佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

静寂考~静けさを感じる時は~

2007年09月27日 23時17分19秒 | 日記・エッセイ・コラム

 

 最近、とある実験をしていました。

 

 

 寝る時に、音楽を流しっぱなしにして、

オフタイマーにし、自然に切れるようにする。

 

 

 

 というのも、寝つきが悪いな~と思うことがあり、

音楽を小さい音でかければ、リラックスできるのではないかと。

 

 

 しかし、、、

 

 

 ダメです。

 

 

 まず、静かな部屋に音楽がかかると、

自然と耳が集中して聴いてしまうんですよね。

それがどれだけ小さい音でも。

で、音楽。

知ってる曲なら非常にまずく、

知らない曲でもまずい。

そんなときに限って、メロディーを追ったりすると、

急に頭の中でドレミモードになったりします。

メロディーにドレミのラベリングをしてしまうんですね。

 

 

 で、音楽は入眠に全く効果がないことが分かりました

(これは僕自身のことですので、一般的にはどうか分かりません)。

 

 

 で、音を消して耳を澄ますと、

いろいろな音が聴こえてきます。

人間が静寂を感じる時ってあるんですが、

それは「=無音」ではありません。

必ず、何らかの音がなっています。

例えば、自然溢れる田舎の方へ行くと、

静かだな~と思うことがあると思います。

しかし、実際は、鳥の鳴き声、風の音、それによる葉の音、

水の流れる音、いろいろな音が鳴っています。

人間、無音の状態におかれるという事はまずありません。

そういう音がなっている状態を、静寂だと認識します。

 

 

 我が家で鳴っている音といえば、

虫が外で鳴いています。

いろいろな虫がいますね。

あくまでも普通の住宅街で、そんなに田舎じゃないのですが、

鳴き声が聴こえます。

後は、幾つか置いてある目覚まし時計の音。

よく聴くと、微妙なタイミングで秒針の音とかが混ざって

結構うるさいです。というか気になる音ですね。

でも、あまり静か過ぎると、僕は物思いが始まるので、

あえて必要ない扇風機をタイマーで付けて寝たりします。

なんでしょうかね、楽音だとまずいのかもしれませんね。

 

 

 サウンドスケープ。

カナダの作曲家、音楽教育家であるマリーシェーファーが提唱。

自然の中にあるあらゆる音に耳を開くということを

教育の中に取り入れました。

作曲した作品の中にも取り入れられています。

今現在の日本におけるシェーファーの位置付けは

現場を離れており分かりませんが、

音に対して、人は時に過敏になり、

また時に、非常に無自覚になりますね。

 

 

 皆さんも、今日眠る前、

どんな音がするか耳を澄ましてみては。