50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

モンマルトルの丘は、収穫の秋。

2007-10-14 01:53:46 | パリ
毎年10月初旬の週末は、モンマルトルの丘のぶどう収穫祭。今年は12-14日。

といっても、ぶどう自体はすでに9月に収穫されていて、この日はあくまでお祭り。新酒もお目見えします。モンマルトル・ヌーヴォーです。

毎年、ワインのテーマが決まっていて、今年は、歌手のブラッサンス(Georges Brassens)。60歳という早すぎた死から26年経つ今でも、フランス人、特にインテリ層には最も愛されているシンガー・ソングライターです。

(今年の収穫祭の顔がブラッサンスだと紹介する、12日付のマタン・プリュス紙)
ブドウ畑のある18区とは、ブラッサンスの歌っていたキャバレーやミュージックホールがあった縁で繋がっているとか。そこで、オマージュを捧げるとともに、今年のワインとともにその名を永遠に留めたい、と主催者側は言っています。

(プログラムの表紙にもなっています)

ブドウ畑では、13日の午前11時から、収穫祭のセレモニーが行なわれました。

ドラノエ・パリ市長をはじめ、18区の区長やモンマルトルのいわゆる顔役が集まって、スピーチが30分。それだけなのですが、これがオフィシャルにして、ブドウ畑では唯一のセレモニーなので、多くの見物客が集まりました。

(写真撮るのも大変です)

集まってくれた人たちへのサービスも兼ねて、午後3時から行なわれるパレードに参加するためフランス中のワインの産地からやってきた人たちも、すでにその衣装で登場。(パレードの様子に興味おありでしたら、弊ブログの昨年10月9日分をどうぞ)

ワインの女王でしょうか、カーニバル風の仮面の美女たちもいます。

マーチングバンドの子供たちも、元気にモンマルトルの坂を下ってきました。

午後ふるまわれるワインの樽も一応飾りで登場しています。


お偉方のスピーチが終わっても、バンドは残って、演奏してくれていましたが、場所はブドウ畑の中央。道からはちょっと見難い。一番いい場所は、丘の上にある、モンマルトル美術館。

このように、すぐ下に見ることができます。しかも、美術館ではブラッサンスの生涯をたどる写真展が行なわれていて、その会場では、今年のモンマルトルワインが販売されていました。

ポスターから、ワインのラベルデザインにまで、ブラッサンスの似顔絵が使われています。


モンマルトルの丘には、もう枯葉が舞い始めています。アパルトマンの壁の蔦も赤く染まっています。ワインの収穫祭が終わると秋本番、そしてもうすぐ冬へ。季節が駆け足で過ぎてゆきます。

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