていました。この写真、幾重にも張り巡らされた砂防ダムですが、自然の力は人知を越えるもの、今回の東日本大震災も過去にも有った天災です。想定を越える自然の猛威に対して私達は如何に対応すべきか考えさせられます。
Uさんの案内で今流行のパワースポットに。雲仙市瑞穂町の岩戸神社です、観光化されていない参道を歩くこと約350m、何百年、何千年と経った杉の巨木を見ながら本殿に行く。岩戸神社の本殿は洞窟の中で窟の高さは35m、幅は15m、奥行き10mも有ります。庇の様な跳ね出した岩の上からは水が落ちていました。確かにエネルギーを感じて背中がゾクゾクとします。
次は有明海の奥に有る諫早市にやって来ました。今、水門を開けるか、開けないかで揉めている諫早干拓の堤防、こちらが有明海側です。
こちらが陸側の調整池です、色の違いが判るでしょうか。
今は水門を開けず調整池の水をポンプで汲み出しているようです。その位置にサギの仲間でしょうか鳥が一列に並んでいます、海が黒く濁った様に見えますが黒いのは魚です。魚を求めて鳥が猟をしているのです。自然を上手く利用して人間は住みやすさを求めるのですがこの諫早干拓も自然破壊かで揉めています。我が故郷の長良川河口堰も揉めにもめて完成したのですが自然破壊か災害防止かが今も問われています。自然(神)は人知を越える想定外のエネルギーが有ることを忘れてはならない。
Uさんのお陰で一日中勉強させて頂いた、有難う。長崎大村空港から19時20発のANA374便で中部国際空港に帰る。忙しい二泊三日の旅でしたが孫さんにも会い、珍しい所に案内して頂き充実した日々でした。