佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

ボクシング2試合。

2009年03月05日 00時40分45秒 | スポーツ
 
 テレビ放映がありました。
プロボクシング亀田兄弟ノンタイトル戦
51・5キロ契約10回戦
「亀田興毅×ドローレス・ビダル」。
 
 
 世界前哨戦という言葉については、
以前ここで触れたと思います。
ボクシングというのは、非常に分かりづらいスポーツです。
タイトルマッチというのは、あくまで「興行」なのですね。
ジムに力があって、スポンサーがたくさんつかないと
興行を打てないんですね。
例え世界ランク1位になっても、挑戦出来ないことはよくあります。
そういう場合は、相手チャンピオンの本拠地へ行くしか無いわけで、
無名選手ならともかく、有名な選手なら
それは契約?放映権?を持ってる日本のテレビの放映の関係とかで
あり得ない訳ですし、
おまけに敵地へ行くということは非常に条件が悪い訳で、、、
ボクシングこそアウェーという言葉が相応しいのではと思います。
要は、タイトルマッチが決まるということは大変なことで、
こういう大会だから賞金がいくら、とかではないわけです。
だから、良い条件を立てられないとタイトルマッチに挑めません。
国によってはチャンピオンであっても
自国で開催するのが難しかったりすると、
チャンピオンでありながら日本とかに来て戦ってくれる訳ですね。
日本は比較的恵まれてちゃんとしているので、
ファイトマネーも期待出来る訳ですし。
 
 
 何が言いたいかというと、
世界前哨戦というのは興行を打つ方が勝手に言っているだけで、
世界タイトルマッチが決まらなければ、
いつまでも世界前哨戦が続くという訳です。
で、今回の試合の様に、
世界タイトルマッチを次にやらせたいとすれば、
興味をそそるような危険なマッチメイクなど出来るはずも無く、
安全な選手を連れてきての調整試合になることは
別に今回に始まったことではなく。。。
他の選手でも当たり前の様に行われている、ということです。
 
 
 ただ違うことと言えば、
良くも悪くも注目されていて、数字が取れるという選手の場合、
そういう調整試合が今日の様に放送にのってしまうということです。
それも良い時間帯の番組として。
このイメージが悪いと思うのは僕だけでしょうか。。。
正直誰も得をしない気がします。
ボクシングの分かりづらさをより助長してしまうというか。
「何でこんな試合を放映するのか」って思いますよね。
確かに、こういう例はそんなにはありません。
辰吉丈一郎とかは、ノンタイトルの復帰戦とか
放送されていましたね。
 
 
 そういう意味で、試合の中身でいえば、
次男である亀田大毅の復帰第3戦の方が面白かったですね。
正直内容を期待していなかったのですが(苦笑)、
元世界2階級制覇王者でWBC世界フライ級13位の
ワンディ・シンワンチャー(28)=タイ=に6回KO勝ち。
亀田大毅がボクシングしてましたね(笑)。
いろいろな種類のパンチを打っていて、とりわけ
小さいパンチを打てていたのが成長の跡でしょうか。
あと左のフックは良いですね。
で、名前は知っていましたが、相手の出来が良かったですね。
元世界チャンピオンという肩書きで日本に来る選手というと、
しばらく試合をしてなかったり、身体が弛んでいたりと
そんなことはよくあるわけですが、
シンワンチャーは3階級制覇を狙っているというのが
嘘ではない感じの出来でした。
どちらかと言うとシンワンチャーのペースでしたし。
ノンタイトルでも、こういうレベルの相手と試合をすれば
成長出来ると思います。
 
 
 僕はボクシングのファンなので、
彼らのボクシングの成長を見守りたいと思います。
面白いボクシングを1試合でも多くテレビでやって欲しい、
それだけですね。
それにしても2人とも今日はえらい謙虚でしたね(笑)。
さっきも書きましたけど、ボクシングが「興行」であるので、
注目されることは非常に重要なんですね。
日本人には反感を買うのかもしれませんが、
睨み合いとか舌戦とか、世界の場では当たり前で、
それで盛り上がったりすることもあるのがボクシングで、
でも日本人はとりわけボクシングへも
ある種の「道」のようなものを求めるので(苦笑)、
それは困ったところなんですけど。
まあ今の二人には、
今日のような姿勢を続ける方が良いんでしょうけど。。。
 
 
 WOWOW見れてないな。。。