土曜日、りゅーとぴあスタジオAにて、
標記フェスティバルがありました。
恒例となりつつあるフェスティバル。
今回も当日前に売り切れと、大入りでした。
フェスティバルは3部構成。
オープニングで「主よ、ひとの望みの喜びよ」(バッハ)を参加者全員で、
第1部が古楽名曲アラカルト、
第2部がレクチャーコンサート、
第3部がテーマステージ、
でした。
第1部では古楽の中でも比較的良く知られた曲を演奏。
昨年に引き続いて、この時代に詳しくない人にとっては、
非常に親しみやすく、配慮あるステージでした。
第2部のレクチャーコンサートでは、
「フレンチvsイタリアン~チェンバロの秘密をさぐる~」と題し、
弾き比べをしつつ、チェンバロの楽器製作者・高橋靖志さんの解説で。
個人的には非常に興味深かったですね。
分かりやすい解説で、じっくり聴き比べると音の違いが明らかで、
良いステージだったと思います。
ステージは各1時間。
それごとに30分の休憩があり、
外ではスタジオAながらビュッフェを作り、
CDショップ「コンチェルト」が古楽のCD等を販売。
第3部は、
「多声音楽への招待~ルネサンスからバロックへと流れる伝統の大河~」
と題し、多声音楽をキーワードに、15世紀から18世紀まで
3世紀に渡って多彩な曲を演奏。
で、昨年に続いて、「ヴォーカル・アンサンブル・ルミネ」が登場。
中越地区の合唱人で構成されるこのグループ、
実は今回、今年の3月まで長岡でお世話になった方々が
4人加わっていました。で、客席にも長岡でお世話になった方々が(笑)。
こういう場所での再会が非常に嬉しかったです。
ルミネが歌ったのは、
・ミサ「ロム・アルメ」(ジョスカン・デ・プレ)より『キリエ』、
・「愛らしい鳥たち」(L・マレンツィオ)
・「今や5月祭」(T・モーリー)
・ミサロ短調(J・S・バッハ)より『我らに平和を与えたまえ』
の4曲。
楽器も混じっての演奏が、昨今の合唱界では逆に新鮮に映るかもしれないですね。
昨年と比べて演奏の質が上がったように思います。
非常に楽しく聴かせて頂きました。
休憩を挟みつつ4時間。
長さを感じず、非常に楽しく聴けました。
本来、同じ古楽とはいえ、下手をすると
商売敵とも言えるはずで(笑)、
県内の古楽奏者をこれだけ揃えて、
こういったフェスティバルを開くことは相当なご苦労があるはず。
利害を超えて、こういったフェスティバルの開催を続けていることに、
まず、敬意を表したいです。
で、やっぱり合唱に置き換えてしまう。
合唱でも、こういうことがもっと出来るはずなのにと思いつつ
聴いたりしていました。
そうですね、、、(以下妄想)
にいがた合唱フェスティバル「~古楽の夕べ~」
第1部 名曲アラカルト(グレゴリオ聖歌からバッハまで)
第2部 レクチャーコンサート
(合唱の起源について、グレゴリオからオルガヌムとか
多声音楽へを、実演交えて)
第3部 なかなか聴けない古楽の作品を集めて
(楽器の入る大きいモテット(シャルパンティエ、リュリなど)を集めて。
本当はバッハのモテットを楽器つけてやりたい)
まあ、こんな感じですか(笑)。
新潟の現在の力を尽くしたら、、、出来ないかどうか。
要は、利害を超えたところで結びつけるか、に尽きます。
何でこういうことを言うかというと、
最近、アマチュア合唱界では、アカペラがかなり主流になっていますが、
とりわけ合唱初期にあたる中世とかは、
難易度が高くその割に地味なので演奏されず、
バロックの合唱作品については、演奏機会が非常に少ないですね。
アカペラは確かに気軽に演奏出来るスタイルですが、
その図式がちょっと固まりすぎてるかなと。
せっかく楽器の古楽のスペシャリストがたくさんいるので、
何か一緒に出来たらな~、と妄想は膨らみます。
まあ、とりあえずは、自分の目の前のことですかね(爆)。
皆様、おつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。