繁華街で、若者たちが歌う。 踊る。大道芸にたくさんの人が群がる。主張を述べる人もいる。店の宣伝をする人もいる・・・・・・。繁華街って、そんな雑多なものが入り混じっているから楽しい。
そんな繁華街でのパフォーマンスを(迷惑だからと)禁止しようとする動きがあるのですよ。「東京都安全・安心まちづくり条例」を「改正」しようというのです。
自由法曹団東京支部の要請に応えて、3月3日(ひな祭りの日)都議会要請行動に参加してきました。緊急の呼びかけにもかかわらず、雨模様の寒い日でしたが、都議会棟の談話室(といってもスペースは広い)は満員。
この条例が(各方面の反対を押し切って)制定されたのは03年6月です。
内容は、「地域に協議会ネットワークを張りめぐらせ、民間パトロールと監視カメラで”地域ぐるみ、住民ぐるみの防犯の協働”を推進」しようというものです。
東京での条例設定を機に、すでに42道府県で制定されているといいます。中央集権組織である警察が主導していることもあって、内容はどの条例も共通しているようです。
東京都は、この条例を「改正」するというのです。
その中身は、「繁華街その他の店舗が集積し、多数の来訪者を抱える地域ににおいて、店舗、駐車場その他の施設若しくは土地を所有し、若しくは管理する者又は事業を営む者、地域住民、ボランティア及び来訪者は、次条に規定する繁華街等に関する指針に基づき、当該繁華街の安全・安心を確保するために必要な措置を講ずるように努めるものとする」(第18条の2。繁華街等における安全・安心の確保等)という規定を追加しようというのです。
「繁華街等に関する指針」とは・・・・・・。
2月9日に発表された「東京都安全・安心まちづくり有識者会議報告」(有識者という言葉が出ると、どうも胡散臭さを感じてしまいますが)では、繁華街の来訪者に対し「街頭や歩行者天国において大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為を慎む」とあるのです。
「大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為」とは、なんともあいまいな表現じゃないですか。誰かが「秩序を乱す行為だと言ったら規制されることになるのですかね。
パフォーマンスで発散する若者たちは、きっと頭にくると思いますよ。店の宣伝のためのパフォーマンスだってあるでしょうよ。
繁華街というのは、パフォーマンスと騒音の自由な空間だといってもいいのじゃないですかね。これも「文化」というものですよ。
固い言葉でいえば、「表現の自由」に対する重大な侵害ですよ。
実は、「敵は本能寺」なのです。
どうやら、秋葉原での殺傷事件がきっかけに条例「改正」を考えたようですが、条例を変えればあの種の事件は無くなるとでも思っているのでしょうかね。
日比谷公園の「派遣村」が社会的な話題になりましたが、3月から4月にかけて40万人の「派遣切り」が予想されるというじゃありませんか。東京の いや全国のあちこちで起きるにちがいない運動を予測しての条例「改正」ですよ。
自由法曹団東京支部長の島田修一弁護士は、「警職法から50年。政府や大企業への要請行動が激しくなるであろうことを予測しての、彼らの(抑圧の)決意をあらためて示している」といっていましたが、そのとおりだと思いますね。
東京都は、かなり急いでいるようです。17日に都議会の委員会にかかり、18日に討論・決定。27日の本会議で採決という慌ただしさなのですよ。
悪名高い「治安維持法」の東京版でしょう。都議会で採決ともなれば、他の道府県は右へ倣えとなるでしょう。
メディアは黙っていていいのでしょうかね。
「あれは東京の問題だ」と見過ごしてしまうのでしょうかね。
東京都議会の動きに、注目です。
そろそろ桜の季節です。楽しい花見も「多大な迷惑」「街の秩序を乱す」などと言われては、見られる桜も可哀そうじゃありませんかね。
そんな繁華街でのパフォーマンスを(迷惑だからと)禁止しようとする動きがあるのですよ。「東京都安全・安心まちづくり条例」を「改正」しようというのです。
自由法曹団東京支部の要請に応えて、3月3日(ひな祭りの日)都議会要請行動に参加してきました。緊急の呼びかけにもかかわらず、雨模様の寒い日でしたが、都議会棟の談話室(といってもスペースは広い)は満員。
この条例が(各方面の反対を押し切って)制定されたのは03年6月です。
内容は、「地域に協議会ネットワークを張りめぐらせ、民間パトロールと監視カメラで”地域ぐるみ、住民ぐるみの防犯の協働”を推進」しようというものです。
東京での条例設定を機に、すでに42道府県で制定されているといいます。中央集権組織である警察が主導していることもあって、内容はどの条例も共通しているようです。
東京都は、この条例を「改正」するというのです。
その中身は、「繁華街その他の店舗が集積し、多数の来訪者を抱える地域ににおいて、店舗、駐車場その他の施設若しくは土地を所有し、若しくは管理する者又は事業を営む者、地域住民、ボランティア及び来訪者は、次条に規定する繁華街等に関する指針に基づき、当該繁華街の安全・安心を確保するために必要な措置を講ずるように努めるものとする」(第18条の2。繁華街等における安全・安心の確保等)という規定を追加しようというのです。
「繁華街等に関する指針」とは・・・・・・。
2月9日に発表された「東京都安全・安心まちづくり有識者会議報告」(有識者という言葉が出ると、どうも胡散臭さを感じてしまいますが)では、繁華街の来訪者に対し「街頭や歩行者天国において大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為を慎む」とあるのです。
「大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、街の秩序を乱す行為」とは、なんともあいまいな表現じゃないですか。誰かが「秩序を乱す行為だと言ったら規制されることになるのですかね。
パフォーマンスで発散する若者たちは、きっと頭にくると思いますよ。店の宣伝のためのパフォーマンスだってあるでしょうよ。
繁華街というのは、パフォーマンスと騒音の自由な空間だといってもいいのじゃないですかね。これも「文化」というものですよ。
固い言葉でいえば、「表現の自由」に対する重大な侵害ですよ。
実は、「敵は本能寺」なのです。
どうやら、秋葉原での殺傷事件がきっかけに条例「改正」を考えたようですが、条例を変えればあの種の事件は無くなるとでも思っているのでしょうかね。
日比谷公園の「派遣村」が社会的な話題になりましたが、3月から4月にかけて40万人の「派遣切り」が予想されるというじゃありませんか。東京の いや全国のあちこちで起きるにちがいない運動を予測しての条例「改正」ですよ。
自由法曹団東京支部長の島田修一弁護士は、「警職法から50年。政府や大企業への要請行動が激しくなるであろうことを予測しての、彼らの(抑圧の)決意をあらためて示している」といっていましたが、そのとおりだと思いますね。
東京都は、かなり急いでいるようです。17日に都議会の委員会にかかり、18日に討論・決定。27日の本会議で採決という慌ただしさなのですよ。
悪名高い「治安維持法」の東京版でしょう。都議会で採決ともなれば、他の道府県は右へ倣えとなるでしょう。
メディアは黙っていていいのでしょうかね。
「あれは東京の問題だ」と見過ごしてしまうのでしょうかね。
東京都議会の動きに、注目です。
そろそろ桜の季節です。楽しい花見も「多大な迷惑」「街の秩序を乱す」などと言われては、見られる桜も可哀そうじゃありませんかね。