土曜日は、
新潟オペラスタジオ公演「コジ・ファン・トゥッテ」へ
りゅーとぴあ能楽堂へ行ってきました。
懐かしいというか、
昔やりましたね。グリエルモ。
あんまり覚えてないけど。
というか今考えると声ちがうよね。。。
今回は、かなりカットしたようで、
非常にコンパクトにした分、
このオペラを知らない人にとっても
飽きずに楽しめたのではと思いました。
実際は3時間かかりますからね。
このオペラは、ストーリーが単純で、
登場人物も少ないので、
話としては初めての人にはとっつきやすいですが、
音楽的な部分ではむしろ通好み、、、というか、
モーツァルトのオペラの中でも
非常にアンサンブルが多いんですね。
今日の演奏は、歌い手が非常にそこを意識していた
というサウンドに聞こえました。
聴き手からすると有名なアリアが、
というところでしょうが、
とにかくアンサンブルが楽しいので、
僕は非常に好きなオペラです。
聴きながらとても楽しかったですね。
モーツァルトは本当に人間観察が得意というか、
「アンサンブルが多い」ということは、
このオペラが6人の関係性の中で進んでいくということです。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、
例えば「ドン・ジョヴァンニ」というのは、
登場人物同士の関係性、ではなく、
主役ドン・ジョヴァンニとそれぞれの役の関係性、
という形で進むので、
曲中にアンサンブルが非常に少ないですね。
ストーリーとか、キャラクターとかを考えると、
やはりドン・ジョヴァンニは非常に好きなオペラですが、
モーツァルトらしいといえば、
フィガロの結婚とかこのコジファンになるかと。
ただ、フィガロは若干関係性が複雑で、、、
導入としては今日のオペラはとても良かったのではと
感じました。
音楽面で言うと、
オケは皆さん頑張ってました。
やはり笠原さんの力は大きいと思います。
欲を言うと、弦楽器のハーモニーの部分と、
能楽堂という会場の特徴で、
もう少し低音部分の音が欲しいなと聴いていて感じました。
歌い手の皆さんも、
これは推測ですが、
お客さんが入った能楽堂の響きに
最初は慣れてなかった感じがしましたが、
さすがに、皆さんすぐに対応して
堂々とした演奏になった気がしました。
演奏を聴きながら、
この日の他の役柄の方が恐らく合う、という人もいたんですが、
恐らくご本人もそれを自覚しながら、
一生懸命そこに声を近づけ対応しようという
努力をかなりされたんじゃないかなと
歌を聴いて思いました。
だから、個々のキャラがある程度立っていたので、
アンサンブルとしては非常に面白い演奏になった、
という感想です。
次は何をやるでしょうかね?
モーツァルト以外の路線もぜひお願いしたいなと。
みなさまおつかれさまでした。
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