今日、改めて、気づいたことがあります。
私は、ドイツ語フェチです。
どのへんに心奪われているのかというと、
ドイツ語を発音することに、恍惚を感じます。
しゃべれないんです。
ただ、歌をうたう時に、発語するわけですが、
その瞬間なんです。
このあいだレッスンを受けた声楽の先生が
言ってましたが、
イタリア語は、「オーソレミオ」の高音を伸ばす時のように、
母音の形がどうこうでなく、
声が綺麗に出ていれば、母音は何でもいいんですよね。
それが「オ」だけど「ア」っぽくしてしまっても。
許されるわけです。
でも、ドイツ語は、
母音によって、明らかに音色が違うのですよね。
アエイオウを滑らかに発音するという観点より、
母音の差異をどうつけるか、みたいなところでしょうか。
だから、イタリア語が音楽的なのでなく、
どういう観点で言語を見るか、によるわけですよね。
その、発音の使い分けが、楽しいのです。
実際、話す場合はそんなこと考えないでしょうが、
歌う場合、うまく母音の差異をつける、
うまく発音できることが、即音楽の色合いにも繋がってくる、
という感じです。
深い「オ」母音がきた後に開いた「エ」の母音がきたり、
そこに子音が絡んでくるので、
音楽においてどう発音するかを考えるだけで、
本当に楽しくて仕方がないのです。
そして、気づいたわけです。
ああ、これは「好き」の度合いではない。
「フェチ」だと。
今日はバッハの合わせでドイツ語、
月曜日は「讃歌」の練習でドイツ語、
ドイツ語三昧が嬉しいわけです。
ドイツリートもまた歌いたくなってきました。
そう、だから、僕はイタリア語が苦手です。
何と言うか、味気ないんですよね。
声に奉仕する言語ですよね、イタリア語は。
ドイツ語との根本的な違いだと思います。
まあ、これは間違いなく少数派の意見です。
ドイツ語アレルギーの人のほうが、間違いなく多いでしょうし。
変わり者でしょうかね、私(笑)。