佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

(久しぶりに)演奏会へ行ったつもりになりました

2007年02月03日 23時07分59秒 | 合唱

 

 本日2月3日、

東京の浜離宮朝日ホールにて、

CANTUS ANIMAEの演奏会がありました。

 

 

 

 

行きたかった。。。。。。。

 

 

 

 

 行きたかったですよ。

記念すべき10回目の演奏会。

一昨年の新潟での名演、

(聴けなかったけど)熊本での名演、

2年続けてコンクール1位の演奏を聴きたかった。。。

たまに書いてますが、

一応、初期の頃に8ヶ月だけ所属していたので。

ブログを通じて初期メンバーの方と繋がりが出来、

また一昨年の新潟で久しぶりに変わり果てた僕との対面があり(爆)、

また、雨森先生にも、このタイミングでご挨拶したかったのですが、、、

 

 

 体力の限界。。。(千代の富士風に)

 金銭の限界。。。(誰でもいいです)

 スケジュールの限界。。。(上に同じ)

 

 

 ということで、泣く泣く断念しました。

行きたかった。。。

 

 

 ということで、久しぶりに、

演奏会へ行ったつもりになりました。

何を元に、かと言うと、

CANTUS ANIMAEの第一回演奏会の録音CDです。

 

 

 記憶によると、

僕は1999年の2月から11月のこの第一回演奏会の日まで

所属していました。

実は、この年初めて全日本コンクールに出場し、

東京都大会を金賞で抜けて、全国への出場が決まっていました。

しかし、僕は、諸々の事情(学業)で、

この演奏会で退団。

その3週間後、全国大会で、CANTUS ANIMAEは、

初出場で金賞受賞という快挙を成し遂げました。

嗚呼、僕、勿体ないですね。。。

 

 

 

 僕は(以下CAと略記)CAの

東京都ヴォーカルアンサンブルコンテストの演奏を聴いて

入団を決めました。

たまたま他の合唱団でCAの当時の団長さんと知り合い、

結成し立てのCAを紹介してもらったわけです。

 

 

 で、今、その第一回の演奏会のCDを聴きながら書いています。

超意欲的なプログラムです。

何と「オールルネサンスプログラム」。

 

 フランドル学派の宗教曲ステージ

 イタリアマドリガーレステージ

 ビクトリアの6声のレクイエム

 モンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」

 

 凄いですね(笑)。

 実は当時、CAは非常に勢いのある合唱団でした。

しかも、演奏も勢いがありました。

というか、荒削りだった(笑)。

本当は、色々削ぎ落とすのが必要なルネサンスのプログラムで、

ものすごく表現意欲が旺盛。

録音もなかなかスゴイです(笑)。

 

 

 今、聴いていて、当時のことを色々思い出しました。。。

 そう、僕は本業で色々あった時期で、

おまけにその当時、非常に人見知りというか、大人しかった。

だから、練習の休憩の時とかも、

あんまり自分から話したりしませんでした。

今考えると、無愛想で失礼な男でした。。。

後半の方は、本業がうまくいかず、

結局練習に支障をきたしたりして、全国大会を目前に退団。

でも、非常に貴重な時間でした。

教会で練習していたのですが、

響きがよくて、そこでの練習のアンサンブルが本当に楽しかった。

声的にはあんまり戦力になりませんでしたが、

無愛想な顔して楽しく歌っていたわけです(笑)。

 

 

 CAのことは、退団してからもずっと追いかけています。

この団の音楽が好きだからですね。

今の時代の日本の合唱団のサウンドの志向からすると、

明らかにアクが強いのですが、

でも、この合唱団じゃないと歌えない歌があるんですね。

ちなみにCANTUS ANIMAEというのは、ラテン語で「魂の歌」。

心揺さぶる演奏をするんですね。

アクの強さから、サウンドが合わない人もいるかもですが、

なんか、クセになるんですよね(笑)。

 

 

 でも、もう7年以上経つのですね。。。

久しぶりにCDを聴いて、ちょっと懐かしくなりました。

演奏会、どうだったかな。。。

 


アンコン(NiVEC)を振り返る~全体を通じて~

2007年02月03日 00時51分10秒 | 合唱

 

 アンコンネタが続いて恐縮ですが、

最後に、気がついたことを幾つか。

 

 

 

 

「学校の先生方、今、音楽していますか?」

 

 

 

 

 キツいことを書きますが(笑)、お許しを。

 

 

 今回、あんまり演奏を聴けませんでしたが、

いくつか聴いて感じたことと、これまで思っていたことが繋がったので、

書いてみます。

 

 

 コンクールの場で、中学生や高校生の合唱を聴くと、

「えっ???」と思うような表現が登場します。それも頻繁に。

今回もありました。

これは、生徒の技術不足からくる類のものとは違います。

金賞を取るような団体にも見られるし、

Nコンの各大会をテレビで見たりする時もです。

 

 

 何をもって、そう感じるかというと、

それ以外の演奏からです。

それ以外というのは、ものすごく幅広いです。

僕が普段関わっている合唱の団体や、

趣味で足を運ぶ各種クラシック音楽など。

僕は、人よりはいろいろな音楽に生で接していると思います。

で、そういう僕から見て、

「えっ???」と思うことが結構あるということです。

非常に主観的な見方は承知ですが、

「色々な音楽に触れて、それをある程度

消化している”つもり”」という観点で話します。

 

 

「随分不自然なクレッシェンドの仕方だな。。。」

「そんなアクセントの付け方するの?」

「そんな声の作り方(発声)をさせてるの?」

 

 

 こんな感じです。

もちろん、全てじゃなく、一部にですよ。

 

  

 で、恐らく、それは、

生徒ではなく、先生の指導のためと思われます。

その先生が作る音楽が、そういう音楽ということ。

それが、僕が普段聴く音楽とあまりにかけ離れていることが

あるということです。

 

 

 これは、生徒がかわいそうです。

生徒の自主性は大事ですが、

僕は、中高の生徒には、先生が教えることの方が、

言い直すと、「教えるべきこと」の方が、

はるかに多いし、大きいし、必要だと思っています。

それを考えると、

その先生の指導や方向性を、

生徒が「スタンダード」だと思ってしまう危険性が、

非常に怖いということです。

客観的に見て(といっても僕の主観ですが)、

それはスタンダードじゃないだろうと。

 

 

 これは、先生方が、普段学校以外で

音楽に触れていないからではと、推測します。

よく、先生方で、発表する場を設けている場合があります。

ぜひやってほしいですが、先生が皆しているわけじゃありません。

あと、演奏会ですね。

先生方は、生の演奏に接しているのかどうかと。

 

 

 で、ある推測に辿り着きました。

間違ってたら指摘ください。

 

 

 

 

「コンクールだけで、音楽が循環しているのではないか?」

 

 

 

 

ということです。

 

 よく、コンクールの審査員の講評で、

選曲の偏りが指摘されます。

あと、前の年に演奏された曲がまた演奏される傾向など。

それって、例えば、

コンクールの上位団体の演奏する曲を参考にし、

選曲をしているところが結構あるのではと。

で、参考というのは、もっと言えば、

コンクールで演奏された演奏のライブCDなどを聴き、

それを参考にするということです。

 

 

 で、これは、色々な選択肢の中から、

選曲が「たまたま」かぶっている、

もしくは、その選曲をした方向性を明確に説明できる、

ならいいのです。

でも、そうじゃなさそうだな。。。と思います。

 

 

 

 お気づきかと思いますが、

「上記の循環の繰り返しで、コンクールが廻っているのでは?」

そういう推測です。

中高のコンクールではスタンダードだが、

ここでいうスタンダードとは、選曲や発声等の指導の方向性です、

実は、その場から一歩離れたら、全然スタンダードじゃない。

という、厳しい指摘です(自分で言うな(笑))。

 

 

 先生は忙しい。

それはよく分かっています。

周りには先生がたくさんいるので。

 

 

 でも、「先生」と呼ばれることで終わっていないか?

たまには自分が生徒にならないといけないのでは?

そう思います。

それも、コンクール以外のところから学んでほしい。

そうすれば、コンクールを「手段の一つ」に出来る。

コンクールは「全て」じゃない。

 

 

 僕から見れば、合唱の世界自体が、

クラシックから遊離している現状。

その中から、さらに遊離しているコンクール界。

どれだけ狭い世界だと(笑)。

 

 

 

 これらは、推測を含んでいるので、

異論のある方は、ぜひお願いしたいなと思います。

でもな、、、このブログ、現場の先生あんまり読んでないし(爆)。

僕を知らない人が読んでも、多分気分を害するだけだと思うし(笑)。

だったら書かなきゃ良いのですが、書いてしまうんだな。。。

 

 

 もう一つ、アンコンのルールについては、

これで固まらず、色々参考にしてほしいと思っています。

これは、主にメルマガの方で取り上げたいと思います。

でも、メルマガは「新聞」に近いので、

あくまで情報提供が主になると思います。

意見表明は、やっぱりこっちなんですよね。

ざっと書くと、

 

・(音楽の)カテゴリー別の開催

・順位を含む審査内容の公開

・審査員の人数増

・選曲の制限(アカペラを含む、等)

 

 

 16人という上限は、

他のコンテストを見ても、決して多い方ではありません。

ただ、メンバーが半数以上入れ替わったりするのでは、

団体の意味を成しませんね。今回もありましたが。

また思いついたら書きますが。

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