お早うございます。今日も昨日と同じような天気模様のようです。ただ空気は肌寒く油断して身体を「冷やす」と危ないですね。もうすぐ10月です。ようやく受検の子どもたちに「受検の意思」を感じることができつつあります。夏が勝負というのに海外でホームスティしたため結局先が見えたのか「受検を止めました」という子が出たり、受検の意思が消極的、したがって勉強も消極的という子が結局止めることとなって、受検する意思ある子のみが、明確になった感じです。「意思」ある子のみに有意的な指示が出せるわけで、これでこれまでのような糠に釘のような指導状態は払拭できそうです。何かを思って取った指示がすべて一方通行で泡のように空しく消えてしまうこともない。そう思うだけで「何かがやれそうだ」と気が軽くなります。
去年もいたのですが、大手の栄光ゼミナールに行っていたという子の話では、適性コースというのは週1回3時間ほどというのです。私立は受けずに適性だけという子にはどうなのでしょうか。私立を受験する子には時間も取られずにちょうどいいコースということになるのでしょうね。日能研なども似たようなものです。なかには適性受検なのに私立受験クラスに通うという子も結構いるようです。
しかし、これは強ち間違ったコース選びともいえない。昨今の合格者には、国学院久我山クラス以上の合格者がかなりいると聞いています。実際都立小石川の合格者の中には開成中学合格者がいました。私はその中の少なくとも2名は知っています。私のブログにコメントを戴いたからです。本年竹の会から小石川に合格した生徒は今も私の指導を受けていますが、その子の話によると今年は開成中合格者が20名はいるのではないかということでした。これはもちろん氷山の一角です。
高偏差値の私立受験者が都立一貫校を併願するケースが増えていることはまちがいありません。都立一貫校の授業は私立トップ校と比べても引けをとらないほどに充実していると聞いています。加えて月謝がタダなのですからこれほどうまい話はない。不況ということもある。
私立受験組に適性問題は対応可能なのか。
もともと能力の高い高偏差値私立受験者にとって、特に算数のできる子どもたちにとって適性試験は訓練すればかなり高得点が期待できることは間違いないと思います。適性問題を分析してみればわかることですが、その独特の問い口は多くの受検生の不注意を誘うに十分なしかけではありますが、したがって不注意のゆえに失敗するというパターンは決してなくならないとは思いますが、その点をクリアーしたとき、まず突きつけられるのは高い算数能力です。算数能力の高い者は適性独特の算数問題をクリアーするはずです。特に都立適性では、歴史の教養レベルが出るくらいで社会はほとんど出ない。理科は重要な実験・観察問題に絞られています。だから、理科・社会に厖大な時間を割かなければならない私立中受験者にはかなり不利です。この一点のみが不利です。
こうして適性検査を突破するのに最も重要なのは算数力ということが見えてきます。竹の会が適性指導において算数にこだわる理由がおわかりになっていただけるでしょうか。
小学時代に算数で理解能力を示す者は中学になってもまず心配はない。これは真理です。竹の会で平成20年受検組で失敗した子や受検そのものをしなかった子でも「割合を理解していた」子は中学で伸びています。成功しています。本年都立文京合格者、都立小山台合格者がそうです。彼女たちは小6のときに確かに「割合」を理解していました。そういう子が伸びるのです。
ただここで男子と女子の違いというのがあります。都立高校というのは9科目万遍なくできなければならない。特に、都立駒場・新宿クラス以上の学校だと通知表は5が5個以上で3があったら駄目です。都立西、日比谷クラスだとほぼオール5です。「ほぼ」というのは、4が1つはしょうがないかなということです。平成22年に竹の会から都立富士に推薦で合格した女子は5が7個でした。5が6個では落ちるのです。受験者90人の中から18人を選ぶ試験ですから当然です。
男子というのは、部活でもやりだすともう勉強は疎かになる。どうも勉強が基本で部活は付け足しだということがわからない。それで部活一辺倒で中学を過ごしがちである。こういう生活をする人間に9科目万遍なく90点以上がとれるなどということはありえない。それで数学の能力があっても、あるいは英語ができても都立の基準には届かないから、畢竟私立に行くほかなくなる。これが多くの勉強を「面倒くさい」と感じている男子中学生の実像です。
私立受験組には実はもうひとつ大きな壁があります。適性検査の中でも大きな配点で占められている「作文」問題です。小石川などでは、一定の読解文を与えてその読解とからませて作文を書かせるパターンが一般化しています。ところが開成の合格者などは総じてこの作文問題が弱い。100点満点で20点前後しかとれなくても合格している例もある。開成中合格者の能力には及びもつかない一般的な子たちには、ここがつけいりどころでもあります。作文というのは、たいていの子が苦手のようです。今年竹の会から桜修館に合格した子も作文が大の苦手でした。私の評価はいつも4段階のDで最低でした。最低のDでも彼は何度も書き直しました。本番では作文点は半分もとれなかったようです。それと対照的なのが平成22年に竹の会から桜修館に合格した杉山太一君でした。そうです。9.11で全世界にスピーチをしたあの少年です。彼は確か書道も八段とかでした。作文は最初はD評価もかなりあったと思うのですが、最終的にはほとんどA評価でした。彼はとても文章力があり「問われていないこと」を長々と得意の文章力で書くので、私はよくDをつけました。すると、彼はAがとれるまで何度でも書き直してくるのです。18回書き直しということもありました。して最終的に私の添削指示を守りAをとるということを繰り返しました。彼の書いた作文の枚数は200通~300通ほどでしょうか。彼の知能は高く、私は彼を「天才杉山」と呼んでいました。とにかく漢検にも積極的、というか勉強するということに当然にスタンスが向いていた子です。彼は今桜修館で学年一ケタの成績と聞いています。彼がいずれさらに飛躍するのは間違いないと思います。
どうも話が横道にそれて申し訳ありません。私が執筆した「適性虎の巻」では、第2章として「作文問題」についての処し方を詳説しています。私は竹の会の子どもたちが勉強ということに「迷い」なくするのが当然という意識を普通に日常的に感じるほどになってほしいと願っています。「勉強する」ということをいつも第一に考えて、プラスの意思と行動を示して欲しいと思っています。
竹の会で成功した多くの先輩たちはみなそういう人たちでした。「漢検は受けない」「~はしない」というマイナスの行動が「勉強する」ことに「迷い」を生じ、「悩み」を心に宿し続けます。
迷わないで机に向かいすっと本を開いて読むことです。書くことです。
去年もいたのですが、大手の栄光ゼミナールに行っていたという子の話では、適性コースというのは週1回3時間ほどというのです。私立は受けずに適性だけという子にはどうなのでしょうか。私立を受験する子には時間も取られずにちょうどいいコースということになるのでしょうね。日能研なども似たようなものです。なかには適性受検なのに私立受験クラスに通うという子も結構いるようです。
しかし、これは強ち間違ったコース選びともいえない。昨今の合格者には、国学院久我山クラス以上の合格者がかなりいると聞いています。実際都立小石川の合格者の中には開成中学合格者がいました。私はその中の少なくとも2名は知っています。私のブログにコメントを戴いたからです。本年竹の会から小石川に合格した生徒は今も私の指導を受けていますが、その子の話によると今年は開成中合格者が20名はいるのではないかということでした。これはもちろん氷山の一角です。
高偏差値の私立受験者が都立一貫校を併願するケースが増えていることはまちがいありません。都立一貫校の授業は私立トップ校と比べても引けをとらないほどに充実していると聞いています。加えて月謝がタダなのですからこれほどうまい話はない。不況ということもある。
私立受験組に適性問題は対応可能なのか。
もともと能力の高い高偏差値私立受験者にとって、特に算数のできる子どもたちにとって適性試験は訓練すればかなり高得点が期待できることは間違いないと思います。適性問題を分析してみればわかることですが、その独特の問い口は多くの受検生の不注意を誘うに十分なしかけではありますが、したがって不注意のゆえに失敗するというパターンは決してなくならないとは思いますが、その点をクリアーしたとき、まず突きつけられるのは高い算数能力です。算数能力の高い者は適性独特の算数問題をクリアーするはずです。特に都立適性では、歴史の教養レベルが出るくらいで社会はほとんど出ない。理科は重要な実験・観察問題に絞られています。だから、理科・社会に厖大な時間を割かなければならない私立中受験者にはかなり不利です。この一点のみが不利です。
こうして適性検査を突破するのに最も重要なのは算数力ということが見えてきます。竹の会が適性指導において算数にこだわる理由がおわかりになっていただけるでしょうか。
小学時代に算数で理解能力を示す者は中学になってもまず心配はない。これは真理です。竹の会で平成20年受検組で失敗した子や受検そのものをしなかった子でも「割合を理解していた」子は中学で伸びています。成功しています。本年都立文京合格者、都立小山台合格者がそうです。彼女たちは小6のときに確かに「割合」を理解していました。そういう子が伸びるのです。
ただここで男子と女子の違いというのがあります。都立高校というのは9科目万遍なくできなければならない。特に、都立駒場・新宿クラス以上の学校だと通知表は5が5個以上で3があったら駄目です。都立西、日比谷クラスだとほぼオール5です。「ほぼ」というのは、4が1つはしょうがないかなということです。平成22年に竹の会から都立富士に推薦で合格した女子は5が7個でした。5が6個では落ちるのです。受験者90人の中から18人を選ぶ試験ですから当然です。
男子というのは、部活でもやりだすともう勉強は疎かになる。どうも勉強が基本で部活は付け足しだということがわからない。それで部活一辺倒で中学を過ごしがちである。こういう生活をする人間に9科目万遍なく90点以上がとれるなどということはありえない。それで数学の能力があっても、あるいは英語ができても都立の基準には届かないから、畢竟私立に行くほかなくなる。これが多くの勉強を「面倒くさい」と感じている男子中学生の実像です。
私立受験組には実はもうひとつ大きな壁があります。適性検査の中でも大きな配点で占められている「作文」問題です。小石川などでは、一定の読解文を与えてその読解とからませて作文を書かせるパターンが一般化しています。ところが開成の合格者などは総じてこの作文問題が弱い。100点満点で20点前後しかとれなくても合格している例もある。開成中合格者の能力には及びもつかない一般的な子たちには、ここがつけいりどころでもあります。作文というのは、たいていの子が苦手のようです。今年竹の会から桜修館に合格した子も作文が大の苦手でした。私の評価はいつも4段階のDで最低でした。最低のDでも彼は何度も書き直しました。本番では作文点は半分もとれなかったようです。それと対照的なのが平成22年に竹の会から桜修館に合格した杉山太一君でした。そうです。9.11で全世界にスピーチをしたあの少年です。彼は確か書道も八段とかでした。作文は最初はD評価もかなりあったと思うのですが、最終的にはほとんどA評価でした。彼はとても文章力があり「問われていないこと」を長々と得意の文章力で書くので、私はよくDをつけました。すると、彼はAがとれるまで何度でも書き直してくるのです。18回書き直しということもありました。して最終的に私の添削指示を守りAをとるということを繰り返しました。彼の書いた作文の枚数は200通~300通ほどでしょうか。彼の知能は高く、私は彼を「天才杉山」と呼んでいました。とにかく漢検にも積極的、というか勉強するということに当然にスタンスが向いていた子です。彼は今桜修館で学年一ケタの成績と聞いています。彼がいずれさらに飛躍するのは間違いないと思います。
どうも話が横道にそれて申し訳ありません。私が執筆した「適性虎の巻」では、第2章として「作文問題」についての処し方を詳説しています。私は竹の会の子どもたちが勉強ということに「迷い」なくするのが当然という意識を普通に日常的に感じるほどになってほしいと願っています。「勉強する」ということをいつも第一に考えて、プラスの意思と行動を示して欲しいと思っています。
竹の会で成功した多くの先輩たちはみなそういう人たちでした。「漢検は受けない」「~はしない」というマイナスの行動が「勉強する」ことに「迷い」を生じ、「悩み」を心に宿し続けます。
迷わないで机に向かいすっと本を開いて読むことです。書くことです。