定ちゃんの部屋

音楽大好き人間の定ちゃんのページです
(from 2006.1.18)

FAIR WARNING

2013年07月09日 | 私的ロックの名盤 F
Fair Warningは、デビューしたのが大学生の時で、雑誌の評価も高くてクラブの仲間内では「かなり良い!」と盛り上がった。
確かに、デビュー作は新人(と言っても、ZENOが母体なのでそれなりのクオリティは保証されてるけど)にしては、文句の付けようがないほどのアルバムだった。
当時は、ドイツのバンドというと、ハロウィンやヘブゲといった所謂「ジャーマンメタル」が横行していた時代。
全く音楽性の異なる「メロディアス・ハード」というのが衝撃だった。
(2005.5.6)


FAIR WARNING (1992)

正に衝撃のデビュー作。
デビュー作にしてあり得ない程の完成度を誇る。
ウルリッヒ・ロートの実弟、ジーノ・ロート率いるZENOのメンバーが母体で、作曲のキーマンはベースのウレ・リトゲン。
そして、ウリと同様、スカイギターを操るヘルゲ・エンゲルケとアンディ・マレツェクのツインギターが売りで、そこにトミー・ハートの熱いヴォーカルが加わる。
これだけでも、十分武器を持ったバンドと言えるけど、ドイツのバンドらしからぬアメリカン・ハードロックのような明快なメロディの典型的なメロディアス・ハードな曲が満載。
所謂「捨て曲無し」と言っても過言ではない内容なんやけど、個人的にムチャクチャのめり込まなかったのは、音が綺麗で、メロディが美しく、全てが優等生であるのと、トミーハートの暑苦しい声があまり好きじゃなかったから。
アメリカンHRになりきれていないアメリカンHR風の曲と言えばええんやろか。

とはいいながら、「Long Gone」「TAKE Me Up」は何度聴いても感動するんやけどね。



RAINMAKER (1995)

2作目。
衝撃のデビュー作から、バラエティに富んだ作風に。
発売当時は、デビュー作よりも個人的にしっくりきて、ドライブのお供にしばらく車に積みっぱなしだったほど聴き込んだ。
アルバム全体としても、デビュー作に負けず劣らずだと思うけど、個人的にこのアルバムには4曲の名曲がある。

それは、哀愁のメロハーチューンの�The Heart Of Summer
そして、アルバムNO.1曲だと思っているミドルチューンの�Lonely Rooms。
この曲は、サビのコーラスワークが溜まらない。本当に名曲だと思う。

同様に、哀愁のミドル・ポップチューンの�Pictures Of Loveもサビメロの泣きっぷりが堪らない。

そして、バンドの代名詞たるハードチューンの�Burning Heart。
この曲は、哀メロ云々以前に、アンディ・マレツェクの奏でるギターソロが神。
ヘルゲのピロピロ高音のスカイギターはあまり好きになれないけど、このアンディのソロは究極の名演!
マイケル・シェンカーの泣きとイングヴェイ・マルムスティーンのネオクラシカルのセンスが高いレベルで融合したソロは、僕のようなへっぽこギタリストなら確実に悶絶するハズ。
その構築美は、ランディ・ローズの「MR. CROWLEY」と比べても遜色なし。
何回聴いても、曲というよりこのギターソロに鳥肌が立つ。

これもまた傑作。


GO! (1997)  


彼らのアルバムはどれもが傑作だけど、個人的にはコレ!
なぜならば、
�「ANGEL OF HEAVEN」→�「SAVE ME」→�「ALL ON YOUR OWN」→�「I'LL BE THERE」
と、いういきなり頭から4曲目まで強力な泣きのメロディを引っさげた曲を連発するからなのです。
しかも、どれもがメロディックメタルの歴史に残る名曲ばかりで、その流れも完璧!
特に、疾走曲である「ANGEL OF HEAVEN」の後の「SAVE ME」の爽やかなシンセのイントロのへの流れはドキリとさせられる。
他にも良い曲があるのかもしれやんけど、この4曲が凄すぎて、アルバムではこの部分しか聴かなくなってしまった。
何といっても、彼らの曲で1番目と2番目に好きなのが、このアルバムの�、�なのです。

デビュー作も衝撃だったけど、1枚のアルバムにこれだけのキラーチューン並べられたらこっちの方が印象強くなってしまうなあ。
ヘルゲのスカイギターも曲に凄くマッチしてるし。