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佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

ドイツ語考~音楽での発語を中心に~

2006年04月16日 23時58分01秒 | 合唱

 

 今日、改めて、気づいたことがあります。

 

 

 

 

 

私は、ドイツ語フェチです。

 

 

 

 

 

 どのへんに心奪われているのかというと、

 

 

 

 

 

 ドイツ語を発音することに、恍惚を感じます。

 

 

 

 

 

 しゃべれないんです。

ただ、歌をうたう時に、発語するわけですが、

その瞬間なんです。

 

 

 このあいだレッスンを受けた声楽の先生が

言ってましたが、

イタリア語は、「オーソレミオ」の高音を伸ばす時のように、

母音の形がどうこうでなく、

声が綺麗に出ていれば、母音は何でもいいんですよね。

それが「オ」だけど「ア」っぽくしてしまっても。

許されるわけです。

 

 

 でも、ドイツ語は、

母音によって、明らかに音色が違うのですよね。

アエイオウを滑らかに発音するという観点より、

母音の差異をどうつけるか、みたいなところでしょうか。

 

 

 だから、イタリア語が音楽的なのでなく、

どういう観点で言語を見るか、によるわけですよね。

 

 

 その、発音の使い分けが、楽しいのです。

実際、話す場合はそんなこと考えないでしょうが、

歌う場合、うまく母音の差異をつける、

うまく発音できることが、即音楽の色合いにも繋がってくる、

という感じです。

深い「オ」母音がきた後に開いた「エ」の母音がきたり、

そこに子音が絡んでくるので、

音楽においてどう発音するかを考えるだけで、

本当に楽しくて仕方がないのです。

そして、気づいたわけです。

ああ、これは「好き」の度合いではない。

「フェチ」だと。

 

 

 今日はバッハの合わせでドイツ語、

月曜日は「讃歌」の練習でドイツ語、

ドイツ語三昧が嬉しいわけです。

ドイツリートもまた歌いたくなってきました。

 

 

 そう、だから、僕はイタリア語が苦手です。

何と言うか、味気ないんですよね。

声に奉仕する言語ですよね、イタリア語は。

ドイツ語との根本的な違いだと思います。

 

 

 まあ、これは間違いなく少数派の意見です。

ドイツ語アレルギーの人のほうが、間違いなく多いでしょうし。

変わり者でしょうかね、私(笑)。

 


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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
tek310さんの歌うドイツ語は、聴いていてほれぼれ... (kasahara@cembalo)
2006-04-17 20:55:41
tek310さんの歌うドイツ語は、聴いていてほれぼれしますね。フェチなだけあります(^^;)

逆に私の最近の懸案は、ちょうどその辺にあります。各国語に即した音色をチェンバロで出すのは、様式感をもたせるには避けて通れない素養でして。

バッハを弾くときはドイツ語の子音を、ラモーならフランス語のリエゾンを、フレスコバルディではイタリア語の開放的な母音を……といった案配。うう、頑張ります。
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今晩は。 (roofs)
2006-04-17 22:36:30
今晩は。

とてもよくわかります。私は子音が3つ続くと、あぁリートだ。と感じてじわっと幸せになります。

ジャン・レノが話すドイツ語や美空ひばりが歌うリートなんて素敵だろうな。

今歌いたい曲などあればぜひ記事にしてほしいです。
返信する
 kasahara@cembaloさん、ありがとうございます。 (tek310)
2006-04-18 22:38:29
 kasahara@cembaloさん、ありがとうございます。
 各国語に合わせた音色を出す、しかもチェンバロで。大変ですね。。。私には想像も付きません(笑)。でも、歌手にもそういうことが当然求められるわけですし、、、勉強は果てしないですね。私も頑張ります。

 roofsさん、ありがとうございます。
 リートいいですね。再開したいところです。今歌いたい曲、シューベルトとブラームスでしょうか。昔歌った曲、今歌うとどうなるか、ちょっと興味はあります。将来的にはマーラーなども挑戦したいところです。
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