50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

祝!滞在許可証更新、次は・・・

2007-10-21 00:34:54 | パリ
17日に更新された新しい滞在許可証をもらってきました。これで来年9月まで、引き続き正々堂々とフランスに滞在することができます(パチ、パチ、パチ・・・拍手の強要・・・恐縮です)。



プライバシー保護のため(雑誌に登場しながら、都合のいいときだけプライバシーを持ち出して、これまた恐縮です)、更新なった滞在許可証は、来年の9月まで有効と書かれた部分のみお見せします(小さすぎて読めないですね、さらに恐縮です)。下に敷かれた茶色い紙は、警察が更新用書類を送ってきた封筒(警察のロゴです)、上の白い紙は、ビザ更新のための必要書類を説明する資料です。

ここで、ちょっと、ビザの種類や更新事情などをご紹介しようと思います。

更新した滞在許可証は、1年ごとに更新する必要のある一時滞在許可証。つまり、1年だけ居ていいよ、ただし更新は可能、というものです。この一時滞在許可証の中には、
・就業ビザ
・ビジタービザ
・契約アーティストビザ
・自由業ビザ
の4つのタイプがありますが、私が持っているのはビジター用滞在許可証。フランスにいる限り、一切働いてはいけない、つまりフランス国内で収入があってはいけないというビザです(学生ビザではないので、学校に登録する必要もありません)。それだけに、銀行の残高証明はきちんと出さないといけないわけです。本国から送金されたお金をフランスで使うだけの人、というフランスにとって全く都合のいい人たちなんですね。フランス人の職は奪わず、ひたすら消費して、フランス経済に貢献する・・・というほどの金額を消費しているわけではないですが。何しろ、滞在許可証更新時にフランス国内にある銀行口座の残高がSMIC(業種間一律スライド制最低賃金)X12あればいいので、2007年の場合1280.07ユーロX12で250万円前後。大威張りできるような額ではないですが、でも、ちりも積もれば、とも言いますから、フランスに貢献していると堂々と言っちゃいましょう。

働いてはいけないのですから当然収入はない。そのことをどうやって証明するのか・・・そこで必要になるのが、確定申告。毎年5月にきちんと確定申告をして、所得がなかったことを認めてもらっておく必要があります。でも、自己申告。私は本当に無収入ですが、中には・・・いるかもしれない。疑えば疑えますからね。だから、何年でも滞在していても良いというのではないのかもしれないですね。何年かで延長されなくなる可能性もありえるのかもしれません。このあたり、学生ビザも同じで、語学学校の出席証明では、基本は3年。大目に見てもらえて5年。フランス語の勉強をいったい何年やってるんだ、アルバイトを規定以上に長時間やっているから勉強できないのではないか、という疑いで、一定の上限があるようです。ただし、語学学校の後、正規の大学に入れば、さらに長期間、学生ビザの更新ができるようです。

更新手続きは、警察に必要書類をメールで依頼、送られてきた資料どおりに書類を揃えて郵送すれば、通常2ヶ月後、夏休みを挟むと3ヵ月後に取りに行くだけでOK。一時滞在許可証の更新はずいぶん簡単です。しかも、こちらの依頼メールにもいちいちきちんと返事が来ます。最初送られてきた資料に一部不足があったのは、いかにもこの国らしいご愛嬌なのですが、催促するとすぐ送ってくれました。素晴らしい対応です。

最初の滞在許可証をもらう際には、朝5時前に当時住んでいたところの県庁へ行き、9時まで4時間も寒空に並ぶこと3回。建物に入るにも、押し合いへし合い。割り込もうとする人と入れまいとする人の間に諍いがあったり・・・大変な経験をしました。それがパリ市内で更新するには、メールと郵送だけ。わずか2年前のことですが、隔世の感、といってもオーバーではない気がしてしまいます。

というわけで、滞在許可証は問題なく更新されたのですが、ほぼ同じタイミングで届いたのが、住民税の納税通知書! 以前、所得税の決定通知書は届いていて、銀行預金へのわずかな利子以外は無収入ですから、当然支払額は0。でも、住民税はしっかり取られます。働かず、消費するだけではまだ足りないらしく、住民税!



しかもAV受信税というのがあり、テレビを持っていると発生してしまいます。ニュースを見るくらいなのですが、当然、何時間見ようと同じ金額が請求されます。年間116ユーロ、約19,000円。これに住民税321ユーロが加わって、納税額は437ユーロ(約72,000円)。くどいようですが、働かずにお金を落とすだけでも、この納税額。いろいろな公共サービス、なんら遠慮することなく受けようと思ってしまいます。日本でのサラリーマン時代はいわゆる天引き、給与から自動的に引き落とされていましたから、こうした実感がなかったのですが、もし住民税や所得税を各自直接自治体や税務署に支払うようになると、日本でも税金が高いとか安いとか、自分の払った税金の使い道について、今以上に国民が真剣にチェックするのではないかと思います。それを恐れての天引きなのかもしれないですが・・・。

ということで、確定申告、滞在許可証の更新が済んで、納税も引き落とし銀行口座の詳細を送ればOK。これで、ひとまず、安心。このブログもこのまま継続していくことができます。引き続き、ご訪問の程、平に、よろしくお願い申し上げます。

(上記多分正しいと思うのですが、こういうことに大変詳しい方もいらっしゃいます。もし間違いがありましたら、ご指摘ください。)

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