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問題は、やはり現場・・・ポイント制学食。

2007-10-17 00:57:03 | パリ
いつもお世話になっている学食(レストU)。新学期からポイント制になりました。ポイント制・・・?



ポスターでも説明しているように、各料理にポイントがついていて、その合計で料金が決まるシステムです。例えば、「今日のメイン」料理は4ポイント、ピザも4ポイント。ソーセージは3ポイント。サラダやチーズ・フルーツ・ヨーグルトなどは1ポイント。この制度のお陰でサラダバーが各学食に設置されました。野菜が取りやすく、つまり採りやすくなりました。



そして、ケーキ類が充実。5~6種類のケーキが用意され、きちんとカットされています。但し、こうしたケーキは2ポイント。



そして料金は合計6ポイントまでが2.8ユーロ。6ポイントを超えると1ポイントごとに0.5ユーロの追加。例えば、メイン+サラダ+ヨーグルトといった以前の同じような選び方をすれば4+1+1で6ポイント。料金は2.8ユーロになります。しかし、入ってすぐの棚にケーキが並んでいるので、ついそれに手を伸ばして、メイン料理とサラダを取ると合計7ポイントで、3.3ユーロになってしまいます。こちらの食事、ほとんど砂糖を使わないので、どうしても甘いものが食べたくなってしまう。その弱みに付け込まれたようなシステムですが、ケーキを取っても、メインの代わりにソーセージを取れば2.8ユーロ。あるいは、メインとケーキだけにすればやはり2.8ユーロ。値上げにはならなくて済みます。

サラダバーが増えた、甘いものが食べられる、ということで、選択の幅が広がった! さすが個性を大切にする国らしく、好みに合わせて選びやすいように、考えてくれたようです。

と、ここで終われば、めでたしめでたしなのですが、現実はそう甘くない。どうしても、この国も「あの顔」が現れてしまうのですね。あの顔・・・そう、それなりの人たちがいい制度やシステムを作ってくれるのですが、それを実施に移す人たちが、ちょっと・・・

ポイント制学食の「ちょっと」とは・・・レジなんですね。以前は利用者が1階で買ったチケットを受け取るだけですから、レジといっても簡単な作業。それが新しいシステム導入のお陰で、まず、皿ごとのポイントを覚え、料金を確認し、しかも専用カードでの支払いになっているので、カードから引き落とすようにする。一気に大変な作業になってしまいました。

はじめのうちは、ポイントに戸惑っていた担当者ですが、さすがに、ポイント数は覚えた。次は、カードからの引き落とし。これがトラぶるんですね。先週は、利用者が取った料理を入力し、カードに読み取る機械が動かない! システムの担当者が来るまで、急遽現金払い。小銭を持っていない学生がいたりで、大混乱。10分以上経って担当者が来た。原因は・・・? コンセントが入っていない! 電気がなければ、ただの箱!! ここまで来ると、ご愛嬌、ですね。

そして、今週は・・・またまた支払機。途中でダウンしてしまった。今度は、コンセントを確認したものの、コンセントではない。困った。また現金払い。ようやく、システム担当者の登場。一旦、レジ関連の電源を落とし、再起動。それでも、ダメ。今度は、いろいろいじり始める。そして、問題が起きたときはどうするかをレジ担当者に説明し始める。そうすると、現金を受け取る人がいない。システム担当者は、今回はなんと3人で来たのですが、3人ともレジは仕事ではないので、一人がシステムを調整している間、二人は見ているだけ。支払いは止まったまま。長蛇の列が動かない。後ろのほうの人は別のフロアの学食へ移動したりしましたが、すでに料理を取ってしまった人たちは私も含め、ただ待つのみ。待つこと20分近く。ようやく復旧。このフロアのレジ、別の日にも故障したとか。どこかに欠点があるのかもしれないですね。

今までも何度かご紹介しましたし、他の欧米の国々からも指摘されるように、フランスのトップ層はいいアイディを出すのですが、それを実際に運用する現場で混乱がよく起きる・・・これがフランスの特徴の一つのようです。優秀なエリート層とちょっと?な現場の人たち。でも、どこの国にも、良いところと悪いところはあるものです。全てが良いというのはウソっぽいですし、全てが悪いというのはあまりにもネガティブな見方。両方をしっかり見ることが大切なのではないかと思っています。学食の新システムにしても、うまく利用すれば、今まで以上に充実した昼食になります。レジに並ぶ時間が長くなることがあっても、プラスマイナス0と思いたいものです。

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ロボットは、日本から。

2007-10-16 00:18:02 | マスコミ報道
ロボットが、ついに家庭に入り始めた! そんな話題を紹介する新聞記事が、先日フィガロ紙に出ていました。


(10日付です、NECのPaPeRoが家庭文化欄の一面に出ています)

私にとってロボットといえば、はじまりは鉄腕アトム。自分で歩き、走り、自由に空を飛び、考えたり、話すこともできる・・・21世紀にはこんなロボットが誕生するのでは、という淡い期待を抱いていたものです。しかし、そうした夢もさまざまな現実の前にいつの間にか色あせ・・・忘れかけていた頃、突如、ロボットが脚光を浴び始めました。

工作機械としては、着実のにその性能を進化させていたようですが、それが二足歩行のロボットとなって登場。ホンダの“ASIMO”でした。1990年代後半。それからは他メーカーも開発に加わり、ロボットの人間化が進んでいるようです。

そうした日本のロボット開発の状況は、時々フランスのメディアも伝えています。フィガロ紙も、“La plupart viennent du Japon”(ほとんどが日本生まれだ)と紹介しています。今や、ロボットといえば日本、というイメージはしっかりと定着しているようです。


(右端がご存知アシモ、中央がフランス製の人間型ロボットで名前はナオ(Nao)、日本ぽい名前ですね)

フィガロ紙の記事は、ロボットの現状とその明るい将来を少し詳しく紹介しています。今後のロボットの活躍の場は、無限にあるに違いない・・・それは、コンピューターが誕生したとき、人はこれほどまでの可能性を秘めた技術とは思わなかったのと同じことだ。今やコンピューターは、たんなる計算以上のことをやってのける。ワード、エクセルから、デザイン、そしてインターネット。それと同じことがロボットに起きても不思議ではない。

今現在、商業化され家庭に入り始めているロボットは、大きく2種類に分類できる。一つは、子供の学習教材的な役割を担っているロボット。乗り物や昆虫などの形をしているが、子供がプログラミングできるキットになっていて、遊びながらプログラミングを学べるようにもなっている。

もう一つは、家事用ロボットで、掃除、床磨きなどができるが、今はまだ主にオフィスなどで用いられている。しかし、さらに進化すれば、お年寄りに代わって多くの家事を代行することもできるようになるだろう。音声認識により喋ることもでき、人の顔を認識することにより、防犯の働きも担えるようになる。しかも、一人暮らしのお年寄りの体調が悪くなった際に、それを認識し、病院に連絡することも可能になる。また、ネット上の文字を読み返事を出したりすることもOK。さらに、ロボット自体がメディアとなり、テレビや電話などの機能を内蔵することもできる。

なるほど、ロボットの可能性は、無限大といってもいいほど、大きいものがあるようですね。こうした現状と将来性の紹介の後に、フィガロ紙の記事は、いかにもフランスらしいなと思わせるコメントを付け加えています。

ロボットの開発は、日本だけでなく、アメリカ、カナダ、韓国、フランスなどでも行なわれている。しかし、人間の姿形をしたロボットは、主に日本、韓国で開発されている。そこには、アジア諸国のアニミズムの影響が見て取れる・・・アジアでは、モノに感謝したり、モノにも霊的なものを認めたり、自然は共生する仲間である。つまり、アジアでは、自然界のあらゆるものに霊魂や精霊などが存在し、人間を取り巻く現象もそうした霊的なものによって惹き起こされるという、原初的宗教観が今でも生きている。一方、欧米では自然は征服すべき対象に過ぎず、宗教も一神教である。そういえば、キリスト教という一神教は進化した宗教であり、アニミズムや多神教を信じる人々は遅れている! こう信じている人がこちらには多くいます。遅れている進んでいるではなく、宗教観が違うのだと思うのですが、日本の辞書にも、アニミズムは「宗教の原初的な超自然観の一つ」(広辞苑)と出ているので、八百万の神なんていっているうちは宗教的には遅れているということなのでしょうか・・・(不勉強で、このあたり、確信なしです)。

そして、もう一つ。無限の可能性を秘めているロボット。そこに残されているのは、アシモフの「ロボット工学三原則」だ。

• 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
• 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
• 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
(『われはロボット』小尾芙佐訳 昭和58年 早川書房 P5 より孫引き)

便利だからといって、何をさせても、あるいは何をしてもいいというわけではない。アシモフの三原則を忘れてはいけない・・・やはり、ここにはロボットをも決して対等とは見做さず、服従させるべきものであるという意識が滲んでいるような気がします。一方、日本では、可愛い、友達だ、仲間だ・・・科学者は別かもしれないですが、一般的には何も規制など設けず、受け入れてしまいそうですね。

ロボットにどう対応するか、そこにも彼我の差が、どことなく、表れているような気がします。へたの考え休むに似たり、でしょうか・・・

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路上生活・・・似ているような、違うような。

2007-10-15 00:44:41 | マスコミ報道
SDF(Sans Domicile Fixe)と呼ばれるフランスの路上生活者、いわゆるホームレス。去年から何度かご紹介しているように、いろいろな団体が救済の手を差し伸べています。

例えばテントをサン・マルタン運河沿いに設置したり、食事を支給したり。政府は、郊外の軍施設を仮設住居に斡旋したりしていますが、この施策に関しては、要はパリの中心部から追い出したいだけだ、という声も聞かれます・・・

では、日本の場合は・・・



5日付のマタン・プリュス紙です。東京のわが小屋、といった見出しですが、写真の小屋が建っているのは、多摩川の河川敷・・・

バブルがはじけた後の90年代、数千人が路上生活の仲間入りをしたといわれています。新宿駅周辺のダンボールで囲った路上生活者の住まいが、海外のメディアによって広く紹介されました。しかしその後、役所の決定で撤去されてしまいました。都心を追われた人たちが新たに住みついたのが、河川敷。今、全国で5,653人が河川敷をねぐらにしているそうです。

そこに住む人たちの暮らしぶりは・・・例として、ベニヤや木材で立てた住まいを二人でシェアをしている人たちの場合が紹介されています。収入は、アルミ缶を拾い集めて売ること。回収車が来る前に出してあるカンを収集。1kg170円になるそうです。20日ほどそうして働いて、収入が12~20万円。支出は、食事(ご飯とスーパーで買ったおかず)、ビール、タバコ、週2回の銭湯・・・これで15万円ほどかかるそうです。

写真にも写っているように、住まいには多くの電化製品が・・・発電機、テレビ、ビデオ、冷蔵庫、掃除機、扇風機。そして、ペットに猫を2匹飼っている。

こうした気ままな暮らしに慣れてしまうと、もう元のような窮屈な暮らしには戻りたくない、という人が多いそうですが、そこはやはり河川敷。台風のシーズンなど、増水した川に住まいを流されたり、身に危険が及ぶことも。先日も、ヘリコプターで救助された人がいたそうです。

しかも、河川敷は国有地が多く、勝手に住めば、懲役1年になることも。監督官庁は、立ち退きを要求しているそうですが、でも、他に行くところがない・・・

一般の目に付きやすい都心から追い出され、さらには水辺からも追い出されようとしている・・・日仏ともに、路上生活者は追われる立場にあるようです。しかし、違うのが、自ら夜露をしのげる住まいを立て、自ら収入源を探し、掃除洗濯もきちんとして暮らす日本の路上生活者と、酒びたり、テントの支給がなければ、文字どおり路上やメトロの駅などで寝るフランスの路上生活者。フランス人の知人も言っていました、日本でビックリしたことの一つが、日本では路上生活者までが掃除洗濯をしている!!!

いろいろな事情があっての路上生活なのでしょうが、援助に依存しきったフランスと、自助努力の日本。なんとなく、それぞれの国民性が垣間見れるような気もします。

ただ、日本の河川敷で暮らす人たちの生活ぶりは、フランスのメディアに教えてもらいました。日本でも報道はされているのでしょうか(ネットカフェ難民とかは報道されているようですが)。それとも、弱者は切り捨てなのでしょうか。社会的援助が少なく、関心すら持ってもらえない。だから自助努力になるのか、それとも、それなりに暮らしているから、社会的支援の動きが少ないのか。ニワトリと卵。ただ、社会的弱者への思いやりと支援、日本にもっとあっていいように思います。今はそれなりに何とか暮らしていけていても、病気などの際には、どうしても支援が必要になる。異分子を排除する社会、とも言われる日本。しかし、社会の周辺に住まわざるを得なくなった人たちも、同胞です。もっと支援の手を。豊かな社会、そしてそれ以上に、温かな社会へ。そう思うのですが・・・

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モンマルトルの丘は、収穫の秋。

2007-10-14 01:53:46 | パリ
毎年10月初旬の週末は、モンマルトルの丘のぶどう収穫祭。今年は12-14日。

といっても、ぶどう自体はすでに9月に収穫されていて、この日はあくまでお祭り。新酒もお目見えします。モンマルトル・ヌーヴォーです。

毎年、ワインのテーマが決まっていて、今年は、歌手のブラッサンス(Georges Brassens)。60歳という早すぎた死から26年経つ今でも、フランス人、特にインテリ層には最も愛されているシンガー・ソングライターです。

(今年の収穫祭の顔がブラッサンスだと紹介する、12日付のマタン・プリュス紙)
ブドウ畑のある18区とは、ブラッサンスの歌っていたキャバレーやミュージックホールがあった縁で繋がっているとか。そこで、オマージュを捧げるとともに、今年のワインとともにその名を永遠に留めたい、と主催者側は言っています。

(プログラムの表紙にもなっています)

ブドウ畑では、13日の午前11時から、収穫祭のセレモニーが行なわれました。

ドラノエ・パリ市長をはじめ、18区の区長やモンマルトルのいわゆる顔役が集まって、スピーチが30分。それだけなのですが、これがオフィシャルにして、ブドウ畑では唯一のセレモニーなので、多くの見物客が集まりました。

(写真撮るのも大変です)

集まってくれた人たちへのサービスも兼ねて、午後3時から行なわれるパレードに参加するためフランス中のワインの産地からやってきた人たちも、すでにその衣装で登場。(パレードの様子に興味おありでしたら、弊ブログの昨年10月9日分をどうぞ)

ワインの女王でしょうか、カーニバル風の仮面の美女たちもいます。

マーチングバンドの子供たちも、元気にモンマルトルの坂を下ってきました。

午後ふるまわれるワインの樽も一応飾りで登場しています。


お偉方のスピーチが終わっても、バンドは残って、演奏してくれていましたが、場所はブドウ畑の中央。道からはちょっと見難い。一番いい場所は、丘の上にある、モンマルトル美術館。

このように、すぐ下に見ることができます。しかも、美術館ではブラッサンスの生涯をたどる写真展が行なわれていて、その会場では、今年のモンマルトルワインが販売されていました。

ポスターから、ワインのラベルデザインにまで、ブラッサンスの似顔絵が使われています。


モンマルトルの丘には、もう枯葉が舞い始めています。アパルトマンの壁の蔦も赤く染まっています。ワインの収穫祭が終わると秋本番、そしてもうすぐ冬へ。季節が駆け足で過ぎてゆきます。

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唇に花を!

2007-10-13 00:51:40 | パリ
今日は、ちょっとロマンティック・・・タイトルからそう思われたかもしれませんが、どうでしょう・・・

すっかり涼しくなったパリ。最高気温も15度ちょっと。木々の葉も色づき、枯葉の季節へ。でも、黄色や赤に色づく葉よりも茶色くなって散っていく葉が多い。緑が少なくなる分、パリがいっそう石の街の表情をまとってきます。

そんな街に彩を添えたい、という気持ちもあるのかどうか、鮮やかな色彩のディスプレイを二つ、別々の場所で見つけました。その二つを合わせると、唇に花を! な~んだ、そんなことか、とがっかりせず、最後までお付き合いのほどを!

まずは、花。



自転車にさしてある花・・・コクリコ、ひなげしですね。10日の夜から11日にかけて、パリ中心部(1~6区と8区・11区)の路上に停めてある自転車にコクリコの花が挿されました。



コクリコといえば、香水などでおなじみのように、ケンゾー。そう、このコクリコの花を挿したのも「ケンゾー」なんだそうです。



2万本のコクリコ。昔、♪100万本のバラの花を~、と加藤登紀子が歌っていましたが、ケンゾーは2万本のコクリコの花を・・・プレゼント。パリ市がはじめたレンタサイクル“Velib'”(ヴェリブ)をきっかけに、環境に優しく、健康にも良い自転車に注目が集まっているだけに、この赤い花がいっそう注目されたようです。朝、自転車に乗ろうとしたら、コクリコの花が。ちょっと嬉しい贈り物だったでしょうね。通りすがりに見ただけですが、それでも鮮やかな彩りが目を楽しませてくれました。

そして、次は、唇。



こちらは、アーティストによる大きなオブジェ。オーラルケア(歯ブラシ、歯磨き粉など)のメーカー、アクアフレッシュが、口腔の衛生が健康に大切なことを訴えようと、5人のアーティストに唇をテーマに制作を依頼した作品だそうです。



展示されているのは、ラ・デファンスのショッピングモール、Les Quatre-Temps(レ・キャットル・タン)。



健康なればこその楽しいひと時を、アーティストがそれぞれのイマジネーションで描いているようです。



ご覧頂いたように、今パリには、「唇」と「花」・・・そして、皆さんはぜひ、唇に微笑を! どうか楽しい週末をお過ごしください。

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移民の歴史がテーマ・・・また、また、新しい博物館の誕生。

2007-10-12 01:48:44 | 美術・音楽
先日、9月にオープンした「国立建築遺産博物館」をご紹介したばかりですが、10月10日に、また新しい博物館が誕生しました。「国立移民歴史博物館」(la Cite Nationale de l'Histoire de l'Immigration)。



テーマがテーマだけに、その開設までには紆余曲折があったようです(以下、10日付のル・モンド紙などの記事を参照)。

移民の歴史をフランスの歴史・記憶の中にしっかり位置づけよう、という意図でこの博物館が最初に企画されたのは、1989年。アルジェリア移民2世の立案だそうです。博物館というかたちで、その内容もしっかり詰められていたそうですが、時の社会党ミッテラン政権は、極右・国民戦線が選挙で躍進したことを受けて、移民との連帯を強く印象づけるこの企画を推進するのは却ってマイナスになると、乗ってこなかったそうです。

そのまま店晒しになっていたこの企画に再びスポットがあてられたのが、1998年。黒・白・アラブ(black-blanc-beur)といわれたフランス代表チームが、サッカーのワールドカップで見事優勝。

(館内の展示写真。移民のスポーツによる貢献は大ですね)
その熱狂に後押しされて実現に向けて歩み出したかに見えたのですが、当時の社会党ジョスパン首相は、フィージビリティ・スタディを命じただけで、それ以上は踏み出しませんでした。

この博物館構想に最終的にゴーが出たのは、2002年、国民戦線のル・ペン党首を大差で破って再選されたシラク前大統領が、移民も含む国民の新たな統一のシンボルとして、研究・教育を主眼とした移民博物館の建設を認めたそうです。

建設場所は、以前「植民地博物館」があった12区、ヴァンセンヌの森の入り口の一つ、ポルト・ドレにあるPalais de la Porte Doree(ポルト・ドレ宮)。5年半の準備期間をへて、ようやく10日にオープンしました。


しかし、シラク氏は大統領を退いており、後任のサルコジ現大統領は移民に対して厳格な対応を示している。移民の家族呼び寄せに対しても、本当に家族かどうか疑わしいとして、DNA検査を義務づけようとしているくらいですから、この博物館にいい印象を抱いているとは思えない。まして、うまくいっていなかったシラク氏の進めたプロジェクト。オープン当日は、ロシア訪問中で、当然のことながら欠席。「建築遺産博物館」のオープニングでは、テープカットに駆けつけ、建築は今後フランスにとって力を入れていく分野だと謳い上げたのに、今回は、メッセージもなし。では、フィヨン首相は? サルコジ大統領の後ろで陰が薄いのをいいことに欠席。移民担当大臣も、右に倣え。文化大臣が、初日の閉館後に、辛うじてやってきただけだそうです。

一方の社会党は、ゴーサインを出さなかった過去などすっかり忘れて、与党を攻撃するには千載一遇のチャンスとばかりに、オランド第一書記、ドラノエ・パリ市長らが早速訪問。移民層に理解のあるところを示していました。

と、肝心の博物館の展示内容よりも、それを取り巻く政治環境のほうがなにかと話題になっている「移民歴史博物館」。展示は・・・


・フランスへの移民の変遷(19世紀のベルギーから、20世紀のイタリア、スペイン、ポルトガル、マグレブ地方、そして21世紀のサハラ以南のアフリカと中国へ)

(最近の移民が暮らすという6段ベッド)

・フランスへの受け入れ

(労働許可証の原物と、働いている現場の写真)

・移民のおかれた環境

(住環境など、どうしても劣悪なものになってしまうようです)

・フランス社会への同化

(移民へのフランス語教室です)

・社会での活躍

(ピカソもシャガールも移民です)

こうしたテーマごとに、現物、写真、映像などを駆使して紹介しています。オープン翌日だったこともあり、館内には、いくつもの取材クルーが来ていました。また、専門家による説明も行なわれています。

移民の辛い歴史とその現状を紹介する「国立移民歴史博物館」。同じ建物の地下には水族館があり、その水槽内では、えささえ十分であれば、異なった種類の魚が一緒に泳いでいます。

国民四人のうち一人は両親、祖父母のうち少なくとも一人が外国人だといわれているフランス。そこでも人種問題は深刻になっています。人間はどうして、人種が違うと、特に今フランスで言われるように“Minorite Visible”(外見上の少数民族)、つまり肌の色の違いで差別したりされたりするのでしょうか。人間の悲しい性なのでしょうか。少しでも解消することはできないものでしょうか・・・「移民歴史博物館」、そんなことを考えるには、最適な場所かもしれません。

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教室に、もっと規律を。

2007-10-11 01:21:51 | マスコミ報道
秋に新学年が始まる、フランス。そのタイミングで、学校教育に関するアンケートの結果が発表になっています。


9日付のフィガロ紙です。調査結果の主眼は、学校にもっと規律を、という見出しに表れています。

例えば、教師が教室に入ってきたら、生徒は起立を! ・・・だから、規律。なんていう駄洒落は措いておいて、教育にもっと規律を、と望んでいるフランス人が多いという結果になったそうです。

実際、起立に関しては79%が賛成。ということは、今は起立していない教室が多いということなのでしょうね。日本はどうなのでしょう。私が生徒だった頃は、起立していましたが・・・

各論に入る前に、まずは、全体評価。フランスの教育の現状に満足している層が56%、不満だという人が40%。若い人、高学歴な人ほど、満足度が高いようです。不満な点としては、生徒の規律尊重がなっていない、就職への準備が不十分、一クラスの生徒数が多すぎる、問題を抱える生徒への支援が不十分、ハンディキャップを抱える生徒児童の受け入れが不十分、など。

こうあってほしいという要望では、ハンディキャップを抱える生徒児童を少なくともクラスに一人は受け入れる、教師が教室に入ってきたら起立する、学校の敷地内での携帯電話の使用禁止、教師のストライキの際にも最低限の教師の確保を、土曜午前中の授業の廃止を、英語の授業を幼稚園から(!)・・・一方、反対意見が多いのは、宿題の削減、制服の復活など。

また、2006年に義務教育が16歳までから14歳までに引き下げられたことに対しては、職業につく生徒にとっては早いほうが身につくことも多いのでは、ということで賛成が55%と反対を上回っています。このへん、学歴一辺倒でなく、職人はその技量で尊敬もされるフランスというか、ヨーロッパの伝統が生きているような気もします。


こちらは、10日付のマタン・プリュス紙なのですが、見出しは同じく、学校にもっと規律を。この写真、男の子がカメラ目線ですのでやらせっぽい気もしますが、いずれにせよ、教室内が乱れている、ということを言いたいのでしょうね。

この記事で面白いのは、定年間近の女性教師の言葉。10年前までは、教師の権威なんていうのは、時代錯誤と否定されていたものなのに、いまや父兄がそれを求めている。今や生徒は教師に対して丁寧語(vouvoiement)を使わなくなってしまった。しかし、教室の問題は、家庭でのしつけに主な原因がある。父兄はしつけを全て学校に依存してしまっていて、家庭では一切しつけをしようとしていない・・・フランスと日本、同じ問題を抱えているような気がしますが、どう思われますか。

5月には、文部大臣が、生徒たちは当然教師に対して丁寧語を使うべきだし、教師も生徒に対して丁寧語で話しかけるべきだが、こうしたことは法律で決めるのではなく、現場で対応するようにしたい、と言っていたそうです。そういえば、以前、ソルボンヌ文明講座の教師が、フランスでは教師は学生を一人の立派な人格として認めているので、生徒に対して丁寧語で話す、と言っていたのを思い出します。この場合の学生は大学生を指すのでしょうが、きっと昔は、生徒と教師、小さい頃から丁寧語で話していたのでしょうね。それがいつの間にか、丁寧でない言い方(tutoiement)になってしまい、規律も乱れてしまった、と思われているようです。

因みに、罰則に関しては、1991年に一切の体罰が禁止され(それまでは認められていたんですね!)、2000年には連帯責任が廃止されましたが(個人主義の権化のようなフランスに、連帯責任みたいなものがあったのにはビックリ!)、2004年には補習(居残り)のようなかたちでの連帯責任が復活されたそうです。

子どのものしつけを学校に期待する父兄、問題は家庭でのしつけの欠如と指摘する教育関係者・・・国は違えど、学校教育に関しては同じような問題を抱えているようです。ここはどうでしょう、共同で解決策を探るような取り組みはできないものでしょうか。思わぬ視点からのアイディも出てくるかもしれませんものね。それとも、すでにそうした取り組み、始まっているのでしょうか。いずれにせよ、教育、大切であるだけに、より良きものへ、これこそ「改革」が求められているようです。

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7区のお祭りは7日間。

2007-10-10 00:22:52 | パリ
“Les 7 jours du 7e”(7区の7日間)、7区だから7日間のイベント・・・うまいこと、考えましたね(拍手、パチ・パチ・パチ)。


10月1日から7日まで、パリ7区では、商店、美術館などが住民へ特別サービスをしたり、無料開放したり・・・住民とのつながりを深めるイベントを行ないました。


フラッグを店先に掲げたり、


スティッカーを路上に・・・でも、踏まれてこんな無残な姿にも。

情報誌などにも紹介され、もちろん7区の住民以外でもそのサービスに浴せるわけで、人出が増える。そうすると・・・

この秋はじめて焼き栗売りを見かけました。相変わらず、スーパーのカートに乗せていますね。パリの焼き栗売り・・・もうちょっとイメージを大切にしてほしい気もしますが、買わずに文句を言うな、と言われそうです。

店の開いている土曜まではバーゲンをしたり、いろいろサービスが出来るからいいのですが、では店が閉まる日曜日(7日)はどうするのか・・・そこで、考えたのが、クラシックカー。

Invalides(アンヴァリッド)前の広場に、シトロエンのクラシックカーが10台近く勢ぞろい。今でも現役です。愛好家同士、エンジンルームを覗いたり、楽しそうです。

そして、さらにその上手を行くクラシックカーが・・・

そう、馬車です。御者役もそれなりの格好で。

馬の落し物が湯気を立てている、ほのぼのとしたイベントです。

ほのぼのといえば、快晴の天気に誘われて、7区の企画したイベントを知ってか知らずか、アンヴァリッド前の広場では思い思いに休日を過ごす人たちが大勢いました。


芝の上でサッカーを楽しむグループ。うまいもので、道路の方までボールを蹴り出すことはありませんでした。


木々の間では、ペタンクに興じる男性たち。


ペットと一緒にリラックス。

10月中旬、屋外でこうした休日を過ごせるのももう少しでしょうか。

木々の葉は色づき、枯葉が掻き集められています。またシャンソンが似合う季節が巡ってきている、そんなパリの一日でした。

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イッキ、イッキ、イッキ・・・

2007-10-09 00:39:11 | パリ
以前流行りましたよね、一気飲み。学生から、サラリーマンまで。一気飲みのせいで、急性のアルコール中毒になり、救急車で病院へ担ぎ込まれる。こんなニュースも時々目にしました。

この一気飲み、今フランスで流行っているそうですよ!!!


(1日付のフィガロ紙です)

でも、そこは、大人の国、フランス。あくまで学生の間、それも中学生、高校生の間での流行だそうです。

・・・でも、中学生が一気飲み???これはこれで大問題ですよね。


(3日付のメトロ紙です)

フランスでは12歳頃から飲酒を始める人が多いそうです。この場合の飲酒には、きっとワインは入らないのでしょうね。ビールや、リキュール類、そしてカクテル。それらのアルコール類、飲み方は“binge drinking”といって、いかに早く酔っ払うかを競ったりするそうです。本来は楽しむべきものであるアルコールを、こんなアングロサクソン流の飲み方をして、全くけしからん・・・どうも、流行が“binge drinking”という英語とともに始まっているので、2紙ともにアングロサクソンを悪者にしています。どうも、世界を席巻するアングロサクソンが気に入らない人が多いのかもしれません。あるいは、アメリカべったり、イギリスのブレア前首相とも大の仲良しのサルコジ大統領に、ちょっと違和感を覚える記者が書いているのかもしれない・・・おっと、話題がそれてしまいました。

肝心のアルコールですが、青少年の死亡事故で避けることのできる第一位が急性アルコール中毒だといわれているそうで、大騒ぎの果ての死亡事故も多いようです。12歳で飲み始めるアルコール、17歳では、少年の18%、少女の6%が毎日のように飲んでおり、なんと2.3%が1ヶ月に少なくとも10回は一気飲みパーティをしている、つまり3日に1回以上!若いうちからの多量の飲酒はやはり脳の発育等に悪影響が出るそうです。


(実際にメトロの車内で目にした中学生くらいの未成年者の酔っ払いグループ、目の回り真っ赤な少女、ビールラッパ飲みの少年、あげくに口からこぼして周りの客に掛ける、奇声を発する・・・)

しかも、若者だけでアルコールを飲めば、そこに登場してくるが・・・麻薬。17歳の35%がすでにアルコールと大麻を一緒にやった事があり、10%はアルコールと薬を一緒に飲んだことがあるそうです。

ではこうした状況に、専門家はどう対処しようとしているのでしょうか。16歳以下にはアルコール類を販売しないことの徹底、学生パーティへの酒販業者のスポンサー禁止、スポーツ競技場でのアルコール類販売禁止など、より強固な手段が必要だと言っているそうです。でも、うまく対処できますかどうか・・・

アルコールといえば、最近目にする広告があります。



これは若者とアルコールという問題ではないのですが、見ての通り、妊娠したらアルコールは控えましょう、というメッセージです。こうした公共広告をよく見かけます。ということは、妊娠しても飲み続けている人が多い、ということなのでしょうね、きっと。

いかがですか、フランス人とアルコール。妊娠してまでアルコールという状況では、もしかして一気飲みが大人にまで広がるのも時間の問題・・・?

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10月に白夜!?

2007-10-08 00:44:47 | パリ
10月6日、パリに白夜が・・・白夜は真夏のもの。どうして、今頃、それも北極圏じゃないパリに・・・

これは、白夜は白夜でも、夜を徹して現代アートに触れようという、パリ市主催の文化イベント。2002年から行なわれていて、そのタイトルが“La Nuit Blanche”、白夜です。



美術館や画廊をはしごしてコンテンポラリー・アートを鑑賞する。今年もポンピドー・センターやグラン・パレなどが夜間無料開放されました。また、一部のメトロやバスも終夜運行。これに、パリ市自慢のレンタサイクル“Velib'”を加えれば、中心部で行われる多くのイベントを見てまわることができます。

6回目の今年は、会場に入るための行列をなくして、より多くの人に見てもらえるようにと、屋外でのイベントを充実させました。そのいくつかをご紹介しましょう。


チュイルリー公演で行われたのが、“Le feu createur”(火の創造者)。植木鉢のようなかたちの器に火を灯す、火の芸術。ドラノエ市長の日々の行いが良かったのか、この日は快晴。夜でも暖かく、チュイルリー公園も、コンコルドからルーブルまで火のアートを見ながら散歩する人で大賑わい。


池に写る火は、まるで日本の夏祭り。


コンコルド広場に移された観覧車に、遠くにはエッフェル塔。火と電気の一緒になった、輝きのアートになっています。

次は、コメディ・フランセーズ前の広場。見るだけじゃなく、参加したい!という人のためにステージが用意されていました。

音楽に合わせて明かりが広がったり狭まったり、色も変わったり・・・その前で自慢のダンスを披露するアマチュア・アーティストから記念撮影に夢中のカップル、音楽に合わせて身体をくねらせる子どもたち。

そして、夜10時半からは、コメディ・フランセーズのすぐ前で、現役やOBの役者による、台詞劇というか、台詞の朗読。

まるで、芝居の登場人物が目の前に現れたよう。迫力のある熱演でした。

そして、そして、この夜、実はいちばん盛り上がったのが、市役所前広場。夜11時からロッシーニのオペラを大きなスクリーンで見せてくれることになっていたのですが、9時前から人・人・人・・・ビールをラッパ飲みしながら多くの人が集まってきました。目的は・・・

この日、ラグビー・ワールドカップの準々決勝、フランス対ニュージーランドの一戦がウェールズのカーディフで行なわれました。本当は予選グループをトップで通過し、日曜日にフランス国内で準々決勝を、という目論見だったのでしょうが、緒戦のアルゼンチン戦に負けてしまい、そのアルゼンチンが全勝で予選を突破してしまったので、フランスは、せっかく自国開催なのに、特例的にウェールズで、しかも優勝候補筆頭のニュージーランドと。そこで、市役所前広場に設置したビッグ・スクリーンを急遽、パブリック・ビューイングに。

広場だけでなく、電話ボックスだろうが何だろうが登れるところはどこも鈴なりの人だかり。下を見れば、ビール瓶の破片がそこかしこに散乱。そして、熱狂。結果は・・・なんと、戦前の予想を覆して、フランスが接戦をものにしました。ものすごい盛り上がり。走る車はクラクションを鳴らし、去年のサッカー・ワールドカップの再現でした。

古いものを大切にしながら、ただ単に伝統を守るだけでなく、常に新しい文化を創造しようとするフランス。その精神はパリ市の文化政策にも反映されています。文化担当の助役がいて、いろいろな新しい試みを始めています。「音楽の祭り」にしろ、この「白夜」にしろ、新しい文化イベントがパリ発で多くの街や国に広がっています。伝統と創造―――フランス、そしてパリの魅力の一つなのでしょうね。

そして、蛇足ながら、これもフランスらしいといえそうな、関連記事を見つけました。

「白夜だって、私たちは毎晩さ」・・・年に一度の夜を徹してのコンテンポラリー・アートのお祭り。でも、毎晩夜を徹して働いている人もいる、という現実を伝えるマタン・プリュス紙(5日付)です。毎晩、あるいは時々夜間勤務をする人がフランス全土で、300万人(2002年)いるそうです。飲食、娯楽、医療機関、交通、あるいは早朝勤務の多いパン屋さんや野菜・魚類などの市場関係者など。また、2001年に成立した職業上の男女平等法により、女性の深夜勤務も増えているそうです。

文化は文化、その一方で深夜働く人たちがいるのも現実。文化だけの夢の国ではなく、現実もあるフランス。当然ですが、マスコミがきちんと語ってくれています。

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