50歳のフランス滞在記

早期退職してパリへ。さまざまなフランス、そこに写る日本・・・日々新たな出会い。

有名X有名=ロングラン

2007-10-28 17:19:56 | 美術・音楽
(ときどき更新の①です)

有名X有名・・・さあ、パリで有名なものは何でしょう・・・答えられませんよね。パリに有名なものなんて、それこそ星の数ほど。美術館、レストラン、パティスリ、モニュメント、ブランドショップ、劇場、公園・・・

今日ご紹介する有名な場所へは、セーヌを渡っていきます。

普段あまり気付かないのですが、日没前後に橋を渡っていくと、淡い色の夕焼けも見ることができます。

そこは、チャペル。パリで有名なチャペルといえば、そう、サント・シャペル(Sainte-Chepelle)です。

ステンドグラスの美しさで有名ですね。では、もう一つの「有名」は・・・

そこで長年行なわれているコンサートがあります。サント・シャペルで演奏される曲とは・・・すでにここでお聴きになった方も多いかもしれませんが、『四季』です。ヴィバルディの、あの有名な曲ですね。サント・シャペルで聴く『四季』。有名な場所で聴く、有名な曲。これはもう、観光客がほっておく筈ありません。長年、同じプログラムでやってきても、いつも観光客を中心に、多くの聴衆で埋まります。

(今、あちこちが修復工事中です)

この日は午後7時から。『四季』の前に、ジェミニアーニ(Geminiani)のラ・フォリア(La Folia)とパッヘルベルのカノン(Canon)、そして『四季』で約1時間。コンパクトにまとまったコンサートです。料金は27.5ユーロ。当日券を会場で購入することもできます。


演奏は、バロックの弓オーケストラ(Orchestre les Archets Baroques)。6人の弦楽奏者たちがはじめの2曲を演奏し、そのあとゲストが一人加わって7人で『四季』を演奏。観光スポット化していますので、いたってカジュアルなコンサートです。演奏するほうも、一応黒い衣装ですが、中には黒いシャツに黒いジーンズ、ただしシャツをジーンズの外へ出して、というラフなかっこうの奏者もいますし、聴くほうも、一楽章ごとに拍手したり。しかも、『四季』の夏が終わったところで、お願いのご挨拶まであります―――演奏するほうがしっかり演奏でき、皆さんが気持ちよく聴けるよう、おしゃべりやフラッシュ撮影はおやめくださいね!



でも、この日はフラッシャは一度も焚かれず、話し声もほとんど聞こえませんでした。そのためか、アンコールの際、今日は気持ちよく演奏できたのでアンコールにお応えしてもう一度冬のパートを、と言っていましたが、これもいつものパッケージといった気がします。


何度も行くというものでもないとも思いますが、話のネタに一度は、といったサント・シャペルでの『四季』コンサート。ようやく行ってきました、というご報告です。


秋の日はつるべ落とし・・・8時(夏時間時)過ぎると真っ暗です。セーヌには、河岸の明かりが写って、すっかり、夜の顔。モノクロの写真で撮れば、ベルエポックの時代にタイムスリップしそうな世界。パリには、行っておきたい場所がまだまだたくさんあります。

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