標記演奏会が4日にありました。
15:00開演でりゅーとぴあコンサートホール。
この合唱団は1951年結成の由緒ある合唱団で、
15~18歳の選抜メンバーとのこと。来日は2度目。
実は不勉強で知りませんでした。
ドイツ民謡のスペシャリストの合唱団で、
表彰も受けているらしいです。
人数を数えたら、37名くらいいました。混声です。
演奏会はドイツ民謡尽くし。
正直言うと、迷っていたんですね。
ドイツ民謡って、日本の合唱団ではレパートリーに
あまり入っていなくて、演奏会に取り上げるということが、
僕の中で、「ロジェワーグナー合唱団」みたいなイメージがあって、
それっぽく歌ってハモって終わるのかなって
(実は、東京にいたときロジェワーグナーの演奏会で、
これまでで唯一、用事もないのに途中退席したことがあって。。。)。
でも、全然違いました。
そもそも、こんな若い合唱団とは知らなかったうえ、
人数が多いけど、しっかりハモってくる。
誰一人として、声で押さないのです。
明らかに、合わせてきている。
だから音量はないけど、倍音が沢山鳴っているサウンド。
民謡の土臭さはないけど、基本的に日本民謡ほどの土着性は
曲から感じなかったので、
この方向性が非常に心地良かったです。
また、ドイツ人の歌うドイツ語の歌を
初めて合唱で聴いたかも。
まず、当たり前だけど、自然。
そして素晴らしかったのが、その統一性。
ネイティブだから当たり前ですが、
母音も子音も、日本人の歌うドイツ語と違って、
音色が当たり前の様に一緒なので、
ハーモニーの邪魔になるどころか、
その統一性で、もっとハモる。
そして、民謡なので、アレンジが単純で、
ほぼ縦が揃って動いていくのだが、
その縦が非常に揃っている。
これは、子音と母音が揃うから当たり前なのだが、
特にフレーズの始まりと終わりのタイミングが絶妙なので、
最初から最後までサウンドに気持ちが行き届いている。
これは、今行っている長岡の合唱団でも、
最後の子音の入れ方とかを統一してから、
フレーズの頭から終わりまでの緊張感が
全く変わって締まったことがあって、
今日もなるほどな~と思いながら聴いていました。
ピアノが入ったり、ソロが変わったり、
アンサンブルが変わったり、
男声、女声があって、
全然飽きませんでした。
男声がまた素晴らしかった。
柔らかくて、しかし人数の割りにちゃんと鳴っていて。
アンコールでは、日本の「里の秋」も歌っていました。
急に違和感が襲ってきましたが(笑)、よく歌っていたと思います。
日本の民謡と最も違うところって、
3拍子の曲が多いことですね。
日本の民謡にはほとんどありません。
これは柴田南雄氏も何かに書いていましたが、
やっぱり、西洋の音楽の特徴ですね。
日本の民謡が、和声的にあまり発展しなかったこととかと
違いますね。興味深いことです。
良い演奏会でした。やっぱり聴いてみるもんですね。
この演奏会の後、
実は某所で某手続きをしてきました。
いやー、これで後に引けない。
身の引き締まる思いです。
これについては、次第に分かりますので、お楽しみに。