3年前に登ったことのある
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
甲斐の国(山梨)、武州(埼玉)、信州(長野)にまたがる山
というネーミングとか
手の拳に似ている山容から名前がついたとか諸説あり。
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
甲斐の国(山梨)、武州(埼玉)、信州(長野)にまたがる山
というネーミングとか
手の拳に似ている山容から名前がついたとか諸説あり。
前回登った時は
千曲川源流をたどる道という楽しみだったのだけど
ちょうどまぶたをおとした怪我から復活して初めて登る高い山で
新調しためがねがあわずにヘロヘロ状態で小屋にたどりついた。
気分が悪くて小屋ですぐ横になってしまった、という印象しかなく
また頂上は霧と雨でう~んグレーな印象の山だった。
今年は天候もよさげだったし、メンバーは忘れずに誘ってくれる
金沢の「白山の自然を考える会」別名「平家の会」のメンバーで
私に山歩きを教えてくれた人々との山歩きだったので期待は高まる。
5/4-5とはいえこの時期はまだまだ冬装備をせよ!という伝令がとび
しっかりアイゼン持参の準備を整えた。
毛木平(もうきたいら)駐車場は連休ではあるがあふれることもなく
ちょうど60台ほど。ここが登山口となる。
最初は「遊歩道」と地図に記載されているように林の中をなだらかに
千曲川の源流となる川筋を遡上する感じに上がって行く。
1時間40分ほどでナメ滝に到着。ここまで水が流れる音と共に歩く。
5月後半になればこのあたりはいい湿り気でコケが美しい。
ここから1時間20分で「千曲川・信濃川」の水源地に着く。
ここはしっかり雪の中。源流は凍っていた。
ここから一気に急な上り坂になり、道も凍りついているし、
峠についたころには雪がはらはらと舞うように落ちてくる。
峠についたころには雪がはらはらと舞うように落ちてくる。
じっとしていると寒いので急ぎ小屋へ向かう。
幻の小屋の屋根が見えるか見えないうちに、薪が燃える匂いが漂う。
3代目の徳さんというおじさんが守っている古い山小屋
気温は氷点下
小屋にはいると土間があり、大きなストーブに大きな鉄のやかん
お湯がぐらぐらと沸いていて暖かい。小屋の人たちも温かい。
爪(ずめ)さんという若い小屋番さん、ギターがとてもうまくい。
ちょっと変わり者だけど、絵になる感じ。今日は残念ながら生演奏はなし。
泊り客は満杯くらいかな。
夕方には雪はやみ、うっすらと薄陽が射す。徳さんいわく、明日はいい天気だ!
翌朝、予報どおりのよき朝を向かえ、空気はぴりっと清々しい。
今年初めての山での ご来光 を拝ませていただく。
今年初めての山での ご来光 を拝ませていただく。
出始めは、真っ赤
お日様に心から感謝です。
辛い事を忘れさせてくれる・・・
朝食でいっしょだった若いお嬢さん部隊の4人組。
春山初デビュー(リーダー格の一人は地元信州出身で子供の頃から山歩き)なんです!
と嬉しそうだった。山ガールを目指します!と元気がいい。
こちらも嬉しい気分になる。いいねえ~
リーダー格のお姉さんが、もう一人のお嬢さんにいいことを言っていた。
岩や石と対話しないといけないよ、って。そうすると足場が見えてくるって。
なるほどね。私ヤマンバめざすから、って言ったらうけてしまった。
再度頂上へ上り返してから樹林帯の急坂を十文字峠まで
三宝山、武信白岩山など上り返しの連続
頂上は大展望。世界遺産にほぼ決定の 富士山はやっぱりどでかい。
北岳、甲斐駒、八ヶ岳が春らしく霞んだ姿であらわれる。
ほんとに気持ちがいい。深呼吸をひとつ、ふたつ。
北側斜面のアイスバーンや鎖場を恐る恐る下る。
まあ、こんなスペクタクルがないと・・・と誰かがつぶやいていた。
帰路2/3はアイゼンが必要だった。
鹿が木肌を食べてしまっている
雪がなくなれば春らしい明るい木漏れ日の中を気持ちよく
さくさくと枯葉を踏み鳴らしながら歩く。
春の山は、ほんまに 山が笑っている。
さくさくと枯葉を踏み鳴らしながら歩く。
春の山は、ほんまに 山が笑っている。
辛いのぼりはのど元過ぎれば忘れてしまいまたどこの山をうろつこうか考えてしまう。
でもこのごろはいつまで登れるかな~という思いも一方で頭に浮かぶ。
帰り道、金沢組につんだって「海ノ口」という小海線の駅の裏にある温泉へ。
予約はなかったが湯元の旅館はとても温かなおかみさんの笑顔が迎えてくれた。
温泉の温度があまり高くないから、と源泉を山積みの薪で焚いている旅館。
鉄分の高い湯でとても疲れがとれる、という。
ありゃ~、ここでもあの若い女性部隊4人と遭遇し
きっとどこかの山でまた会うでしょうね!とお別れしたGW山行だった。