公益社団法人「全国有料老人ホーム協会」(有老協)が、2001年に、設立20周年を記念してスタートさせた「シルバー川柳公募」と「入選作品発表」。
今年、2024年で、24回目となるが、9月3日に、その「入選作品」が、同協会のホームページ上で発表された。
毎年、その発表を楽しみにしている類で、早速、ご紹介させていただくことにした。
今回は、12,891句が寄せられたそうで、その中から選ばれた20作品である。
今回の作品応募者の男女比は 男性69.1%、女性30.7%で、男性の応募がかなり増え、女性の応募割合が、昨年に続いて減少したようだ。
時事的なキーワードを詠み込んだ句、ユーモアたっぷりの定番加齢ネタ句、社会の変化へも戸惑いを読んだ句等が多かったようだが、思わず吹き出してしまったり、頷いてしまう句ばかりである。
尚、「入選作品」を、当ブログ上でご紹介することについては
同協会のご承認をいただいている。
第24回「シルバー川柳」入選作品(全20作品)※順不同
■入選作品
孫たちにへいへい渡すPayPayで (54歳、女性)
食べられん鰻と寿司は食べるけど (59歳、男性)
時短家電覚えるまでに長時間 (51歳、女性)
パスワードみんな違ってみんなダメ (62歳、女性)
ポイントは貯まらないのか医者通い (62歳、男性)
妻旅行聞いた途端に元気でる (77歳、男性)
モテ期きたロマンス詐欺が押し寄せる (41歳、女性)
納得の遺影がなくてまだ死ねぬ (74歳、女性)
見つめてる考えているあら寝てる (68歳、男性)
食ったよね食ったはずだが何食った (70歳、男性)
行くトイレ三時四時五時次何時 (62歳、男性)
孫の友どの子の名前も読めません (85歳、男性)
政治家と「記憶にない」を競ってる (42歳、女性)
チャットよりちょっとは俺に聞いてくれ (56歳、女性)
悪いとこどこでしたっけと医者に聞く (61歳、女性)
「出席」に生きていたらの但し書き (59歳、男性)
平均を超えそうなのは寿命だけ (55歳、男性)
脳だけでいいのに増える顔のしわ (85歳、男性)
七回も転んで起きれるわけがない (74歳、男性)
老犬といたわり合って散歩する (69歳、男性)
■有老協賞
春風に帽子とられて杖で追う (84歳、女性)
「有老協・シルバー川柳 第24回入選作発表」 (YouTubeから共有)
五七五・・・、わずか17文字で、
家族や夫婦の暮らしの様子や、
なんとなく作者の人柄まで伝わってくる川柳。
甲乙付け難く、人それぞれ、好き好き有りだと思うが、
とっさに、「入選作品」の内、お気に入り3句を選べと言われたら
「出席」に生きていたらの但し書き
(何ヶ月先、1年先の、出欠を問われても・・・)
孫の友どの子の名前も読めません
(キラキラネームばっかりで、先生も大変だろうに)
悪いとこどこでしたっけと医者に聞く
(病院のハシゴしてる内に、自分の病気が何なのかこんがらがってしまい)
かな?
(ネットから拝借イラスト)
匿名での誹謗中傷より、的確な言い回しが素敵ですね。
有難うございます。
川柳の才有りの方々の作品、いずれも、傑作ですね。
わずか17文字で、唸らせる川柳、
日本語の面白さでもありますね。
コメントいただき有難うございます。